ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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福留孝介

Hello, Again

転職で地元・愛知を離れ関東に移り住んで4年目。最後にナゴヤドームを訪れたのは2018年の10月。荒木雅博と岩瀬仁紀の引退試合の日だった。あれから4年、久々にドームへと足を運んだ。3試合連続の試合観戦は2008年9月14~16日以来14年ぶり、またカード3試合全…

青春のエピローグ〜福留孝介引退試合

●3-9巨人(23回戦:バンテリンドーム) 強い選手だった。弱音を吐いているところなど見たことがない。外野手に転向した2002年以降は球界を代表する強打者として君臨。その後、落合監督の就任と共にスタートした “黄金時代” にはリーグMVPを受賞するなど華々…

今だから考える~福留孝介、社会人野球での3年間~

「よっしゃー!!」 1995年のドラフト会議にて、近鉄・佐々木恭介監督の声が会場に轟いた。しかし7球団の抽選の末、この年の目玉である福留孝介(PL学園)の交渉権を獲得したにもかかわらず、その声にはどことなく虚しさが漂う。 話題の超高校級スラッガーは…

清算にはまだ早い〜熱さ失った甲子園ラストゲーム

2006年のドラゴンズは分厚い選手層を背景として圧倒的な強さを見せつけた、と語られがちだ。まあ間違いではないし、擦りに擦られてきた「10.10」の優勝試合を振り返れば、あの年の強さはリアルタイム世代ではないファンにも容易に伝わるはずだ。 確かに強か…

福留孝介引退に寄せて〜「ありがとう」と伝えたい

◯2-0広島(23回戦:バンテリンドーム) 涙をこぼすわけでもなく、情に刺さるようなフレーズもなく。飾らず、気取らず。飄々と、淡々とした受け答え。これぞ福留孝介という引退会見だった。 多くの人たちにとってそうであるように、福留は私にとっても非常に思…

“最後”の札幌ドーム観戦記~福留孝介は出なかったけれども~

こんにちは、ikkiです。 突然ですが、先週1週間、北海道でワーケーションをしてきました。 ワーケーションとは、「ワーク(Work)」と「バケーション(Vacation)」を組み合わせた造語で、自宅以外の場所にて「仕事」と「休暇」を行うこと。今回はせっかくの…

昔の名前で出ています~45歳・福留孝介に漂う晩秋の侘しさ

●2-6千葉ロッテ(1回戦:ZOZOマリンスタジアム) 勝てる試合だった、と悔やんだところで負けは負け。相手を上回る12安打を打ちながらわずか2得点に留まったことや、2死から逆転弾を浴びたのは「もったいない」とは思うものの、相手だって抑えるつもりでボー…

それぞれの信頼~不安が先に立った「代打・福留孝介」

●6-7巨人(8回戦:東京ドーム) きっと悪い夢でも見ているんだ。目を覚ませば6回裏、清水達也が満塁火消しに成功したあの場面に戻るに違いないんだ。戻れ、戻れ!……なんてムナしい妄想に耽りながら発泡酒を2缶、3缶と空けるしか感情のやり場がない土曜の夜。…

「聖域」へのメス~気がかりな福留孝介の2三振

●4-12ヤクルト(4回戦:バンテリンドーム) 「点の取られ方が悪すぎました。同じことを繰り返さないように、次回の登板に向けて修正していきます」(スポーツ報知) 4回8安打6失点(自責5)とまさかの炎上となった大野雄大。初回、簡単に2死を取ったところま…

今季初のズムスタは惜敗。気になるのは大ベテラン・福留孝介の状態だ

●2-3広島(4回戦:MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島) 今季初めての屋外デーゲーム、初めてのズムスタでの試合は1点差で敗戦。先発・岡野祐一郎が自らのバットで先制点をもたらすも、リードを守りきれず。28歳のバースデー登板を勝利で飾ることはできなかった…

24度目のキャンプを終えた福留孝介は、年齢なんかに負けるタマじゃない

2月はとにかく宇多田ヒカルのニューアルバム『BADモード』をよく聴いた一ヶ月間だった。この20年間でCDからサブスクへと音楽の聴き方は大きく変わったが、この人の才能は衰えるどころかますます磨きがかかっているようにも感じる。 「気分じゃないの (Not In…

M1制覇、錦鯉の涙に見た中年おやじの生き様

かつてサッカー人気が急拡大していた頃、ワールドカップこそがプロ野球・日本シリーズに替わる国民的コンテンツになったという言説をよく目にした。それは視聴率や世間の盛り上がり的にみても、あながち見当外れではない。ただ、4年に一度の周期で文字どおり…

全て大事

○5-0巨人(24回戦) 「藤井淳志、引退」 今朝目を覚ますと、秋を強く実感するニュースが流れていた。同一球団で16年。大学、社会人を経て40歳まで奮闘を続けたプロ野球生活に敬意を表したい。 実にプレーが映える選手だった。ルーキーイヤーとなった2006年の…

A Day in Our Life

○5-2巨人(23回戦) 巨人との9月最後の本拠地シリーズGame 1は接戦を制した。先発・柳裕也が投げては8回1失点10奪三振の快投、打ってはチーム31イニングぶりの得点をもたらす犠飛を放った。そして1-1で同点の8回には、福留孝介、木下拓哉の2ラン2発で突き放…

黄金魂

○2-0DeNA(18回戦) 先月3日に亡くなった木下雄介さんの追悼試合として開催された今日のゲーム。現役選手の訃報というあまりにも悲しいニュースから一ヶ月。未だに気持ちの整理が付かない中でおこなわれたセレモニーには故人のご家族も出席されていた。大型…

福留孝介と僕のこと

こんにちは、ikkiです。今回は『文春野球』のフレッシュオールスター応募作を公開します。 残念ながら表には出なかったので、ここで成仏させてください……。 ----- 2007年11月1日、中日ドラゴンズ53年ぶりの日本一。史上初の“完全リレー”達成で、ナゴヤドーム…

ねがいごと

●1-3巨人(13回戦) 丁度日付が変わった時間帯に、ショッキングなニュースが飛び込んできた。 「松坂大輔、引退」 伝説となった高校時代、数多のスラッガーと名勝負を繰り広げたプロ生活の前半の活躍は、紛れもなくエースの称号が誰よりもふさわしい投手だっ…

「9」

○5-0広島(5回戦) 広島とのGame 2は快勝を収め、連敗を4でストップ。中盤まで息苦しい展開が続くも、打線は終盤に得点を重ね、投手陣は零封リレー。今季ベストゲームと呼んでいい内容に、現地で配布の “ドラ恋ユニ“ を着た女性ファンはもちろん、多くのドラ…

本気で優勝を狙うシーズン

○7-6広島(1回戦) 7回終わってドラゴンズ打線が広島先発・大瀬良大地に投げさせた球数は、わずか67球。正直いって4点ビハインドを跳ね返せる気配など微塵もなく、せいぜい完封阻止が関の山かと諦めかけたファンも少なくないだろう。無論、私もその一人だ。 …

福留孝介、帰還

www.nikkansports.com 福留孝介 is back! メジャーに旅立った14年前からずっと望み続けた夢が遂に叶った。 メジャーで5年、阪神タイガースで8年。縦縞のユニフォームにもすっかり見慣れ、もうドラゴンズとの縁は切れたものだと思っていた。それでも「中日の…