ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ギアチェンジ

◯1x-0(33勝39敗) 開幕72戦目にして初となるサヨナラ勝利は二死一、三塁からのワイルドピッチという拍子抜けの結末によってもたらされた。ただ、後逸ではなく横に弾いてのワイルドピッチは走者にとって判断が難しい。一瞬でも判断が遅れれば命取りになる…

170イニングの誓い

◯6-1(32勝39敗) オープン戦、開幕戦、そして交流戦と節目の初戦にいずれも黒星を喫していた与田ドラゴンズが、事実上の後半戦スタートとなるリーグ戦再開を白星で飾った。 繋がる打線と盤石の勝利継投。まるで春先の好調を思い出したような試合運びだった…

サカナクション・山口一郎さんのお父様に会ってきた。

北海道出身・サカナクションの山口一郎がなぜドラゴンズファンなのかと言うと、元々岐阜が故郷の父親による影響が大きいようだ。 最近ニューアルバムを発売した事もあり名古屋ローカルでのメディア出演が増えている一郎氏は、たびたびドラゴンズに対する深い…

シティポップと生え抜き正捕手

サカナクションが今月19日にリリースした6年ぶりのアルバム「834.194」をこのところヘビロテしながら過ごしている。リード曲「忘れられないの」のMVや音楽番組出演時の演出からも伝わる通り、今作は1980年代、当時の若者たちの心を鷲掴みに…

首位打者・高橋の貫禄

◯8-4(31勝39敗) ナゴヤドームが満員に埋まったのは、ガールズシリーズであること以上に相手先発の18歳の若者を観たい人が多かったからなのだろう。吉田輝星。この投手との対戦こそが3連戦のメインイベントであり、交流戦の最終日を締めくくる“トリ”とし…

UNSTOPPABLE

◯6-1(30勝39敗) “海南のプレイヤーなら甘ったれたことを言うな” これは名作「スラムダンク」に登場する海南大附属高校のキャプテン・牧紳一の言葉だ。16年連続インターハイ出場を誇る超名門・海南のスローガンは「常勝」。湘北高校に思わぬ苦戦を強いら…

柳、変身

◯4-2(29勝39敗) 毎年、開幕前に気の置けないドラファン仲間と集まって一年間の展望をあれやこれやと議論するのが恒例なのだが(通称・ようやっとる座談会)、先発投手陣の期待値を予想するなかで、今年の柳裕也はせいぜい6〜8勝だろうというのが私を含め…

君の名は希望

●1-2(28勝39敗) 「ため息つくと幸せが逃げる」という迷信がある。まあ迷信というよりは、ため息をつくより前向きに生きた方が楽しいよ、という逆説的な格言だと思うが。いつも下を向いてため息をついているような人よりもポジティブで前向きな姿勢の人の方…

負けに慣れた野球チームは堕落するのみ

●2-5(28勝38敗) 最終的には絶対に負けるようにプログラミングされたゲームのように、毎日ありとあらゆるパターンで負けを重ねるドラゴンズ。昨日がナゴヤドーム開場以来ワーストタイの16失点大敗なら、今日は審判団の誤審による逆転負け。まあよくもこう…

ホームランテラスを考える その2

●2-16(28勝37敗) どんな事だって最初は難易度の低いところから始めるのが肝心だ。慣れてきたり、実力が付いて物足りなくなってきたら徐々に難易度を上げ、気付けば自分でも驚くほど高い壁を超えられるようになる。そうやって人は成長していくものだ。 例え…

生死を賭けた20分間

◯5-4(28勝36敗) “薄氷の勝利”というのは、「負けても何らおかしくない状況で勝利を収めた様」を表現した慣用句だが、今日の9回裏はそんな生易しいものではなく、薄氷をバリバリと踏み割りながら命からがら岸辺まで渡りきったようなデッド・オア・アライブ…

2つの隙

●7-8x(27勝36敗) 9回裏を迎えるまでは、まさか負け試合について書かなければいけないとは思っていなかったので、さすがに精神的なダメージは大きい。だが、これが現実。「田島が悪い、加藤が悪い、巡り巡って朝倉が悪い」。こんな風に悪者を作って糾弾す…

救い投げ!

◯4-1(27勝35敗) 昨日の敗戦は結果もさる事ながら、勝ちパターンのリリーフをゴリゴリに消耗した挙句に3連投のライデルが34球も投じて負けた事こそが最大の問題点であった。おかげで今日はどんな展開になろうとロドリゲスとライデルは絶対に使えないとい…

流れに泣く

●5-6x(26勝35敗) あまりに痛すぎる、まさかの敗戦だった。 9回表の福田の2点タイムリーで勝利を確信し、あとは3タテ(正確には3タテとは負けた側の表現らしいが、だからと言って“3連勝”ではニュアンスが伝わらないので当ブログでは勝利チームの側も3…

井領はようやっとる

◯6-2(26勝34敗) まさに譲り合いと呼ぶにふさわしい得点拒否バトルは、ある意味で非常に見応えがあった。 特筆すべきは6回の攻防だ。まずは表、ビシエドのツーベースと福田の四球で無死一、二塁とすると、藤井が初球バント失敗からの2球目をバスター。し…

救世主なんかいない

◯2-1(25勝34敗) 人は弱い生き物だから、うまくいかないことが続くと救世主を求めたがる。かつて経済困窮の末にヒトラーを神と崇めた旧ドイツ国民のように、あるいはポリティカルコレクトに疲弊した保守派白人層が過激な言動のトランプを大統領にまで押し上…

座学のすヽめ

●2-5(24勝34敗) 神宮球場での歓喜の3連勝からわずか二週間。まるでタワー・オブ・テラーにでも乗っているかのような垂直落下であっという間に借金二桁に足を踏み入れてしまった。 ある種のボーダーラインとも言える借金10という数字は、7年連続Bクラ…

想定内の奇襲

●1-2(24勝33敗) 仕事にせよ車の運転にせよ、大抵の事は“可能性の想定”をしておかないと痛い目を見る。例えば就職面接に準備なしで臨んでも、まあよほど弁が立たない限りは落とされるわけで、そうならないためにも学生は企業研究に励んだり、想定問答を用意…

俺が藤井だ!

◯13-3(24勝32敗) 藤井が一軍に帰ってきた。そしていきなりの大暴れだ。初回の先制につながる安打、そして2回裏の3ランホームラン。大量得点に埋もれがちだが、試合の流れの中でも非常に大きな一発だった。 もう忘れてしまった方も多いだろうから、あらた…

夜の絶望、昼の希望

●4-6(23勝32敗) もはや悔しさを通り越して晴れ晴れしさすら感じるほどの完敗を喫し、逆に明日からは開き直って戦えるんじゃないかと。そんな倒錯に陥るほどけちょんけちょんにやられたこの3試合、残念ながら勝ち目を感じた瞬間は、ただの1秒すらも無かっ…

君は関川浩一を知っているか

●2-5(23勝31敗) かつてドラゴンズには関川浩一という選手が在籍していた。ナゴヤドーム元年に最下位に沈んだ星野ドラゴンズはナゴヤ球場時代のような打ち勝つ野球から脱却し、機動力中心の野球に転換すべく1997年のオフに大豊泰昭、矢野燿大(現阪神監…

鷹、虐殺す。

●4-6(23勝30敗) 能ある鷹は爪を隠すと言うが、それはあくまで獲物が強者だった場合であり、貧弱な獲物に対しては最初から殺す気満々で爪剥き出しにして襲ってくるんだなと。妙に納得しながら目の前で起きている惨状を呆然と眺めるしかない、そんな地獄の交…

5/111

●1-3(23勝29敗) プロの打者はあらかじめ球種が分かっていれば5割以上ヒットゾーンに打つ事ができるという。だからこそ投手は変化球を投げたり間合いを取るなどして、なんとかタイミングを崩そうと工夫するわけだが、その点でロメロという投手は極めて異質…

東京ドームに屈す

●5-6×(23勝28敗) 今日の試合について、清水の代え時の是非が議論の的になっている。結果論でいえば大失敗に終わったわけだが、中5日という事情を考慮すれば最初から5イニングという予定だったのかも知れないし、清水もそこまでという意識があったからこそ…