ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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よだの災難

●0-6(33勝40敗)

 

野球のプレーとは直接関係ないところで、またしてもドラゴンズが厄介ごとの主役になってしまった。いわゆる「サウスポー」問題はYahoo!ニュースで大々的に取り上げられたことで一気に延焼。挙げ句の果てには普段野球の話題など1秒たりとも報じないワイドショーでも話題になるなど、本来観戦に来ない人達にとっては何の関係もない話なのに、たちまち全国区のトピックとして主にネガティブなニュアンスで晒される事態へと発展した。

夕方になると与田監督の“真意”--、本来の意図を離れて問題が一人歩きしている事、自粛要請をしたわけではない事、そして問題の沈静化を願っている事などが伝えられた。情報を総合すると、①選手や関係者の意見を汲んだ与田が球団に相談②球団が同意して応援団に提案③応援団が承諾。「サウスポー」の一時休止を発表、という流れのようだ。

この応援歌に愛着のあるファンの方は納得出来ないかもしれないが、少なくとも当初球団がメディアに回答していたような「子供への悪影響」という点については与田もはっきりとそんな事は言っていないと否定しており、そうなると初動段階での球団の対応のまずさを指摘せざるを得ない。

与田の圧力ではないとすれば、そういうニュアンスを与えるような返答を球団がマスコミにした事自体が失策であるし、そもそもシーズン中にこういうややこしい問題を表に出せば物議を醸すのはちょっと考えれば分かることだ。よりによって炎上真っ最中のヤマサキのスペシャルサポーター就任を同日に発表するタイミングの悪さを含め、一企業としてあまりにも炎上に対する危機意識が欠如している。この点については真摯に反省し、今後の教訓にして欲しい。

 

監督の要望を忠実に聞き入れるなら、与田が強く提案してるというホームランテラスもいよいよ今オフ設置か?

 

金のかかる要望は拒否だろ

 

落語家と芸人、その人徳の差

 

今回のいざこざで個人的に最も腹が立ったのは、某落語家が地上波のワイドショーで公然と与田をdisった事である。中日ファンを自称するこの落語家は5連勝に関しては一切Twitterでも触れもしないのに、こういうネガティブな話題になると首を突っ込み、まだ本人の正式なコメントも出ていない段階で「敬愛する与田監督、親愛なるドラゴンズ球団、『お前たち』がおかしいよ」と皮肉たっぷりに言い放ったのだ。

昼間のワイドショーでこんな事を言えば、与田やドラゴンズに対する一般層からの心象が悪くなるのは必至。ファンならばドラゴンズのPRこそすれど、わざわざ全国区で晒し者にして嘲笑のネタにするなど言語道断。しかもネットで拡散された断片的な情報を鵜呑みにして感情的に事を荒立てるという典型的なヘイト野郎のパターンにいい年した有名人がハマるとは、あまりに軽薄で情けない。とんだ与太郎である。かたやお笑い番組でスベるの覚悟でドラゴンズネタをぶっこむなど惜しげもなく中日愛を曝け出し、今回のようなデリケートな案件には余計な事を言わず静観を貫くスピードワゴン・井戸田さんの紳士っぷりときたら。こういう時にこそ人徳が出るものである。

 

ジャイアンツに立ち向かいし若竜たち

 

てなわけで、場外の由無し事に気を取られている間に肝心の試合の方はあっけなく完封負けを喫したようだ。調子が悪い悪いと聞いていたはずの菅野に手も足も出ず完敗。

だが、先発の清水をはじめ、三ツ間や木下など一軍半の選手達が果敢に巨大艦隊・ジャイアンツに立ち向かう姿は胸を打つものがあった。たまにはこういうポジティブな部分も「ひるおび」で紹介してくれよ。なあ、志らく。