ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ローテ再編と満塁の大島

●2-3巨人(15回戦) 今日の先発は、ローテ通りなら大野雄大が投げる予定だった。ところが28日に勝野昌慶が一軍合流。これにより大野がこのカードを回避することが明らかになり、球団記録に並ぶ5試合連続完投勝利への挑戦は1日の広島戦に持ち越されることにな…

打たれどき

●3-12巨人(14回戦) デビューから3試合続けて好投を披露し、うち2試合は中盤までノーヒットに抑える完璧な内容。彗星のごとく現れ、たちまちローテの救世主となったヤリエル・ロドリゲス 。ただ、巨人が同じ相手に3カード続けてやられるほど柔なチームでは…

ドラマチック堂上

○5-3巨人(13回戦) 典型的な負け試合だった。5回までに毎回ランナーを出しながら7残塁。どう見たって調子の悪い田口麗斗を助けるような拙攻でスコアボードに「0」を並べ、そうこうしているうちに巨人が好機をきっちりモノにして3点ビハインド。東京ドームで…

死に物狂い

●3-6阪神(12回戦) 表と裏。出る確率はそれぞれ五分のはずだが、8月のドラゴンズはどういうわけか裏ばかりに当たり続けた。何かと言うと、対戦ローテの話である。 最後にいわゆる表ローテと対戦したのは、小川泰弘と当たった8月1日のヤクルト戦が最後。それ…

ハイテンション ザ・ボーア

●3-11阪神(11回戦) 同じ職場で一番関わりたくないタイプといえば、日によってテンションの浮き沈みが激しい奴は本当に厄介だ。昨日はバカな世間話なんかでケタケタ笑いながら盛り上がったのに、今日は挨拶さえ碌に返そうともしないほどドヨーンと曇ってい…

目醒めよ、陸の王者

●1-5阪神(10回戦) 今朝の中日スポーツによれば、球団新人キャッチャーがスタメンマスクを被った試合での6連勝は、1981年の中尾孝義、そして郡司裕也の2人のみ。今日勝てば連勝は「7」に伸びて球団新記録となったのだが、あの小笠原慎之介の出来ではたとえ…

大野、神髄に達す?

○3-0DeNA(12回戦) なんでもドラゴンズにおける連続完投勝利は「5」が記録で、石川克彦、権藤博、佐藤充の3人が打ち立てたという。 1950年代前半に杉下茂とWエースを形成するなど活躍した石川、1961年に429.1イニングを投げた権藤のことは知識としては知っ…

リナレス来日の衝撃

○5-0DeNA(11回戦) 少し懐かしい話をしたい。18年前、2002年の6月というと日本中がサッカーW杯日韓大会に沸きに沸いていた時期であり、プロ野球は限りなく影の薄い存在となっていた。 ニュースのスポーツコーナーも数十分間に渡ってサッカーの話題で盛り上…

スチールドラゴン回避

○3-1DeNA(10回戦) 8連勝の翌日から8連敗。昨シーズン、ドラゴンズが惜しくもAクラス入りを逃した最大の要因は、7月7日から27日までのわずかな期間に起きた、ナガシマスパーランドの絶叫コースター『スチールドラゴン2000』ばりの乱高下にあった。 一昨日ま…

山井は先発か中継ぎか問題

●3-7ヤクルト(12回戦) 酒の席であろうと何だろうと、家族、友人以外の人間と話すときにタブーとされている話題がある。「政治、宗教、山井は先発か中継ぎか」の3つである。余計な対立を生みやすいくせに周りの共感は得にくいので、どんなに悪ノリしてもこ…

花火大会

○11-2ヤクルト(11回戦) 夏といえば花火。例年なら夜になるとどこかの空から「ドーン」という音が聞こえてくる季節なのだが、コロナ禍の今年は全国の祭りや花火大会があいついで開催を見合わせている。私が住む町でも河川敷でおこなわれる市主催の花火大会…

あの夏のつづき

○8-3ヤクルト(10回戦) 今から5年前のちょうどこの時期、甲子園球場では壮絶な熱戦が繰り広げられていた。第97回全国高校野球選手権大会決勝、東海大相模対仙台育英である。 清宮幸太郎、オコエ瑠偉といったスター揃いの今大会は近年まれに見るほどの注目を…

隠れたナイスプレー

○4-1巨人(12回戦) 2006年佐藤充以来の3試合連続完投勝利、球団史上初の3試合連続二桁奪三振、’08年山本昌以来の2試合連続巨人戦完投、と大野雄大の記録づくめの快投で首位巨人相手に2週連続のカード勝ち越しに成功。 借金も約1ヶ月ぶりに「5」に減らし、我…

渋く光った高橋周平の粘り

○7-4巨人(11回戦) 序盤に先制、中盤に中押し、終盤にダメ押しと理想的な流れで得点を重ね、首位巨人相手に打ち勝つことに成功した。 されど弱いチームにありがちな「負けるときは惜敗、勝つときは大勝」というようなワンサイドゲームにもならず、8回裏には…

禁断の“ライト・アルモンテ”

●1-6巨人(10回戦) “カリブのヒゲ怪人”が一軍に帰ってきた。 7月3日に左内腹斜筋筋損傷で登録抹消されていたアルモンテが、約1ヶ月半ぶりに再昇格した。とは言っても二軍では2試合に出場しただけ。 本人は「怪我した箇所は打つのも守るのも気にならなかった…

「そういえば最近9回に逆転されてなくね?」

○4-1広島(12回戦) 「あれ? そういえば、あれってどうなったんだっけ?」 普段何気なく生活しているなかで、すっかり忘れていたことをふと思い出す事ってたまにある。そもそも忘れる程度だから些細なことなのだが、一度思い出すとやけに気になったりするも…

選球眼の鬼リターンズ

○8-1広島(11回戦) 郡司裕也が一軍の舞台に帰ってきた。 昨日の代打出場に続いて今日はスタメンマスクを被り、福谷浩司との慶應大バッテリーを組んだ郡司。アリエル離脱の棚ぼた昇格とは言え、その高い能力をアピールするには絶好のチャンスだ。 与えられた…

明日の始発でよろしく

●1-6広島(10回戦) 「何もありません」 今季初先発も4回を5安打3失点(自責2)で降板した小笠原慎之介の無念がつまったコメントだ。 4回裏、2死三塁で西川龍馬を三振に斬って取った小笠原はグラブをポンと叩いた。無論、ピンチを抑えた嬉しさから出た動作で…

今度のロドリゲスも、スゴイぞ

△2-2巨人(9回戦) 海の向こうから嬉しい報せが入ってきた。 去年までドラゴンズに在籍したレンジャーズのジョエリー・ロドリゲスが2点リードの8回から登板。MVP3回を誇る最強打者マイク・トラウトを相手にスリーボールから3球連続153キロの力勝負を挑んで見…

一撃必殺

○3-1巨人(8回戦) “ホームランは野球の華”とは言うが、「華」というよりホームランは「必殺技」だと思うのだ。 絶体絶命の主人公。そのとき飛び出した起死回生の一撃。みんな大好き王道ジャンプ漫画のような逆転3ランを打ったのは、今シーズンここまで苦し…

「発掘!B面ドラゴンズ史」第2回アップのお知らせ

『中日新聞+』にて書かせてもらっている「発掘!B面ドラゴンズ史」の第2回記事がアップされました。 今回は先日、みごと完投で今シーズン初勝利を飾った大野雄大から着想を得て、ドラゴンズの歴代開幕投手のなかで、なかなか勝てなかったり故障してしまった…

9人目の野手

○7-1巨人(7回戦) “安心してゲームセットを迎えられる試合”が、今季どれだけあっただろうか。 たとえ勝ち試合でも、手に汗握りながらなんとか勝ちにこぎつけた、みたいな試合がやけに多い気がして、試しに5点差以上で勝った試合を数えてみた。 1,2,3,4……4試…

ズンドコベロンチョ

●0-3DeNA(9回戦) みんな知ってるのに、自分だけが知らなくて無性に不安になることがある。たとえばある日、会社の朝礼か何かで社員の誰かが結婚すると発表されて、驚いているのは自分だけで周りの社員はみな微笑ましくそれを聞いていたとき。 え? なんで…

駄作の映画は観たくない

●2-7DeNA(8回戦) 昔から映画が好きでよく観るのだが、本当におもしろい作品に出会えることなど100本観て一度あるかどうか。大抵は「ま、おもしろかったよ。そこそこね」という程度で、むしろ全然おもしろくないと思うことの方が多いくらいだ。 ただ、どん…

何にだってなれる

●0-3DeNA(7回戦) 憧れの企業への就職や、趣味を生かした仕事など、大人になるにつれ諦めることは増えていく。 たとえば新卒採用しかしていない会社には就活で落ちた時点で入社の夢は絶たれるし、家庭を築けば退職して夢を追いかけるといった思い切った決断…

リミッターを外した怪物

△0-0ヤクルト(9回戦) 「梅津はすごい、次期エースだ!」 入団以来、梅津晃大はずっとそうやって持ち上げられてきた。なんならドラフト前、“東洋大三羽ガラス”と呼ばれていた頃から、4年間でわずか通算2勝ながら「ポテンシャルは一番」との評価を引っ下げ、…

「犠打・走・守」三拍子そろった活躍

○3-1ヤクルト(8回戦) 「役割分担」ってホントに大事だなと。今日の試合を見ていて、あらためて感じた。 昔の話で恐縮だが、2004年に就任1年目の落合監督がいきなり優勝できたのは、選手それぞれに分かりやすく役割を割り振ったのが奏功したからだ。 それも…