ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

大人になった夏の少年

◯3-2(43勝52敗) 初めて岡田俊哉という投手を意識したのは今から10年前の夏、第91回夏の甲子園の1回戦、智弁和歌山vs滋賀学園での完封勝利だったと記憶している。とは言っても球のキレだとか変化球の精度といった、いわゆる投球に関することはほとんど覚え…

変わる勇気

●6-7x(42勝52敗) ちょっと見かけないうちにずいぶんと雰囲気が変わっていて、思わず戸惑ってしまうなんてことが人生には時々あるものだ。昔の話だが、高校の同級生でいかにもイモっぽくてイケてなかったT君が大学入学後の冬に久々に会うと別人のようにお洒…

その魔球、チェンジアップ

◯4-2(42勝51敗) “杉内さんのチェンジアップは2回空振りできる” かつて長野久義は杉内俊哉の代名詞・チェンジアップをこう評したことがある。ストレートと同じ腕の振りから投じられる20キロ以上遅いボールは打者から見れば失速しているように感じられ、特に…

平成の怪物、バンカーにはまる

●3-12(41勝51敗) 夏休みとあって3万6千人の観客を集めたナゴヤドームは、プレイボールからわずか10分足らずで悲痛な葬式会場と化した。なんとなく想定はしていたが、いくらなんでもここまで酷いことになるとは。松坂大輔の今季二度目の登板は1/3イニング8…

7度めの正直、ならず

●1-2(41勝50敗) 先週の金曜日、柳対平良の対戦から始まった連敗は一週間経った今もなお止まる気配はなく、またしても同じ柳対平良のマッチアップで、またしても柳が浴びた一発の被弾が決勝点となり、またしても終盤の反撃及ばず山崎康晃に抑え込まれるとい…

撃沈

●4-11(41勝49敗) 今年のドラゴンズが一発の多いチームにとことん苦戦しているのは周知のとおり。ナゴヤドームと一発の少ない阪神戦とのコンボでいくら連勝しても、ビジターの巨人戦とDeNA戦、そして広島戦に当たるたびに勢いを削がれて結局借金の沼にハマ…

希望という名の光

●0-2(41勝48敗) 憤懣やるかたない敗北から一夜明け、寝起きは最悪、超ダウナーなテンションで始まった今日という一日は、しかし昼過ぎには梅雨明け間近の空と同じく晴れやかな気分になっていた。その理由は言うまでもない。ウエスタンリーグでの根尾ならび…

驚愕の謎采配で勝ちを捨てる

●5-6x(41勝47敗) 勝てる試合を落としたときのショックは凄まじい。今季はそういう試合がひとつ、ふたつ、みっつ……と片手では足りないほどパッと思い浮かぶが、その中でも今日の試合はぶっちぎりのワースト。なんなら食器棚の皿を順番に叩き割ってやりたい…

あなたの番です

●4-5(41勝46敗) デジャブのような展開で3連敗を喫したドラゴンズ。この3試合、ベイスターズが得点を入れたのは各試合1イニングのみ。にもかかわらず、その1イニングで喫した失点が致命傷となり、しかも1点差までは詰め寄るのにあと一本が出ずに泣くという…

忖度なんかクソくらえだ

●3-4(41勝45敗) プロ野球は色々な立場の選手たちによる1対1のガチンコ勝負が見られることが最大の魅力だと思う。社会に出ると、どうしたって年齢や役職などあれやこれやのしがらみに縛られてしまい、誰もが対等なんてことは、まあ普通はあり得ない。立場が…

天敵現る

●2-3(41勝44敗) いつの時代もなぜか打てない天敵がいるものだ。2000年前後でいえば広島の佐々岡真司には毎度のごとく苦しんだ記憶があるし、ヤクルトの館山昌平は2008年〜2009年にかけて7連敗を喫するなど落合ドラゴンズ最大のライバルとして立ちはだかっ…

制球力は正義だ

◯7-3(41勝43敗) 8勝21敗。これは今季、強力打線を売りにしている巨人、DeNA、ソフトバンク、西武のセ・パ4球団とのドラゴンズの対戦成績の合計である。勝率にして2割7分5厘。偶然で片付けるにはあまりにも惨憺たる数字だ。 今年のドラゴンズは昨年と同様、…

満月に吠える

◯6-4(40勝43敗) サヨナラ勝ちの代償はあまりにも大きかった。高橋周平の負傷離脱である。昨夜の段階では「突き指だろう」との楽観的な見解が大方を占め、今朝の中スポにも「抹消はしない」と載っていたのでひとまず安心していたのだが、蓋を開けてみれば最…

ギャンブル依存症

◯3x-2(39勝43敗) 世の中には賭け事なしには生けていけない人達がたくさんいるようだ。朝っぱらから開店前のパチンコ屋に並ぶ列を目撃すると、つくづくこの国の国民はギャンブルが好きなのだなと感じさせられる。 依存症になるまで抜け出せなくなるのは少数…

PJ,KO

◯4-2(38勝43敗) 12日、13日におこなわれたオールスター、阪神勢による阪神ファンのための祝祭に野球ファンが喝采を送る中ーー心の狭いドラゴンズファーストの私は、どうしても素直に楽しむことができなかった。ノリノリの阪神と後半戦の初戦に当たるの…

竜の未来

楽天生命パークで行われたフレッシュオールスターゲーム(以下FAS)は小園海斗の先頭打者ホームランが飛び出すなど、終始ゲームを支配したウエスタン・リーグが5-1で快勝した。 おそらく過去数十年でもこんなにFASが注目を浴びるのは初めてのこと。…

敵が喜ぶ采配

◯2-1(37勝43敗) 野球とは、いかに「相手が嫌がる事をできるか」の勝負である。どんなに優秀な打者でも70%は失敗する競技。黙って見ていても期待どおりの結果が出るはずはなく、細かい部分で揺さぶりをかけて相手にプレッシャーをかけるという作業が非常…

新時代は突然に

◯6-3(36勝43敗) 「今日のスタメンマスクは石橋らしい」。そんな噂を小耳に挟んだのが試合開始の約40分前、17時20分頃のことだった。 先発投手が清水とあって、二軍でバッテリーを組んだ事のある石橋が抜擢される可能性は無くはなかったが、消化試合…

福笑い

◯3-2(35勝43敗) オープン戦での福敬登の評価は「頑張れば左のワンポイントになれるかも知れない」というものだった。当ブログでも3月5日に「福を呼ぶ男」というエントリーで福のことを取り上げているが、やはり小林正人の後釜(と言うには随分時間が経過…

7月7日、天晴れ

◯7-1(34勝43敗) 加藤匠馬が二軍行きを命じられた。今季56試合に出場している実質的な“正捕手”の降格に少なからぬ動揺を感じたのは私だけではないだろう。特に節目というわけでもないこのタイミングでの降格は予想していなかったし、開幕前に中村武志コー…

腕を回して体操でもしてるのか、あのおじさんは

●1-3(33勝43敗) 問題のシーンは7回裏にやって来た。2点ビハインドで迎えたこの回、高橋がこの日3本目のヒットで出塁すると、代打アルモンテの二飛を挟んで打席には藤井。意外性の男はその期待どおりフェンス直撃のツーベースを放ち、たちまち一死二、三…

学習力、なし

●3-5(33勝42敗) 学習とは、「人間も含めて動物が経験を通じて知識や環境に適応する態度・行動などを身につけていくこと」(デジタル大辞林)だそうだ。特に身の危険に関わる事柄については生存本能が働いて、より確実にリスクを避けるように体が反応するよ…

耄碌したな、吉見

●6-7x(33勝41敗) 誰もが年をとる。年をとると身体能力はもとより判断力も瞬発力も落ちる。老いは誰もに平等に訪れる。だから人はそれに必死で抗おうともがき、できるだけ若くあろうと努力する。それでも止まる事なく侵食してくるのが老いであり、やがて人…

よだの災難

●0-6(33勝40敗) 野球のプレーとは直接関係ないところで、またしてもドラゴンズが厄介ごとの主役になってしまった。いわゆる「サウスポー」問題はYahoo!ニュースで大々的に取り上げられたことで一気に延焼。挙げ句の果てには普段野球の話題など1秒たりとも…