ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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大本営、白井文吾を批判す

●1-7(61勝68敗2分)

 

マツダでの死闘を終え、仕切り直しは得意の阪神戦。しかもホームで、二桁勝利の壁を破った柳裕也が先発とあらば勝てる見込みは高いはずだった。

幸いドラゴンズが1勝2敗でカープに負け越したのと同様に阪神もヤクルト相手に負け越し、0.5ゲーム差は3日前から変動なし。つまりこの直接対決に勝った時点でドラゴンズは久々の4位に返り咲くわけだが、かろうじて見えていたわずかな希望は柳の乱調によって粉々に砕け散った。

3回表、一死一、三塁から福留孝介が放った残酷でありながらも美しい放物線を眺めながら、私の頭の中ではBOROが作り、萩原健一もカヴァーしたあの名曲のフレーズがぐるぐると駆け巡った。

“♪終わりかなと思ったら泣けてきた”(大阪で生まれた女)

 

ドラゴンズの2019年を実質的に終わらせたに等しい一打が、シーズン通してチームの課題と言われ続けたホームランだったとは皮肉な話だ。一方のドラゴンズは6回裏の二死満塁、8回裏の一死一、二塁にあと一本を打つことができずに撃沈。

結局最後までここぞでのホームランが打てず、逆にここぞでホームランを打たれて負けることを繰り返したシーズンだった。

誰が言い始めたか、こんな言葉がある。「ホームランは正義」ーーそれを否定して前に進むことはもうできない。プロ野球史上屈指の守備力を持ってしても一発の前には無力であることはよく分かった。2020年へ向け、課題は明確だ。

 

大本営、白井文吾を批判す

 

ホームランといえば兼ねてから議論の的であるテラス設置の是非について、13日の中日スポーツが興味深い記事を掲載した。

 

本拠地にどうファンを呼び込むか。ホームランテラスの設置など、魅力向上の話題が上がる度に球団は「ドームが難色を示す」と強調する。球団もドームもトップは同じなのに。指導力がないのか、組織の仕組みが悪いのか。残念ながら話は進まない。

ミニコラム「ドラ番記者」より抜粋

 

中日球団が乗り気でもドームの了承を得なければ前に進まないという話自体は、以前CBCラジオ「スポ音」で若狭敬一アナも言っていたとおりだ。

「株式会社中日ドラゴンズ」と「株式会社ナゴヤドーム」が別会社であることはコアなファンの間では周知の事実だが、このコラムが指摘するように、実はナゴヤドームのトップたる代表取締役社長に就いているのも白井文吾その人であり、別会社だから連携が取りにくいだとか、長期に渡る交渉が必要なんてのは本来ちゃんちゃらおかしいのである。

驚くべきは、中日新聞社のグループ会社である中スポが署名記事で、実名こそ伏せているものの読む人が読めばすぐに分かる形で白井氏を糾弾したことだ。

私が記憶する限り、ここまではっきりと同紙が上層部批判をおこなうのは初めてのこと。それも監督やコーチではなく、文字通り球団の頂点に君臨するオーナーに対して「指導力がないのか」とこき下ろすとは、このコラムを書いた高橋雅人という記者はなかなか骨がある。

 

ここまではっきりと「残念ながら話は進まない」と書いてるくらいだから、早期のテラス設置は実現しなさそうだね

 

誰も望んでない巨大ビジョンは即効で付けるくせにな

 

あれはナゴヤドームに土地を提供した三菱グループの一角、三菱電機の製品だからね

 

ファンがいくら声をあげても無視すりゃいいけど、三菱さんの頼みを断るわけにはいかないってか

 

所詮そういう会社だよ、ナゴヤドームなんざ