ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

MENU

立浪和義

「流線型打線」のすすめ〜極端な思想捨て、バランス追求を。

●0-3阪神(14回戦:バンテリンドーム) 今日はまず、70年以上前に「流線型打線」という概念を提唱した三原脩の考え方を紹介する。 《バッティング・オーダーは、各打者が各個に好打率をあげるように仕組まれるのをもって最上とはしない。むしろ、全体的な安…

無謀と強気は紙一重〜8人継投も、勝てば正義だ

○3-1阪神(12回戦:バンテリンドーム) 試合開始直前の17時25分過ぎに突然発表された、「大野雄大先発回避」の一報。相手は青柳晃洋。今季3度目となるエース対決は、突如として幻に消える形となった。急遽、ドラゴンズが代役に立てたのは藤嶋健人だった。 藤…

野次りたくもなる? 惨敗つづきの立浪竜に浴びせたい“あの人”の喝

●0-10阪神(10回戦:阪神甲子園球場) 記録的な猛暑に見舞われた日本列島。しかし茹で上がるような熱気とは真逆のお寒い内容に終始してしまったのが我らがドラゴンズである。 思い出すのも億劫な一戦をわざわざ振り返り、反省点を語るような無粋なマネをする…

窮地のナイスガイ~指揮官も頭を痛める「ビシエド問題」

●2-10DeNA(6回戦:横浜スタジアム) 見せ場らしい見せ場もなく投手陣が炎上。ダメ押しとなる1イニング3ホーマーを食らった頃には悔しさを通り越して乾いた笑いしか出なくなっていた。 今季も開幕して一か月以上が経ち、色々な勝ち方、負け方を経験してきた。…

立浪地獄変〜まさかの京田陽太 “強制送還”

●1-7DeNA(5回戦:横浜スタジアム) 普段優しい先生ほど怒らせるとヤバいのは常識である。では、普段からヤバい先生を怒らせるとどうなるのか? 一言でいえば……「地獄」。 ゴールデンウィーク真っ只中、晴天にも恵まれて大勢の観客で賑わった今日のハマスタ。…

立浪監督には「見えていた」?ミラクル采配で勝率五分に戻す

○4-2広島(7回戦:バンテリンドーム) 「ホントのお金と一緒で貯金はすぐ無くなるし、借金は返すのが大変」 去る4月12日、今季初めての貯金を作ったときに立浪監督は独特の表現で貯金の脆さ、そして借金の厄介さを語った。あれから半月。最大3あった貯金はあ…

ある日のドラゴンズ⑲竜のプリンス、7年目の初グランドスラム

プロ野球の歴史は、記憶にも記録にも残らない「ある日」の積み重ねで出来ている。 年間140試合のうち10年後も思い出せる試合は幾つあるだろうか。何の変哲もない日常はやがて記憶の彼方へと埋もれてゆく。 しかし、忘れ去られた「ある日」もたまに引っ張り出…

完封!柳裕也を勇気づけた指揮官の暗示

〇1-0広島(3回戦:バンテリンドーム) わずか一週間前に東京ドームの真ん中で呆然と立ちすくんでいた男が、今日はゲームセットまでマウンドに仁王立ち。「やられたらやり返す」という立浪監督の所信を実践するような柳裕也のみごとな完封劇で、政権初のスイ…

センター岡林勇希、レフト大島洋平の布陣に近未来をみた!

●0-4-DeNA(1回戦:バンテリンドーム) 稀にみる大逆転劇の勢いそのままに、立浪ドラゴンズがナゴヤに帰ってきた。開幕3連敗で本拠地開幕なんてことになれば、いきなりお通夜ムードが漂っていたところだが、驚異的な粘り勝ちによりムードはあきらかに追い風…

立浪和義「辛抱」と「負けん気」〜置かれた場所で咲き続けた野球人生

立浪和義の監督就任が報じられた昨年10月12日から今日に至るまで、ずっと考え続けてきた事がある。 「なぜ立浪は中日ファンにとって特別なのか?」 秋口には『君は立浪和義を知っているか』と題した連載モノを通して、その野球人としての足跡をあらためて振…

オープン戦終了! 目立った若手の躍動と、中堅ベテラン勢の不甲斐なさ

●2-10ロッテ(オープン戦:バンテリンドーム) 高橋宏斗は宇宙だぁぁ! と大声で叫びながら町中を走り回りたくてたまらなかった。祝日の真昼間から30過ぎの男がこんな事したら即・通報案件だろう。さすがに前科を付けたくないのでかろうじて思い留まったが、…

忖度なき改革~レフト大島洋平を断行した立浪監督の恐るべき実行力!

〇4-1オリックス(オープン戦:京セラドーム大阪) 立浪監督は圧倒的に「攻め」の将だと思う。やりたい事、やるべき事を即決即断で実行に移せるのは大所帯を率いるうえで必要不可欠な能力だが、現実にはこれができる監督はそう多くない。このあたりは星野仙…

「立つ」派?「座る」派? ベンチでの監督の「定位置」の話

●0-3阪神(オープン戦:甲子園球場) 今さら打てないことをどうのこうのと嘆くつもりはない。歴史的な貧打にあえいだ昨季から一切の補強を断って若手育成に舵を切ったのだから、これしきの苦悩は織り込み済みだ。まさか中村紀洋コーチを迎えただけで目が覚め…

ある日のドラゴンズ⑱雨の金沢、幕引きは意外な形で

プロ野球の歴史は、記憶にも記録にも残らない「ある日」の積み重ねで出来ている。 年間140試合のうち10年後も思い出せる試合は幾つあるだろうか。何の変哲もない日常はやがて記憶の彼方へと埋もれてゆく。 しかし、忘れ去られた「ある日」もたまに引っ張り出…

MVPは根尾! 朝から晩まで練習練習……立浪監督も認めた努力量

大人になれば分かってくることが色々とある。人生は思っているよりもずっと短いこと、綺麗ごとでは世界平和は実現しないこと、お金はとても大切だということ……。そして「努力は必ずしも報われない」というのも、大人になると思い知らされる真理の一つだ。 26…

セカンド高橋、サード石川! 立浪監督のサプライズ起用宣言にミスター・ドラゴンズの意地を見た

大きなニュースが飛び込んできた。あさって26日に予定されているオープン戦初戦の対阪神で、セカンド高橋周平、サード石川昂弥という布陣を敷くことを立浪監督が発表したというのだ(CBCラジオ『ドラ魂キング』より)。 これは率直に言って驚いた。現状、両…

「中日・清原和博」誕生!?過去に二度あった中日入りの可能性

ifの未来を知る由は永久に無い。もし長嶋茂雄が南海ホークスに入っていたら? もし蔭山和夫が急死していなかったら? もし清原和博が巨人に指名されていたら? プロ野球も創設86年ともなれば、誰もが見てみたいと思える “ifの世界線” が数多く存在する。 ド…

ある日のドラゴンズ⑰若き立浪和義が屈辱にまみれた日

プロ野球の歴史は、記憶にも記録にも残らない「ある日」の積み重ねで出来ている。 年間140試合のうち10年後も思い出せる試合は幾つあるだろうか。何の変哲もない日常はやがて記憶の彼方へと埋もれてゆく。 しかし、忘れ去られた「ある日」もたまに引っ張り出…

かつて立浪も通った道ーー根尾昂が歩むフォーム改造の終わりなき旅

「人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある」と説いたのは幕末の土佐藩士・坂本龍馬である。近江屋で殺害されたのが満31歳のときなので、今日において「名言」として伝わる言葉の多くは、20代のときに遺したものであろう。 凡庸な想像を巡ら…

ある日のドラゴンズ⑯ナゴヤ初見参!ルーキー立浪はやっぱり只者じゃなかった!

プロ野球の歴史は、記憶にも記録にも残らない「ある日」の積み重ねで出来ている。 年間140試合のうち10年後も思い出せる試合は幾つあるだろうか。何の変哲もない日常はやがて記憶の彼方へと埋もれてゆく。 しかし、忘れ去られた「ある日」もたまに引っ張り出…

遂にキャンプイン!立浪ドラゴンズとアイドルの応援は同義だ

いよいよ始動した立浪ドラゴンズ。異例の「補強なし」が波紋を呼び、巷では「ぶっちぎりの最下位最有力」というありがたくない称号を授かっている。ボードレールの詩集ばりに陰鬱としたファンのテンションを沖縄の青空のように一気に晴らしてくれたのは、石…

「外国人を取らない可能性」に中日ファンの愛という憎悪が爆発

ヤニで固めてる タンクちぎれて あふれ出したんだ “愛という憎悪” THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの「スモーキン・ビリー」を狂ったように聴きまくっていた中学生の頃。CDラジカセのスピーカーから鳴り響く、割れんばかりの爆音はこの世でいちばんイケてる音楽…

君は立浪和義を知っているか⑪(終)いつも立浪がいた

老若男女、全世代に愛される稀代のスーパースター・立浪和義。では、いったい立浪の何に我々はこんなにも魅力されるのか。いったいなぜ10年以上も監督就任を待ち続けることができたのか。 その軌跡を、あらためて紐解いてみたいと思う。 等身大のヒーロー 20…

君は立浪和義を知っているか⑩ 立浪を特別と感じた日

老若男女、全世代に愛される稀代のスーパースター・立浪和義。では、いったい立浪の何に我々はこんなにも魅力されるのか。いったいなぜ10年以上も監督就任を待ち続けることができたのか。 その軌跡を、あらためて紐解いてみたいと思う。 番外編第4段となる今…

君は立浪和義を知っているか⑨人生で最も叫んだホームラン

老若男女、全世代に愛される稀代のスーパースター・立浪和義。では、いったい立浪の何に我々はこんなにも魅力されるのか。いったいなぜ10年以上も監督就任を待ち続けることができたのか。 その軌跡を、あらためて紐解いてみたいと思う。 番外編第3段となる今…

君は立浪和義を知っているか⑧3代目ミスタードラゴンズ

老若男女、全世代に愛される稀代のスーパースター・立浪和義。では、いったい立浪の何に我々はこんなにも魅力されるのか。いったいなぜ10年以上も監督就任を待ち続けることができたのか。 その軌跡を、あらためて紐解いてみたいと思う。 第7回「渾身の力を込…

君は立浪和義を知っているか⑦渾身の力を込めて

老若男女、全世代に愛される稀代のスーパースター・立浪和義。では、いったい立浪の何に我々はこんなにも魅力されるのか。いったいなぜ10年以上も監督就任を待ち続けることができたのか。 その軌跡を、あらためて紐解いてみたいと思う。 前回に続いて今回は…

君は立浪和義を知っているか⑥最後のショートストップ

老若男女、全世代に愛される稀代のスーパースター・立浪和義。では、いったい立浪の何に我々はこんなにも魅力されるのか。いったいなぜ10年以上も監督就任を待ち続けることができたのか。 その軌跡を、あらためて紐解いてみたいと思う。 今回は番外編として…

君は立浪和義を知っているか⑤強固なプライドでセカンドを死守

老若男女、全世代に愛される稀代のスーパースター・立浪和義。では、いったい立浪の何に我々はこんなにも魅力されるのか。いったいなぜ10年以上も監督就任を待ち続けることができたのか。 その軌跡を、あらためて紐解いてみたいと思う。 第4回「26歳にして生…

君は立浪和義を知っているか④26歳にして生涯竜を宣言

老若男女、全世代に愛される稀代のスーパースター・立浪和義。では、いったい立浪の何に我々はこんなにも魅力されるのか。いったいなぜ10年以上も監督就任を待ち続けることができたのか。 その軌跡を、あらためて紐解いてみたいと思う。 第3回「根性と気迫の…