ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

藤嶋の笑顔

●2-5(54勝64敗2分) 下位打線に連打を浴びて先制を許すもその後は立ち直ってQSを記録する柳、打線が繋がって追いつくも追い越すまではいかずに延長戦で力尽くなど、8月最後の試合はちょうど一週間前の広島戦のデジャブのような展開で競り負け、五分としてい…

無謀な男

◯7-1(54勝63敗2分) 福田の先制2ランとその他の5本のタイムリーのうち、個人的に一番嬉しかったのは事実上勝利を決定づけたと言える4点目、高橋周平のタイムリーツーベースだ。序盤、何度もチャンスを潰したことにより僅差での逃げ切りを余儀なくされてしま…

李炳圭の思い出

◯1-0(53勝63敗2分) 昔、ドラゴンズに李炳圭(イ・ビョンギュ)という選手がいた。圧倒的な強さでリーグを制した2006年のオフ、能力に衰えが見えてきた不動の中堅手・アレックスを放出し、代わりにやって来たのが「韓国のイチロー」こと李炳圭だった(もっ…

スーパースターデイ

◯10-4(52勝63敗2分) 自分でも不思議なくらい何をやってもうまくいく、まるでスーパーマリオのスター状態のような無敵の一日が年に一度、いやもっと低い確率で唐突に訪れることがある。こういう日のことを“スーパースターデイ”と名付けるなら、今日の阿部寿…

セオリーに溺れる

●4-5(51勝63敗2分) 野球というスポーツには様々な状況に応じての無数のセオリーが確立されており、首脳陣は状況ごとに定石を打つのか、あるいは外すのかを瞬時に判断してプレイヤーに指示を出すことになる。当たるも八卦当たらぬも八卦、むしろ当たらない…

天敵撃沈

◯4-1(51勝62敗2分) 今季ドラゴンズ打線の前に立ちはだかる天敵は3人。巨人菅野、DeNA平良、そして広島大瀬良である。この3人が先発した試合は0勝11敗とシャレにならないほどカモにされており、なかでも大瀬良には3度の対戦で3完投(1完封)を許すというや…

戦慄の新人

◯7-4(50勝62敗2分) 大阪勢として2年連続となる履正社高校の優勝で幕を閉じた夏の全国高校野球大会。大エース奥川を意地の四番井上が打ち砕くという構図はさながらプロ入団後の前哨戦のようでもあり、もしかすると両者ともに指名、獲得するかもしれないドラ…

ロールモデルとしての石垣雅海

●2-5(49勝62敗2分) Aクラス入りへの微かな希望もほぼ立ち消え、2019年のペナントレースも30試合を残していわゆる消化試合モードに突入した。ここから先は目先の勝利にこだわることなく、個人のタイトル争い及び来季以降を見据えた若手選手の積極起用が見ど…

弱者、ここに極まれり

●1-2(49勝61敗2分) 圧倒的に自分より実力の勝る相手と遭遇すると悔しさを通り越して憧れを抱く。「あ、この人には勝てないな」という諦めにも似た敗北感。相手が強すぎるのであればなんとかそれに追いつき、追い越そうと努力するモチベーションにもなり得…

外野ユーティリティ武田

●3-4(49勝60敗2分) 33日ぶりに高橋周平の名がスタメンに並んだこの試合、しかしそのお祝いムードをも搔き消すほどファンの間で物議を醸したのは2番レフトに抜擢された武田健吾の名前だった。 目に余る拙守でスタメンを外された福田に代わり、守備に定評の…

夜遊びをおぼえよう

●5-7(49勝59敗2分) ちょうど一週間前の土曜日、小笠原の今季初登板となったDeNA戦で足を引っ張ったのがサードを守る福田だった。記憶がおぼろげな方もいると思うので振り返ると、先頭の大和のサードゴロをファンブルして出塁を許し、さらに一死一、三塁と…

加藤で勝った試合

◯4-2(49勝58敗2分) 幸先よく4点を先取し普通ならこのまま優位に立てる試合ではあるが、ここは神宮球場だ。普通じゃない光景を幾度となく目の当たりにしたせいで、この球場においてはセーフティリードなど存在しないことをドラゴンズファンなら誰もが知って…

泣きっ面に友永

●3-6(48勝58敗2分) 昨日の試合でアルモンテが走塁時に右太ももを痛め離脱。それだけでも終戦ムードが漂いつつあるのに、今日は平田が右手首に死球を食らって3回の守備から退き、外野の両翼を藤井、そして友永に任せるという冗談のような布陣での戦いを余儀…

平和と亀

△0-0(48勝57敗2分) この手の試合はホームランで一気に情勢が変わるのが常だが、12球団ワースト1,2位のチーム本塁打数を誇るオフェンス貧者の両球団は一発で決めるなんて粗野なことはせず、あくまでおしとやかに譲り合いの精神でもって長い試合に終止符を打…

咲き誇れ梅の花

◯4-1(48勝57敗1分) 今年からイレブンスポーツの二軍中継が始まり、二軍選手のプレー映像が見られるようになった。特に一軍出場経験のない選手は去年までなら現地まで足を運ぶしかちゃんと見る手段がなかったので重宝している。昼間の二軍、夜の一軍といっ…

初めてのカタルシス

◯10-8(47勝57敗1分) 巨人が7点ビハインドをひっくり返せば阪神は奇跡の逆転サヨナラ3ラン……。連日、他球団が派手な逆転劇を繰り広げるなか、ドラゴンズは淡々と負け試合を負け試合として消化し続けて104試合。交流戦の終わり頃から誰かが数え始めた「5回終…

フィールディングの明暗

●4-5x(46勝57敗1分) 小笠原慎之介が一軍のマウンドに帰ってきた。試合自体は例のごとく悲惨な(それでいてある程度予想のつく)結末が待っていたが、今日に関しては小笠原の元気な姿を見られた事こそが他の何ものにも代えがたいほどの収穫だったと断言した…

ふたつの“引き”

●6-10(46勝56敗1分) 「50歳すぎて性格なんか変わらない」、加藤浩次は吉本興業の社長をこう断罪したが、50歳まで待たなくても人の性格なんて物心ついたらそうは変わらないのかもしれない。“三つ子の魂百まで”とも言うように、エンニー・ロメロ(28歳)を見…

二桁勝利の壁

△3-3(46勝55敗1分) 柳の二桁勝利チャレンジは4度目もまた失敗に終わった。後半戦いまだ勝ち星なし。投げれば勝っていた前半戦が嘘のように勝ち運から見放されている。原因は主にふたつ。相手先発が好投手のため味方が点を取れない事と、早い回でホームラン…

心の脆さ

●3-9(46勝55敗) 最高の形で勝利した翌日にあっけなく惨敗を食らう。もう何回見たか分からない「いつものパターン」でもって心をへし折られるのは金輪際御免被りたい。 落とし穴は7回に待っていた。3点を返して反撃の狼煙を上げた矢先、さらに流れを引き寄…

逃げるが勝ち

◯6-0(46勝54敗) 今年の大野雄大は好投しながらも不用意にホームランを打たれて勝ち星が消えるというパターンを繰り返しており、防御率の割に勝ち星が伸びないのもそのせい。いわゆる“一発病”持ちなのである。17被ホームランはリーグ2位の多さで、特にその…

ビシエドの厄日

●2-7(45勝54敗) 何をやってもうまくいかない日というのがあるものだ。ちょうど変わったばかりの長い信号に引っかかり、やっと渡れたと思ったら忘れ物に気付き、電車もあと一歩のところで乗り損ね、憂さ晴らしに音楽でも聴くかと思えばイヤホンが鞄に入って…

マスター、ノッてるね

◯6-4(45勝53敗) 今季、想定以上に伸びた選手をあげるなら、投手は柳として打者には阿部を推したい。もちろん成績だけ見れば高橋周平こそが「覚醒」にふさわしいのだが、期待され続けてようやく殻を破った高橋と、まさかレギュラーを勝ち取るなんて誰も予想…

怪談・メリーさん

◯4-3(44勝53敗) 「わたし、メリーさん。今、ゴミ捨て場にいるの…」 「わたし、メリーさん。今、たばこ屋さんの前にいるの…」 「わたし、メリーさん。今、あなたの家の前にいるの…」 「わたし、メリーさん。今、あなたの……」 まるでメリーさんの怪談のよう…

31歳の履歴書

●2-3(43勝53敗) 高校卒業して13年目、31歳にもなれば社会人生活においてある程度のことは“出来るのが前提”というフェーズに差しかかるものだ。 例えば31歳にもなって名刺の受け渡しマナーを知りませんだとか電話対応もまともに出来ませんというのは通用し…