ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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与田剛

大きく、優しく、そして熱く

○4-0阪神(25回戦) 「暑かったけど、短かったよね、夏」 サザンの桑田佳祐が監督を務めた『稲村ジェーン』というカルト映画があるのだが、これはその映画のラストにヒロインの女性(清水美砂)がつぶやくセリフである。映画の評価は散々ながら、サントラに…

安心の中

△1-1ヤクルト(24回戦) 12球団でどこよりも早く本拠地最終戦となった今日の試合も投手戦となり、17個目の引き分けを記録した。1点が遠い野球はついに変わることないままだった。 昨年も同じように得点力不足が叫ばれたが、その120試合よりも多く試合を消化…

苦悩は続くよどこまでも

○4x-3 広島(23回戦) 何度も何度も「1x」をスコアボードに表示させるチャンスがありながらも130試合目での今季初のサヨナラ勝ちは、高橋周平が選んだ押し出しフォアボールだった。そこに至るまでの9回の選手起用、特に京田陽太に対して代走の高松渡を起用し…

時を戻そう

○10-1 広島(21回戦) 9連戦の8連戦目。打線が繋がり5連勝。これほどゲームに内容がある試合ともなると、何を書いて良いのか逆に困ってしまうという嬉しい悲鳴が心の中であがっている。 光る松葉の好投 このブログでも何度かスポットライトが当たっている、…

Wake Me Up

△4-4阪神(7回戦) 今季最初の甲子園シリーズGame 1は引き分け。一時は3点リードを奪うも投手陣が守りきれず、終わってみれば「何とか負けなかった」といえる展開。首位を走る阪神の強さを改めて思い知った格好だ。 DT戦2000試合到達、メディアの取り上げ方…

本気で優勝を狙うシーズン

○7-6広島(1回戦) 7回終わってドラゴンズ打線が広島先発・大瀬良大地に投げさせた球数は、わずか67球。正直いって4点ビハインドを跳ね返せる気配など微塵もなく、せいぜい完封阻止が関の山かと諦めかけたファンも少なくないだろう。無論、私もその一人だ。 …

THE FIRST TAKE

昨年11月5日。祖父江大輔のスライダーに打者のバットが空を切ったその瞬間、球団史上最悪の7年連続Bクラスに終止符が打たれた。長いトンネルを抜けた感慨は想像していたよりも遥かに深く、まるで優勝したかのように大喜びしたのがついこないだの事のようだ。…

有終の美

○3-2広島(24回戦) 例年よりも少ない全120試合を消化し、中日ドラゴンズの2020年シーズンが幕を閉じた。 最終戦のオーダーは根尾昂をトップバッターに据えた消化試合仕様。根尾はセンターとセカンドの守備を卒なくこなし、打ってはプロ2安打目となるライト…

勝利優先の起用

●1-3阪神(24回戦) 大野雄大が投げる日は、中日が確実に勝てる日だ。今や球界を代表する大エースは、45イニング連続無失点の球団記録を引っ提げ、目下2試合連続完封をあげている阪神との最終戦に臨んだ。 大野ならチームの悪いムードを一掃するような快投を…

死に物狂い

●3-6阪神(12回戦) 表と裏。出る確率はそれぞれ五分のはずだが、8月のドラゴンズはどういうわけか裏ばかりに当たり続けた。何かと言うと、対戦ローテの話である。 最後にいわゆる表ローテと対戦したのは、小川泰弘と当たった8月1日のヤクルト戦が最後。それ…

「ギブアップしない野球」

●3-9阪神(9回戦) 現在、ナゴヤドームの監督室には歴代26人のドラゴンズを率いた監督の写真が飾られている。「このチームの歴史を知っておきたい」と、与田監督が就任時に球団に頼んで実現したものだという。 その中で古い方から数えて16番目に水原茂という…

「つまらない」采配の勝利

○1-0阪神(8回戦) 7回裏、先頭の福田永将がヒットを打って無死一塁。打席にはここまで西勇輝から2安打を放っている石川昂弥が入った。右中間を破る先制タイムリーか、あわよくばプロ第1号がここで出るか。 劇的ドラマが見たいという気持ちとは裏腹に、打席…

優しさが邪魔をする

●2-5阪神(7回戦) あんなこといいな、できたらいいな。あんな夢、こんな夢、いっぱいあるけど。みんなみんな、みんな、叶いやしない。不思議なポッケもドラえもんもいないのだから。 そう、残念ながら大抵のことは思い描いた通りには進んでくれない。所詮、…

迷走あるある

●3-8阪神(5回戦) 「あ、このバンド迷走してるな」ってときの特徴はだいたい決まっている。 セールスが落ち始めた途端にメンバーの1人が脱退したり、なんか新曲に変な振付がついたり、重厚なバンドサウンドにこだわっていたはずが急に四つ打つのダンスミュ…

1手先を読むということ

●6-8ヤクルト(6回戦) 「将棋界のレジェンド羽生善治はいったい何手先まで読んで将棋を指しているのか?」 数年前、あるバラエティ番組で羽生本人がこの質問に答える場面を見た。十手先、百手先まで読んでいるかのような羽生の天眼には常々驚かされるが、実…

球団史に残る最低な試合

●1-2ヤクルト(4回戦) 基本的に“采配ミス”と言われるものの多くは結果論だと思っている。あそこで投手を代えていればーー、バントではなく打たせておけばーー。だが所詮「if」は「if」でしかなく、あり得ない未来を夢想したところで意味はない。だから采配…

「CS中止? 関係ないね」

www.sanspo.com 苦渋の選択-。セ・リーグが今季、クライマックスシリーズ(CS)を開催しない方向で最終調整に入ったことが22日、分かった。新型コロナウイルス感染拡大の第2波、第3波に備え、レギュラーシーズンの日程消化や選手の体調管理などを最優…

【三回忌・星野仙一】1989年ドラフト会議 与田剛指名

中日で二期11年間に渡って監督を務めた星野仙一さんが2018年1月4日に膵臓癌で亡くなってから丸2年を迎えた。闘将星野は名監督であると同時に稀代の“人たらし”でもあった。亡くなる約1ヶ月前に都内と大阪の2会場で開催された「星野仙一氏野球殿堂入りを祝う会…

与田のドミニカ補強が始まった

オフシーズンが始まって以来、他球団が次々と新戦力補強の話題で盛り上がるのを横目に、中日だけはそれと言った情報も出ぬまま師走を迎えてしまった。当初は「積極補強」を掲げていたものの、福田秀平にフラれ、ロドリゲスは退団し、頼みの綱のトライアウト…

昂ぶる鼓動!石川昂弥、中日入り!

17時15分。1位入札の読み上げが始まってすぐに中日ファンは凍りついた。「石川昂弥」。その名が最初に呼ばれるのは3球団目、中日のときだと誰もが思っていたのに、まさかオリックスが横槍を入れてくるなんて。 動揺が抑えきれぬまま他球団の読み上げが右から…

与田、韓国選手視察へ

この時期は次から次へと新しい情報が飛び交い、ある意味でシーズン中よりも慌ただしいほどだ。今日も楽天の組閣人事が発表されたり、CS敗退を喫した西武勢の移籍動向が解禁になったりと、球界は来季へ向けて休む間も無く動き続けている。 そんな中で我らが中…

消化試合など無い

◯4-1(68勝71敗2分) 根尾昂の一軍デビューがあるのか、ないのかが注目を集めたこの試合。しかし蓋を開けてみればスタメンはまさかのベストオーダーで、少々面食らった。消化試合は若手中心のいわゆるお試し起用に切り替えるのが通例であり、特に外国人は順…

よだの災難

●0-6(33勝40敗) 野球のプレーとは直接関係ないところで、またしてもドラゴンズが厄介ごとの主役になってしまった。いわゆる「サウスポー」問題はYahoo!ニュースで大々的に取り上げられたことで一気に延焼。挙げ句の果てには普段野球の話題など1秒たりとも…

闘争心に火をつけろ

◯10-8(22勝25敗) 両先発の序盤KO、ド派手な3連発、それに対抗するかのようなホームランの応酬、そして信じられないようなミス……。 神宮球場という特殊な空間で起こり得る全ての要素をぶち込んだようなカオスな夏祭りは、ここ数年この球場で味わった悪夢の…

与田、達観す

●1-3(19勝25敗) ある種のボーダーラインである借金5を軽々と飛び越え、遂に今季最多の借金6に到達してしまった。長年借金生活を送っていると何となくヤバいラインも分かってくるもので、借金5がギリギリ挽回できるラインだとしたら借金6はズルズル二桁借金…

過失

◯5-4(19勝23敗) 過失(かしつ)とは、注意義務に違反する状態や不注意をいい、特に民事責任あるいは刑事責任の成立要件としては、違法な結果を認識・予見することができたにもかかわらず、注意を怠って認識・予見しなかった心理状態、あるいは結果の回避が…

つなげ、勝利のバトン

◯7-5(11勝8敗) 明らかに流れが変わったのは5回だった。 まず先に試合の主導権を握ったのはドラゴンズ。しかし吉見一起が粘り切れない。まるで先週のハイライトを見ているように集中打を浴びてあっという間に1点差。3回で降板し、残り6回を強打のヤクルト打…

それぞれの想いを持って

◯7-4(2勝2敗) 追いついても追い越され、また追いついて、追い越され、それでも追いつき、遂には追い抜いて掴んだ勝利。1勝2敗で名古屋に帰ってきた与田ドラゴンズはまさしく全員野球と呼ぶにふさわしい会心の勝利でホーム初陣を飾った。 昨年までなら長野…