ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

立浪監督には「見えていた」?ミラクル采配で勝率五分に戻す

○4-2広島(7回戦:バンテリンドーム) 「ホントのお金と一緒で貯金はすぐ無くなるし、借金は返すのが大変」 去る4月12日、今季初めての貯金を作ったときに立浪監督は独特の表現で貯金の脆さ、そして借金の厄介さを語った。あれから半月。最大3あった貯金はあ…

「理想の三振」を狙いすぎ? 高橋宏斗に足りない「雑さ」と「余裕」

●0-1広島(6回戦:バンテリンドーム) 立浪ドラゴンズの熱いゲームを期待した大勢のファンで賑わうゴールデンウィーク初日の本拠地。しかし待っていたのは淡々と、黙々と凡打を重ねる「ダメなときのドラゴンズ」だった。 試合前には大島洋平の登録抹消という…

世界の鈴木誠也超え?シーズン24本ペース・石川昂弥の可能性

●2-3阪神(5回戦:阪神甲子園球場) あっとう言う間の出来事だった。打者6人に対して投げた球数は9球。本塁打や長打が出たわけではなく、ほとんど内野の中だけで3点を奪われた。3連打での失点もさることながら、スクイズ、犠打、野選での2失点は悪い夢でも見…

アンラッキー・デイ〜相次いだエラーと負傷交代

●1-3阪神(4回戦:阪神甲子園球場) ドラゴンズにとってはとにかくアンラッキーな雨上がりの一戦となった。 昨季2勝7敗1分、おととし1勝11敗。鬼門中の鬼門ともいえる甲子園での今季初戦。マウンドに上がったのは勝野昌慶だった。名前とは裏腹になぜか「勝て…

WHIP1.00切り!分厚いブルペン陣に割って入る選手はいるか?!

投手王国ーー。中日ドラゴンズというチームを形容するときによく使われる言葉だ。豊富な先発陣に強固なリリーフ陣がそれを支える、といったようにどちらにも軸になる選手が何人もいることは12球団でもそう多くはないだろう。 先発投手陣は大野雄大、柳裕也の…

先週のナイスプレー!(4/19~4/24)

基本的に月曜日はゲームがない移動日ということで「先週のナイスプレー!」という企画を行っている。今回は4/19~24に行われた5試合を対象に、目立ったプレーには漏れてしまっているが個人的にナイス!と思われたワンプレーを投手部門、野手部門に分けて紹介…

アリエルの勇気が呼び込んだ!ミラクル大逆転G倒!

〇7-6巨人(6回戦:バンテリンドーム) 3回表、ウォーカーの打球がライトスタンドに着弾した瞬間、二つの言葉が頭をかすめた。「ダメ押し」と「終戦」。序盤で1-6というスコアを目の当たりにして「絶対勝つぞ! ドラゴンズ!」と思えるほど私のメンタルは強く…

お前が打たねば誰が打つ!深刻化するビシエドの不振

●0-3巨人(5回戦:バンテリンドーム) 二度ある事は三度ある、ではないが。完全試合の快挙が28年ぶりに塗り替えられたかと思ったら、すぐ一週間後に同じ投手が「あわや」の快投。さらにその一週間後、今度は別の投手が大記録達成なんて事になったら、2022年4…

8年越しの天敵〜石川昂弥のアーチに見出した希望

●2-7巨人(4回戦:バンテリンドーム) 菅野智之に最後にナゴヤで土を付けたのは8年前まで遡らなければならない。2014年7月25日。当時24歳の菅野から森野将彦、和田一浩がアベック3ランを放って8失点KOした。さぞかし痛快な勝利だったと思うが、どういうわけ…

根尾昂に新局面。遊撃再コンバートをきっかけに、ついにスーパーUTの道へ?

根尾昂が遊撃へ再コンバートされることになった。 21日に立浪和義監督が明らかにしたもので、「今のチーム状況を考えると外野はたくさんいてなかなか出る機会がない。外野をやることも遠回りしているようで彼にとってはプラスになると思ってやらせている」と…

佐々木朗希完全試合の裏で ~あるちうにちファンの抱えていた呪縛~

2022年4月10日。横浜スタジアムでのDeNA戦が中止となり、ZOZOマリンスタジアムへと出向いた。佐々木の完全試合で幕を閉じたこの試合について10日以上経った今、語ることは何もない。ただただ狂熱の渦に自分自身がいた事が信じられないほどだ。その日の夜のス…

球種のデパート・高橋宏斗はバッティングもいい!

〇4-1ヤクルト(5回戦:バンテリンドーム) 小川泰弘といえばバンテリンドームに滅法強いことで知られる。愛知・田原市出身。昨季は100球未満での完封を意味する「マダックス」をこの球場で記録した。今シーズンはここまで不甲斐ない内容が続いているが、得…

「聖域」へのメス~気がかりな福留孝介の2三振

●4-12ヤクルト(4回戦:バンテリンドーム) 「点の取られ方が悪すぎました。同じことを繰り返さないように、次回の登板に向けて修正していきます」(スポーツ報知) 4回8安打6失点(自責5)とまさかの炎上となった大野雄大。初回、簡単に2死を取ったところま…

先週のナイスプレー!(4/12~4/17)

基本的に月曜日はゲームがない移動日ということで「先週のナイスプレー!」という企画を行っている。今回は4/12~17に行われた5試合を対象に、目立ったプレーには漏れてしまっているが個人的にナイス!と思われたワンプレーを投手部門、野手部門に分けて紹介…

抜けなかったライナー2連発〜ピンチを救った石川昂弥の好捕

〇10-4広島(5回戦:MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島) 野球とは不思議なもので、互いに「0」を延々と並べる試合もあれば、面白いほどの打ち合いになる試合もある。とくに初回に幸先よく複数得点を記録した試合というのは、得てして後々キツい展開になるもの…

今季初のズムスタは惜敗。気になるのは大ベテラン・福留孝介の状態だ

●2-3広島(4回戦:MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島) 今季初めての屋外デーゲーム、初めてのズムスタでの試合は1点差で敗戦。先発・岡野祐一郎が自らのバットで先制点をもたらすも、リードを守りきれず。28歳のバースデー登板を勝利で飾ることはできなかった…

ほろ苦バースデー~岡野祐一郎が負けたのは、打者ではなく……

●2-3広島(4回戦:MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島) 直近3カードで8勝1敗と波に乗る立浪ドラゴンズ。対するは、今月初頭にスイープを食らわせた広島である。コロナ禍の入場制限のあった過去2年とは違い、3年ぶりとなる真っ赤に染まったマツダのスタンドが自…

頼れるリリーバーが帰ってきた! 祖父江大輔が頂へと導く

「♪その船を漕いでゆけ お前の手で漕いでゆけ お前が消えて喜ぶ者に お前のオールを任せるな~♪」 4月12日、バンテリンドームナゴヤで久々に響いたTOKIOの『宙船』。祖父江大輔が一軍のマウンドに帰ってきた。 この日の阪神戦、1点ビハインドの8回に登板した…

135球完投~最後まで投げ抜いた柳裕也にグッと来た

〇4-1阪神(3回戦:バンテリンドーム) 「どの試合が一番嫌だったかって言われたら、俺は横浜とやるゲームが一番嫌だった。落とせないから」 11年前の冬、落合博満は監督退任後に出演したテレビ番組のインタビューにこう答えている。当時の横浜といえば暗黒…

9人目の野手~0点リレーの影に卓越したフィールディングあり

〇1x-0阪神(2回戦:バンテリンドーム) 「緊急登板」というのは得てして予想外の結果をもたらすものである。ドラゴンズでいえば松坂大輔の代役で登板した2018年の藤嶋健人であったり、2014年に腰痛の川上憲伸の代役でプロ初登板初完封を成し遂げた濱田達郎…

不思議の勝ちあり~大野雄大に対して右打者を並べた阪神の“ミス”

〇2-1阪神(1回戦:バンテリンドーム) 「勝ちに不思議な勝ちあり」とはよく言ったもので、まさしく常識では理解できないような、そんな1勝を立浪ドラゴンズは手にした。 中盤まではエース対決にふさわしい手に汗握る展開だった。大野雄大、西勇輝ともに走者…

先週のナイスプレー!(4/5~4/7)

基本的に月曜日はゲームがない移動日ということで「先週のナイスプレー!」という企画を行っている。今回は神宮球場の3試合を対象に、目立ったプレーには漏れてしまっているが個人的にナイス!と思われたワンプレーを投手部門、野手部門に分けて紹介したい。…

プロ17年目・平田良介の笑顔にグッときた話

石川昂弥の初ホームランに高橋宏斗のプロ初勝利。先日の神宮3連戦は一生語り継ぎたい出来事が2つも起こった。筆者も3連戦すべてを現地観戦し、その喜びを享受した。やはりドラフト1位選手というのは特別なのだ、と改めて感じた。 その神宮3連戦で印象に残っ…

着用レプリカユニを回顧する

みなさん、こんにちは、こんばんは!yuyaです。4/10の試合をIkki(@ikki_0306)くんと観戦予定だったのですが、残念ながら中止になってしまいました。ベイスターズ選手、関係者の快復をお祈りしております。 さて、現地観戦グッズのお供といえばレプリカユニフ…

ある日のドラゴンズ⑲竜のプリンス、7年目の初グランドスラム

プロ野球の歴史は、記憶にも記録にも残らない「ある日」の積み重ねで出来ている。 年間140試合のうち10年後も思い出せる試合は幾つあるだろうか。何の変哲もない日常はやがて記憶の彼方へと埋もれてゆく。 しかし、忘れ去られた「ある日」もたまに引っ張り出…

目指せ、400本超え

〇11-3ヤクルト(3回戦:明治神宮野球場) 興奮冷めやらぬ3連戦の3戦目、高橋宏斗は勝利のハイタッチでプロ初勝利の大事な記念球を受け取った直後、それを立浪監督に手渡しした。まだまだ寒い日の続く東京の夜、必要な時以外は常にウィンドブレーカーを着込…

4発11得点!高橋宏斗プロ初勝利!一夜の夢のような強竜祭りは「未来」ではなく今だ!

〇11-3ヤクルト(3回戦:明治神宮野球場) 上弦の月が輝く夜空の下、神宮球場に集まった熱心なドラゴンズファンは夢のようなひと時に酔いしれた。 「高橋宏斗プロ初勝利」という、それだけでも一生忘れられないメモリアルゲームだというのに、打つわ打つわで…

不動の8番・京田陽太、なるか?打率0割台からの逆襲

●1-2ヤクルト(2回戦:明治神宮野球場) 「4番の差で負けた」とは落合博満が残した名言の一つである。 1988年、中日対西武の日本シリーズ。星野監督率いるミラクル・ドラゴンズは1954年以来となる悲願の日本一に向けて、目下2連覇中の最強・ライオンズに挑戦…

今季神宮初戦、石川昂弥の劇弾で勝利! その裏でブルペンワークはどうだった?

〇7-6東京ヤクルト(1回戦:明治神宮野球場) 昨年の王者・ヤクルトとの初戦は競り勝ち、連勝を4に伸ばした。3回表までに5点リードを奪うも、山田哲人&村上宗隆による一発攻勢に遭い、7回終わって6-6の同点に。 今年も相手主砲の打棒に震える日々が始まった…

待望のプロ初本塁打は決勝弾!石川昂弥と村上宗隆が交差した夜

〇7-6東京ヤクルト(1回戦:明治神宮野球場) その時、時計は午後8時39分をさしていた。漆黒の空を舞う白球は、レフトスタンドに詰めかけた中日ファンの大歓声に吸い寄せられるように、観衆の中へと飛び込んでいった。打った本人は平静を装ってか、表情をか…