ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

エースの矜持

○1-0 巨人(25回戦) 9月最終日にして今年初の3連戦3連勝、5月以来の月間勝ち越し、そして5年ぶりの巨人戦勝ち越しと、今日の試合が持つ意味はとても多かった。カードが始まる前には優勝が完全消滅の文字も踊っていたところからの3連勝なだけに、中5日でマウ…

全て大事

○5-0巨人(24回戦) 「藤井淳志、引退」 今朝目を覚ますと、秋を強く実感するニュースが流れていた。同一球団で16年。大学、社会人を経て40歳まで奮闘を続けたプロ野球生活に敬意を表したい。 実にプレーが映える選手だった。ルーキーイヤーとなった2006年の…

A Day in Our Life

○5-2巨人(23回戦) 巨人との9月最後の本拠地シリーズGame 1は接戦を制した。先発・柳裕也が投げては8回1失点10奪三振の快投、打ってはチーム31イニングぶりの得点をもたらす犠飛を放った。そして1-1で同点の8回には、福留孝介、木下拓哉の2ラン2発で突き放…

中日ファンのための読書感想文⑤『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』

「本、読んでますか?」 若者の活字離れが叫ばれて早幾年。町からは書店が消え、電子書籍も今ひとつ定着しているようには思えない。今や一部好事家の嗜みに成り下がった読書だが、かつては映画と並ぶ最高のエンターテイメントだったのだ。楽しいだけでなく、…

Dirty Work

●0-16ヤクルト(21回戦) 今月2度目の9連戦、ラストゲームは記録的な大敗を喫した。16失点は今季ワースト、同一カード3連戦すべて無得点は1981年以来40年ぶりの屈辱である。 現地ファンの目がほぼ死んでいた 昨日と今日は神宮球場現地で見届けた。ジャリエル…

二重人格

△0-0ヤクルト(20回戦) この時期の神宮球場は乙なものだ。夏の日差しが和らぎ、週末は秋晴れの下、東京六大学野球秋季リーグ戦が開催されている。本日のようなプロ併用日は、大学野球の第二試合終了とともに球場の外が再び騒がしくなる。 段々と早まる夕暮…

よかったシーン

●0-3ヤクルト(19回戦) 2時間26分。映画としては少し長めの上映時間だが、つまらない映画をダラダラと観ることほど退屈なものはない。抑揚のない展開。ハラハラするシーンも、予想外のことも何ひとつ起こらず、淡々とエンドロールを迎える。今季のドラゴン…

誕生日は笑って過ごそう

△3-3阪神(20回戦) 1死満塁、サヨナラの場面で木下拓哉がダブルプレーで引き分けと、何ヶ月か前にも同じような展開でガックリしながらブログを書いたなあ……と振り返りつつ筆を執っている訳だが、前回と大きく違うのは追いつかれての引き分けではないことだ…

俊足レガシー

○2-1阪神(19回戦) 竜の4番・ビシエドが球団史にその名を刻んだ。初回2死一塁の第1打席に青柳晃洋から適時二塁打を放ち、これが球団外国人安打数記録のタイに並ぶ通算765安打目となった。これまでトップに君臨していたアロンゾ・パウエルといえば1994〜96年…

最終回

●2-3阪神(18回戦) 首位・阪神を迎えての本拠地シリーズGame 1は、接戦をモノにできず競り負けた。先発・柳裕也は6回までに2点を失うも、同期入団の京田陽太が黒星を消す同点打。このまま引き分け、もしくは今季初のサヨナラ勝ちの可能性もチラついた9回表…

勿体ない!

●0-6DeNA(20回戦) まるで昨日の悪夢を見ているかのような試合内容。2試合連続で桑原将志に先頭打者ホームランを浴び、その後も失点を重ねて序盤で大勢が決まってしまった。 先発・小笠原慎之介はストレートも変化球もからっきし。立ち上がりから苦しむ左腕…

さまよえる蒼い弾丸

●1-9DeNA(19回戦) 敵地でのDeNA戦Game 1は大敗。今月2度目の9連戦は連敗スタートとなった。 極上のエンタメと「なりえる」素質 ジャリエル・ロドリゲスは、極上のエンターテイメントになりえる投球の素質を持つ。あくまで極上に「なりえる」なので、今は発…

じれったい年頃

●0-1阪神(17回戦) 台風接近に伴い、中止となった昨日の阪神戦。試合がなかった翌日の中日スポーツにはドラフト会議の話題が上った。本塁打数がリーグ最下位に沈む球団の関心は、大学球界を代表する強打者にあるようだ。 だがシーズンが終わったわけではな…

閃光少年

「宏斗、目指せ10.14 1軍デビュー!」 8月31日付の中日スポーツでは、1面でドラフト1位ルーキー・高橋宏斗の特集が組まれた。チームが振るわないシーズンの終盤になると、若手の抜擢を期待するのはいつの時代も同じだ。 歴史を遡ると2001年、5位に終わったシ…

奥の細道

●3-5広島(22回戦) 長かった9連戦が終わった。敵地広島での初戦を大逆転負けで落とした時は、先が思いやられたが、気が付いたら5連勝。昨年同様、“反撃の秋” になりつつある。 本日も序盤から主導権を握る横綱相撲で6連勝を飾り、大型連戦を締めくくるはず…

時を戻そう

○10-1 広島(21回戦) 9連戦の8連戦目。打線が繋がり5連勝。これほどゲームに内容がある試合ともなると、何を書いて良いのか逆に困ってしまうという嬉しい悲鳴が心の中であがっている。 光る松葉の好投 このブログでも何度かスポットライトが当たっている、…

香車のような真面目人間

○1-0ヤクルト(18回戦) 自チームのアウト判定を確定させるためにリクエストを行い、結果として「4-3-6-3-6-3-2」という奇妙なダブルプレーをもって試合終了……。だが、ヤクルトの高津臣吾監督の抗議は収まらなかった。帰らないランナーにバットを振り続ける…

なぜ・・・

○9-5ヤクルト(17回戦) 昨夜、遠く離れた英国・マンチェスターでの「王の帰還」の知らせは、瞬く間に全世界を駆け巡った。マンチェスター・ユナイテッドに2008-2009年シーズン以来の復帰を果たしたクリスティアーノ・ロナウドが早速の2ゴール。クラブの絶対…

ミスタードラゴンズの系譜

○5-4巨人(22回戦) 「911」から20年。ちょうどあの時期に荒木雅博と井端弘和の二遊間が1、2番でスタメンに座ることが増えだしたのを思い出す。まだ「アライバ」という呼称は付いていなかったが、それまでのドラゴンズの無骨なイメージとは違ったスタイリッ…

Guns N’ Diamond

○10-1巨人(21回戦) 9連戦の4試合目、巨人とのシリーズGame 1は快勝。打線は今季初の2ケタ得点、1試合4本塁打をマーク。京田陽太が2ホーマー、ルーキー土田龍空はプロ初打点となる2点タイムリー二塁打とお祭り状態だ。投手陣もソロアーチの1失点に抑え、シ…

鯉ノチカラ

●5-12広島(20回戦) 実に便利な時代になった。動画配信サービスが充実したことによって、見逃した番組も往年の名作ドラマも容易く視聴できる。最近は『恋ノチカラ』をお供に帰りの電車に揺られる日々を過ごしている。初めて味わう作品ではないが、主演の深…

自分で考えて動く

○4-1広島(19回戦) 「ぼくはなにも言うことがない。頭の中が真っ白になったというか、今のこの状態ではなにか書くとかしゃべれというのは酷というものだ。きょうは勘弁してほしい。こういう負け方はぼくも初めてなんだから。いったいなにが起きたんだ」 25…

グッドバイ

●7-8広島(18回戦) 広島とのビジターシリーズGame 1は9回4点リードをひっくり返され、逆転サヨナラ負け。打線は16安打を重ねて7得点を挙げるも、守護神ライデル・マルティネスが崩れた。 9連戦の最初からタフ過ぎる結末 坂倉将吾が振り抜いた打球はそのまま…

黄金魂

○2-0DeNA(18回戦) 先月3日に亡くなった木下雄介さんの追悼試合として開催された今日のゲーム。現役選手の訃報というあまりにも悲しいニュースから一ヶ月。未だに気持ちの整理が付かない中でおこなわれたセレモニーには故人のご家族も出席されていた。大型…

燃えよ

●1-3DeNA(17回戦) DeNAとの9月最初の本拠地シリーズGame 2は逆転負け。「ウノゼロ勝利」を収めた昨日に続き初回に先制したものの、虎の子の1点を守り切ることができなかった。 藤井風に魅了されてから、試合へ突入 試合開始30分前、Twitterのトレンド1位は…

ここへ投げろ!

○1-0 DeNA (16回戦) 守護神、R.マルティネスが危なげない投球でゲームを締めくくり、スミ1での勝利を手にした中日ドラゴンズ。チーム防御率はリーグでもダントツの3点台前半で、2点台も視野に入るようになってきた。 これが俺たちのエースだ! 先発の大野雄…

トンネルとタメ口

●1-2阪神(16回戦) 目を疑うような光景だった。同点に追いつかれた直後の6回1死一塁。サンズの打った打球はショート正面を突くなんでもないゴロ。誰もがゲッツーだと思った。MBSラジオの八木裕解説員も「プロだから。草野球じゃないからゲッツーだと思うよ…