ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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ギャンブル依存症

◯3x-2(39勝43敗)

 

世の中には賭け事なしには生けていけない人達がたくさんいるようだ。朝っぱらから開店前のパチンコ屋に並ぶ列を目撃すると、つくづくこの国の国民はギャンブルが好きなのだなと感じさせられる。

依存症になるまで抜け出せなくなるのは少数だとしても、ライト層まで含めれば人口の25%くらいはギャンブル愛好家と言っても過言ではないかもしれない。特に近年はスマホゲームの課金システム、俗にいう“ガチャ”が定着したことで、若年層を中心としたギャンブル依存症が社会問題になりつつある。

 

文科省は早急に「闇金ウシジマくん」を推薦図書に指定すべきだろう

 

ついでに「天下の悪妻 亭主しつけ法」も指定しよう

 

天下の悪妻「亭主しつけ法」

天下の悪妻「亭主しつけ法」

 

 

松坂というギャンブル

 

スマホゲームを含めてギャンブルを一切やらない私からすると、なぜ彼らがリスクも顧みずに日がな一日あんなものに熱中できるのか理解に苦しむが、なんでもギャンブルの魅力は金銭的なリターンではなく、「勝つか」「負けるか」という緊迫した状況が生む高揚感や興奮によってドーパミン(別名「快楽ホルモン」)が分泌され、脳がその快楽を忘れられなくなるという本能的な欲求が根幹にあるそうだ。 

 

その点、松坂大輔の投球は極めてギャンブル要素が強く、その筋の人にはたまらないものがあるはずだ。今日の内容も凄まじかった。初回、3回、5回と3度に渡って得点圏に2人以上のランナーを許すも、終わってみれば5回4安打2失点。特に5回は自身のミスも重なり、誰もが万事休すと思いきや最後の最後で踏ん張るのだから訳がわからない。

かと思えば2回と4回は別人のように安定した投球で三者凡退に抑えるなど、今季初登板にして松坂ワールドをこれでもかと味わわせてくれた。結果だけ見れば及第点と言えるが、いつ切れてもおかしくない綱渡りのような投球はいくらなんでも心臓に悪すぎる。私はピンチを凌いでベンチに戻る松坂に喝を入れたい気持ちで一杯だった。

ところがTwitterを見ていると「このヒリヒリ感がたまらない」というようなツイートも少なからずあり、あーやっぱりなと思った。それもそのはず、昨年の松坂は2人以上ランナーを出した時、18打数1安打(0割5分5厘)という驚異的な成績を叩き出し、ファンの心をこれでもかと弄んだのである。

最近は松坂がランナーを背負うとワクワクするという人までいるようだが、そこまで行ったら立派な依存症。ピンチのたびにドバドバと放出されるドーパミンは快楽というよりは冷や汗に近く、凌いだからと言って「サイコー!もう一度見たい!」とは到底思えないのは、私にギャンブラー気質が無いからなのだろうか。