2022年キャンプ、オープン戦
●1-2ヤクルト(2回戦:明治神宮野球場) 「4番の差で負けた」とは落合博満が残した名言の一つである。 1988年、中日対西武の日本シリーズ。星野監督率いるミラクル・ドラゴンズは1954年以来となる悲願の日本一に向けて、目下2連覇中の最強・ライオンズに挑戦…
2022年最初の野球観戦。あえてこの日を選んだのは理由がある。純粋に佐々木朗希が観たい! ただそれだけ。ところが、チケットを購入する時点で予想ができたとはいえ、佐々木朗が登板することはない。残念ながら名古屋とは縁がなかったようだ。それでも、ドラ…
●2-10ロッテ(オープン戦:バンテリンドーム) 高橋宏斗は宇宙だぁぁ! と大声で叫びながら町中を走り回りたくてたまらなかった。祝日の真昼間から30過ぎの男がこんな事したら即・通報案件だろう。さすがに前科を付けたくないのでかろうじて思い留まったが、…
〇4-2ロッテ(オープン戦:バンテリンドーム) オープン戦も残り2試合となり、いよいよ本番に備えた選手起用が見られるようになってきた。その中で未だに日替わりの様相を呈するのが打順である。1,2番の大島洋平、岡林勇希の快速コンビ、4番ビシエド、7番石…
△2-2楽天(オープン戦:バンテリンドーム) 勝野か、岡野か、それとも……。一説には福谷浩司という選択肢もあるとかないとか。26日の開幕2戦目の先発マウンドを懸けた争いが、にわかに熱くなってきた。大野雄大と柳裕也のダブルエースの狭間という日程的に、…
△1-1楽天(オープン戦:バンテリンドーム) 「岡本、グランドスラム打ったってよ」 ちょうど開幕まで一週間となり、各球団の開幕投手が一斉に登板した花金のオープン戦。我がドラゴンズも2年ぶり4度めの大舞台に立つことが決まっているエース大野雄大が、開…
梅津晃大が右肘内側側副靱帯の再建手術、いわゆるトミー・ジョン手術(以下、TJ手術)を受けるそうだ。今朝の『中日スポーツ』と『スポーツ報知』がスクープしている。 ドラゴンズ所属投手のTJ手術といえば、直近だと田島慎二の例が挙げられる。田島は一昨年…
●0-4巨人(オープン戦:バンテリンドーム) コロナ禍がもたらした「よかった事」のブッチギリ首位を走るのが、会社の飲み会文化である。とりわけ春といえば歓送迎会。花見の場所取りを早朝から……なんて光景はコロナ前から既に消えつつあったが、それでも酔い…
〇6-2巨人(オープン戦:バンテリンドーム) 「今年の中日は手ごわいと思わせる」と開幕カードの前哨戦となる巨人戦に向けて抱負を語っていた立浪監督。久々に帰ってきた本拠地でDH制を採用せず、このままの形で開幕と言われても違和感のないガチオーダーを…
13日のオリックス戦で興味深い場面があった。 8回裏、制球を乱した石森大誠のもとへ落合英二ヘッド兼投手コーチが駆け寄る。肩を抱き、柔和な雰囲気の中で言葉を交わす。マウンド上の輪が解けたあと、石森のボールは明らかに変わり、結果ノーアウト満塁のピ…
〇4-1オリックス(オープン戦:京セラドーム大阪) 立浪監督は圧倒的に「攻め」の将だと思う。やりたい事、やるべき事を即決即断で実行に移せるのは大所帯を率いるうえで必要不可欠な能力だが、現実にはこれができる監督はそう多くない。このあたりは星野仙…
●0-3阪神(オープン戦:甲子園球場) 今さら打てないことをどうのこうのと嘆くつもりはない。歴史的な貧打にあえいだ昨季から一切の補強を断って若手育成に舵を切ったのだから、これしきの苦悩は織り込み済みだ。まさか中村紀洋コーチを迎えただけで目が覚め…
●1-6阪神(オープン戦:甲子園球場) バットがボールを捉えたときの効果音といえば、一般的にはもっぱら「カキーン」が主流を占める。たぶん街頭調査をすれば8割方が「カキーン」と答えるだろう。実際は木製バットで「カーン!」と気持ちのいい音が響くのは…
www.nikkansports.com ニュースページにワクワクする見出しが踊った。いよいよ昨年のドラフト1位がお披露目となる。今年は北谷キャンプを完走すると紅白戦、対外試合でもアピールし、ついに落合ヘッド、立浪監督のGOサインが出ることとなった。 2019年に行わ…
●0-2オリックス (オープン戦:ナゴヤ球場) ナゴヤ球場のドラゴンズといえば「イケイケどんどん」の強竜打線が名物。5点取られたなら6点取ればええがね的な派手な野球は見栄っぱりな名古屋人の心をつかみ、あの頃のドラゴンズはナゴヤ球場共々、地域に広く…
●1-4オリックス(オープン戦:刈谷球場) “ドラフト1位” の賞味期限はいつまで何だろう。たまにこんな残酷なことを考えたりする。同期の中でもぶっちぎりの注目と期待を受けて入団し、1年目のキャンプでは一挙手一投足が詳細に報じられる。一軍初出場の暁に…
〇2-0東京ヤクルト(オープン戦:バンテリンドーム名古屋) 鬼気迫る投球だった。まだ開幕まで3週間弱を残しているが、柳裕也はあきらかに本気だった。立ち上がり、先頭の塩見泰隆に対してオール直球の3球三振。意図したように全て143キロと、近代野球ではむ…
〇5-1東京ヤクルト(オープン戦:バンテリンドーム名古屋) 「次の球をどう対処するかですよ」 本日の放送で解説を務めた権藤博氏は、試合中に何回このフレーズを使っただろうか。主に鵜飼航丞、石川昂弥の若い二人が打席に立つたびに、一球ごとに打者心理と…
4回2失点ではあったものの、最速153キロを武器に先発の高橋宏斗が試合を壊さずに予定イニングを投げきると、鵜飼航丞が特大の一発をレフトスタンドに叩き込み、逆転勝利をもぎ取った。好調の阿部寿樹はダメ押しの2点タイムリーを放つなどアピールに成功。見…
〇5-3ソフトバンク(オープン戦:福岡PayPayドーム) 見慣れない光景に戸惑ったのは、きっと私だけではないはずだ。1点ビハインドの6回表、打席には鵜飼航丞。高めに浮いた直球を捉えた打球は、まるで滞空時間を楽しんでいるかのようにゆーっくりと放物線を…
3月2日付の『中日スポーツ』で、ナゴヤ球場に人気バンド・サカナクションの広告が掲出されたことが明らかになった。かねてから魚民(サカナクションファンのこと)の間では噂になっており、記事をもってその真偽がハッキリした形だ。写真を確認すると、ライ…
●1-3ソフトバンク(オープン戦:福岡PayPayドーム) 「ええでー、ええでー」と往年の上田利治監督の口癖をマネしながら、ソフトバンク戦を鑑賞した。 一か月にわたりお世話になった沖縄の空に別れを告げ、名古屋へ帰る道中の福岡シリーズは毎年の恒例になっ…
「開幕は歌舞伎でいえば、劇場が張り詰めて緞帳(どんちょう)が開く瞬間で特別な舞台だ」(日刊スポーツ) 阪急時代に12年連続で開幕投手を務めたミスターサブマリン・山田久志の言葉である。試合の立ち上がりは難しいと若手からベテランまで、ほとんどの先…
2月はとにかく宇多田ヒカルのニューアルバム『BADモード』をよく聴いた一ヶ月間だった。この20年間でCDからサブスクへと音楽の聴き方は大きく変わったが、この人の才能は衰えるどころかますます磨きがかかっているようにも感じる。 「気分じゃないの (Not In…
●7-9楽天(オープン戦:北谷) これぞファンが心待ちにしていた光景だ。今季オープン戦のチーム第一号は、石川昂弥の逆転2ラン。投手陣が打ち込まれて試合こそ負けたものの、このホームランだけで “撮れ高OK” といっても過言ではない。2試合続けて7番サード…
〇2-1阪神(オープン戦:北谷) まるで公式戦のような緊張感、と言うのは大袈裟だろうか。いや、そんな事はない。同じリーグの阪神戦、両軍共にそのまま開幕戦のオーダーだと言われても不自然ではないほどの “ガチメンバー” で臨んだ本日の一戦。オープン戦…
大人になれば分かってくることが色々とある。人生は思っているよりもずっと短いこと、綺麗ごとでは世界平和は実現しないこと、お金はとても大切だということ……。そして「努力は必ずしも報われない」というのも、大人になると思い知らされる真理の一つだ。 26…
大きなニュースが飛び込んできた。あさって26日に予定されているオープン戦初戦の対阪神で、セカンド高橋周平、サード石川昂弥という布陣を敷くことを立浪監督が発表したというのだ(CBCラジオ『ドラ魂キング』より)。 これは率直に言って驚いた。現状、両…
年に一度あるかどうかの水曜祭日とあってネット上では「水曜休み最強説」がトレンドになるほどの賑わいを見せた。一部企業では週休3日制を導入する動きもあるようだが、定着すればプロ野球の観客動員も劇的に上向くに違いない。 球団収益の増加は選手年俸の…
ifの未来を知る由は永久に無い。もし長嶋茂雄が南海ホークスに入っていたら? もし蔭山和夫が急死していなかったら? もし清原和博が巨人に指名されていたら? プロ野球も創設86年ともなれば、誰もが見てみたいと思える “ifの世界線” が数多く存在する。 ド…