ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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PJ,KO

◯4-2(38勝43敗)

 

12日、13日におこなわれたオールスター、阪神勢による阪神ファンのための祝祭に野球ファンが喝采を送る中ーー心の狭いドラゴンズファーストの私は、どうしても素直に楽しむことができなかった。ノリノリの阪神と後半戦の初戦に当たるのは、他でもない我がドラゴンズ。4連勝中とは言え、数日間の休養を挟めばその勢いは一旦リセットされてしまう。かたや阪神は3連敗で前半戦を終えたが、オールスターのお祭り騒ぎでムードは完全に上向き。

虎の勢いに飲み込まれなければいいのだが……そんな不安は、見事に杞憂に終わった。主役はビシエドとアルモンテの両外国人だ。特にアルモンテは一軍復帰後も不甲斐ない内容が続いており、この日も2打席目までは連続三振と相変わらず調子が上向く兆しすら無かったのだが、6回の第3打席に起死回生のホームランを打つと、何かを思い出したかのように8回には値千金の決勝タイムリーを放つ大活躍。第2打席までの内容を見て匙を投げていたファンの手のひらを破壊する働きで逆転勝利を演出した。

 

モンテ!俺だけは信じてたぞ!

 

よー言うわい。井領使えと憤慨してたのはどこのどいつだ

 

難攻不落のPJを攻略

 

前の試合で「6回以降の逆転勝ちゼロ」という不名誉な記録を30で止めたドラゴンズ。だが、その内訳は2者連続押し出しによる得点で、どちらかと言えばレグナルトのひとり相撲だった印象が拭えない。

どうせならスカッと打って逆転したいもの。しかし8回裏のマウンドに立ちはだかるは、12球団屈指のリリーフ陣を誇る阪神のなかでも最難関と言われるピアース・ジョンソン、通称PJだ。防御率0.54、奪三振率12.42という驚異の数値を誇るPJを打ち崩すのは難しい。だが今後さらに上位を狙うのに、相手のリリーフエースにやられっぱなしでは望みは薄い。

だから今夜、この投手を連打で攻略した意味は非常に大きい。これで苦手意識を持たずに次回の対戦に臨めるだろうし、阪神とすれば後半戦の初っぱなをリリーフエースで落としたのはこれ以上なく痛いはずだ。阪神が前半戦、上位に座ることができた最大の根拠とも言えるPJの攻略により、2試合連続の逆転勝利に成功したドラゴンズ。逆転勝ちがめちゃくちゃ少なくても2位まで1.0差。混戦模様のセリーグにドラゴンズが殴り込みをかける。今年の夏はひと味違うぞ。