ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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2019年ペナントレース

143試合、完結

●0-3(68勝73敗2分) 京田陽太と高橋周平が相次いで盗塁を失敗し、ビシエドは1死一、二塁から併殺に倒れると「仕事は果たした」とばかりに早々と交代、そして4回ワンアウトを取った時点で最優秀防御率のタイトルを確定させた大野雄大が“予定通り”降板するや…

はじめの一歩

●3-6(68勝72敗2分) 「5位」ーー与田ドラゴンズの初年度に付いた順位は決して褒められるものではないが、しかし同じ順位でも去年とは全く異なり、強い手応えのある前向きな5位と評価しても構わないだろう。 ラスト5試合までAクラスを狙える位置にいたこと、…

消化試合など無い

◯4-1(68勝71敗2分) 根尾昂の一軍デビューがあるのか、ないのかが注目を集めたこの試合。しかし蓋を開けてみればスタメンはまさかのベストオーダーで、少々面食らった。消化試合は若手中心のいわゆるお試し起用に切り替えるのが通例であり、特に外国人は順…

鬼指揮官・仁村徹リターンズ

◯12-0(67勝71敗2分) ナゴヤドーム最終戦は来季の飛躍を感じさせる若手の活躍による大勝で有終の美を飾った。 梅津晃大の6回3安打無失点という素晴らしい投球を見てしまうと、昨日の先発が山本拓実ならあるいは……などと良からぬ想像をしたくもなるが、現実…

ロメロで終戦

●1-7(66勝71敗2分) 今日からの5試合は山本拓実、梅津晃大、小笠原慎之介、柳裕也、大野雄大という生え抜きローテで勝負をかけるとばかり思っていたので、予告先発でロメロと発表されたときは正直不安がよぎった。 何しろ最後の一軍登板は8月30日まで遡る。…

明日なき戦い

●3-4x(66勝70敗2分) その激闘は、まるで落合政権時代の阪神戦や巨人戦を見ているようで、この時期にこういう試合が見られるようになっただけでも大きな前進と呼べるのかもしれない。 ただ、負けは負けだ。いくら大野雄大のエース然とした投球に心が震えよ…

永遠プレッシャー

◯14-2(66勝69敗2分) 「♪私に期待しないで」と島崎遥香がセンターで歌っていたのは、もう何年前になるだろうか。気になって調べてみると2012年12月のリリースだそうだ。思っていたよりも昔で、軽くめまいがした。 ちょうどブランコ、ソト、ソーサのラテン系…

リリーフの差

◯2-1(65勝69敗2分) 試合の行方を分けたのは両軍のリリーフ投手の差だった。 藤嶋健人、ロドリゲス、R.マルティネスによる圧巻のパーフェクトリレーで付け入る隙を与えなかったドラゴンズに対し、巨人は8回裏に澤村拓一を投入。先発、中継ぎとフル回転の澤…

13分間の験担ぎ

◯3-1(64勝69敗2分) 2時間59分のうち、ドラゴンズが押していたのはわずか13分間。ここしかないというただ一度のチャンスで一気に試合を決めてみせた。 6回まで髙橋優貴の前にノーヒット。過去2回の対戦ではいずれも黒星を付けた得意な投手のはずが、今日は…

小さいこともいいことだ

◯6-0(63勝69敗2分) 東京五輪の成功から間もない昭和42年、森永製菓はこの年の目玉商品として「エールチョコレート」の発売を決定。商品コンセプトである「従来の板チョコよりもひと回り大きくて値段は50円のお徳用」をいかにしてインパクトある言葉で伝え…

出涸らし山井

●2-6(62勝69敗2分) 昨日、大野雄大があれだけの投球を披露し、デイゲームでは0.5差で追う阪神が敗北。勝てば4位浮上というこの大事な一戦を託されたのは約一ヶ月ぶりの登板となる山井大介だった。 山井は令和になって初めての試合となる5月1日の巨人戦で炎…

大野雄大、ノーヒットノーラン達成

◯3-0(62勝68敗2分) 前年0勝の投手が、まさかここまで鮮やかに復活を遂げるとはさすがに予想できなかった。 いや、「復活」という言葉は適切ではないかもしれない。今年の大野雄大は自身最多の11勝を挙げた2015年と比べても防御率、被打率、奪三振率ともに…

大本営、白井文吾を批判す

●1-7(61勝68敗2分) マツダでの死闘を終え、仕切り直しは得意の阪神戦。しかもホームで、二桁勝利の壁を破った柳裕也が先発とあらば勝てる見込みは高いはずだった。 幸いドラゴンズが1勝2敗でカープに負け越したのと同様に阪神もヤクルト相手に負け越し、0.…

“4番ビシエド”問題

●2-3x(61勝67敗2分) かつて野村克也は4番打者の定義について「凡退したときにファンがどれだけ納得できるか」だと語ったことがある。 こいつでダメなら仕方ない、こいつが打てなきゃ誰も打てない。ファンとベンチにそう思わせる存在こそが真の4番だとする…

導かれし零封リレー

◯3-2(61勝66敗2分) いつか勝つだろうと思いながらも、過去には1976年の後楽園球場のようなことが実際にあったわけで。本当にこのまま未勝利のままシーズンを終えてしまうのではないだろうか、そんな不吉な予感が脳裏をよぎるたびに消し。さながら“ちぎって…

悪夢は続くよ、どこまでも

●0-3(60勝66敗2分) 鬼門マツダでまた負けた。 同球場7連敗で迎えたこの日、試合前にはベンチ脇に盛り塩が置かれるなど、なんとしても苦手を打ち破りたいとの思いで臨んだ8度目の挑戦だったが、6連勝中の勢いも虚しく、またしても鬼門突破とはなからなかっ…

猪突猛進〜京田陽太という男〜

◯5-2(60勝65敗2分) 巨人に続いてベイスターズにも3タテを食らわせ、たちまちセ・リーグの“荒らし”と化した与田ドラゴンズ。来週には平田良介の復帰という追い風も吹くなかで、悲願のAクラスまで4.0差とにわかに現実味を帯びてきた。 残り16試合は一戦必勝…

呪いを解く

はじめに、昨日の記事で何気なく出した「八本柱の竜の城」というフレーズ、ご存知でない方もたくさんいらっしゃると思うので、まずはそちらを補足しておきたい。 ドラカルト 「八本柱の竜の城」とは、『燃えよドラゴンズ!'99』の歌詞に登場するフレーズであ…

八本柱の竜の城

◯8-4(58勝65敗2分) 継投の勝利である。 今季4度目にして遂に平良拳太郎を攻略したは良いが、移籍初先発の松葉貴大が説明書どおりに2巡目で突然崩れ、わずか2回2/3で降板を余儀なくされる。 この時点でリリーフ総動員は避けられない展開。巨人との3連戦で勝…

胸のすくような勝利

◯3-2(57勝65敗2分) 胸がすく心中のつかえがなくなる。心が晴れやかになる。痛快である。(三省堂 大辞林 第三版) 敵地での巨人戦スイープを決めた今宵の試合は、今季124試合目にして初めて見るような、まさしく胸がすく最高の勝ち方だった。 6回までは両…

先輩の尻拭い

◯8-4(56勝65敗2分) 仕事をおこなう上で“頼れる先輩”に巡り会えるかどうかはとても重要なポイントである。 ミスを犯してしまったときや困難にぶつかったときに颯爽と助け船を出してくれる、そんな存在が身近にいれば頼もしいばかりでなく、この人のために頑…

勝利の女神もイケメンに微笑む

◯4-3(55勝65敗2分) 9回裏二死二塁。亀井善行の打球が岡田俊哉の股の下を抜けた瞬間、命が縮む思いをしたのは私だけではなかろう。センター前へ抜けるかと思われた打球は、しかしあらかじめ二塁ベース寄りに守っていた阿部寿樹がすばやく正面に回り、丁寧に…

出オチ

●1-3(54勝65敗2分) 184分のせめぎ合いは、ものの数秒であっけなく幕を下ろした。9回裏二死一、三塁。打席には堂上。確率は低くとも、うまくハマれば一打で同点ないし逆転サヨナラまで生む可能性を持つ一か八かの代打だ。夏休み最後の思い出づくりに駆けつ…

藤嶋の笑顔

●2-5(54勝64敗2分) 下位打線に連打を浴びて先制を許すもその後は立ち直ってQSを記録する柳、打線が繋がって追いつくも追い越すまではいかずに延長戦で力尽くなど、8月最後の試合はちょうど一週間前の広島戦のデジャブのような展開で競り負け、五分としてい…

無謀な男

◯7-1(54勝63敗2分) 福田の先制2ランとその他の5本のタイムリーのうち、個人的に一番嬉しかったのは事実上勝利を決定づけたと言える4点目、高橋周平のタイムリーツーベースだ。序盤、何度もチャンスを潰したことにより僅差での逃げ切りを余儀なくされてしま…

李炳圭の思い出

◯1-0(53勝63敗2分) 昔、ドラゴンズに李炳圭(イ・ビョンギュ)という選手がいた。圧倒的な強さでリーグを制した2006年のオフ、能力に衰えが見えてきた不動の中堅手・アレックスを放出し、代わりにやって来たのが「韓国のイチロー」こと李炳圭だった(もっ…

スーパースターデイ

◯10-4(52勝63敗2分) 自分でも不思議なくらい何をやってもうまくいく、まるでスーパーマリオのスター状態のような無敵の一日が年に一度、いやもっと低い確率で唐突に訪れることがある。こういう日のことを“スーパースターデイ”と名付けるなら、今日の阿部寿…

セオリーに溺れる

●4-5(51勝63敗2分) 野球というスポーツには様々な状況に応じての無数のセオリーが確立されており、首脳陣は状況ごとに定石を打つのか、あるいは外すのかを瞬時に判断してプレイヤーに指示を出すことになる。当たるも八卦当たらぬも八卦、むしろ当たらない…

天敵撃沈

◯4-1(51勝62敗2分) 今季ドラゴンズ打線の前に立ちはだかる天敵は3人。巨人菅野、DeNA平良、そして広島大瀬良である。この3人が先発した試合は0勝11敗とシャレにならないほどカモにされており、なかでも大瀬良には3度の対戦で3完投(1完封)を許すというや…

戦慄の新人

◯7-4(50勝62敗2分) 大阪勢として2年連続となる履正社高校の優勝で幕を閉じた夏の全国高校野球大会。大エース奥川を意地の四番井上が打ち砕くという構図はさながらプロ入団後の前哨戦のようでもあり、もしかすると両者ともに指名、獲得するかもしれないドラ…