ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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先週のナイスプレー!(4/19~4/24)

 基本的に月曜日はゲームがない移動日ということで「先週のナイスプレー!」という企画を行っている。今回は4/19~24に行われた5試合を対象に、目立ったプレーには漏れてしまっているが個人的にナイス!と思われたワンプレーを投手部門、野手部門に分けて紹介したい。

 

投手部門:Return of the “King” ライデルの完璧投球(4/20 ヤクルト戦)

 「●●で負けたら仕方がない」という名にふさわしい格を与されたであろうR.マルティネス。来日時はひょろひょろで140キロも精一杯だった投手が、2020年には自己最速を161キロとし、チームレコードを保持している。

 キューバ代表としてもその役割を全うする中、昨年は代表離脱を2度経験。ここ近年の蓄積疲労や故障歴などもあり、シーズン最終盤はバテバテ。そして今年も来日遅れからのスロー調整で開幕に間に合うのがやっとというところだった。

 4月13日以来1週間ぶりの登板となったこの日はストレートの球速が出ており、最後の打者、宮本丈の2球目には今シーズン最速の158キロをマーク。三寒四温の季節も越え、気温が上がってくるとこの男の本領が発揮されてくる。Return of the “King”、まさに「王の帰還」だ。

 

 ちなみにチームとしての今シーズン最速は8回を任されているジャリエル・ロドリゲスの159キロ。キューバ勢2人が揃って100マイルを叩き出すことになってくると、いよいよ歴代最高の8・9回を築き上げられるかもしれない。

 

野手部門:何をしたら良いのか知っている、リードオフマン大島洋平(4/24 巨人戦)

 5点ビハインドも何のその。今年の中日は打線の強化に成功している。いや、昨年が悪すぎただけなのか、それとも上振れしているだけなのか、まだ判断するには早すぎる。

 チャンスであと1点、あと2点というところに苦しむのは近年の課題だし、土曜日のシューメーカーにやられた姿は昨年そのものだった。嫌な流れを翌日に持ち込むかどうか、このままズルズルとやられてしまっては現状ここまでの数字も台無しになってしまう。それを中日のヒットメーカーは熟知している。前日、シューメーカーに為す術がなく打席を消化してしまった大島洋平が初回、相手先発の赤星優志のファーストストライクをライン際に持っていき2ベースを放ち、先制のホームを踏んだ。

 すぐさま逆転を許した2回の裏の攻撃で早くも2打席目が回ってきた大島、直前で打席の福谷浩司が際どいコースを見極め(?)四球を選んだ場面、大島も赤星の低めに集まるボールをしっかりと見送り、満塁のチャンスを作った。結果的に得点には至らず、追加点をも献上するという最悪な流れになってしまったが、もう一度言う。今年の中日は5点ビハインドも何のその、わずか1イニングで追いつき、次のイニングで勝ち越してしまった。

 

 大島に求められるものはまずは出塁、そしてホームに生還することだ。ここまでの大島の出塁数は48、そして得点数は1/4の12だ。大島の得点数上昇はチームの得点力上昇に直結するはずで、若手が躍動する今年の打線において首脳陣が大島に求めるレベルは彼らより遥かに高い。調子が成績に影響する以外の部分でもチームにプラスを与えられる選手なだけに、大事なところでの大島さん、を今年も頼っていきたい。

 

 

 次回は今シーズン初の甲子園での阪神3連戦、そしてバンテリンでの広島3連戦の6試合の中からピックアップ予定。どのようなナイスプレーが見られるか楽しみだ。

yuya (@yuya51) | Twitter