ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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燃えよ

●1-3DeNA(17回戦)

 DeNAとの9月最初の本拠地シリーズGame 2は逆転負け。「ウノゼロ勝利」を収めた昨日に続き初回に先制したものの、虎の子の1点を守り切ることができなかった。

藤井風に魅了されてから、試合へ突入

 試合開始30分前、Twitterのトレンド1位は「#藤井風」だった。今や日本のミュージックシーンを語る上で外せないアーティストの一人である。

 この日、彼の無観客ライブが日産スタジアムで行われ、その模様がYou Tubeで生配信されていた。『中日スポーツ』によると同時視聴者数は17万にものぼり、反響の大きさは相当なものだったようだ。

 筆者も視聴していたが、グランドピアノ1台のみで弾き語りを行う姿、力強くも穏やかに伸びる歌声、芝生が雨で濡れていても無邪気に寝そべる遊び心に魅了されっぱなし。約1時間のライブがあっという間に終わり、清涼感あふれる風を心に感じながら、チャンネルを『J SPORTS 2』に合わせた。

2試合連続の「ウノゼロ勝利」は甘い見通し

 残念ながら、結果は推して知るべしである。サッカーではないのだから、2試合続けての「ウノゼロ勝利」なんて甘い見通しなどあるはずもなかった。

 打線は相手のミスで先制するまでは良かったが、3イニング続けて走者を二塁に送っても無得点。この手の拙攻は今に始まったわけではないが、ドラゴンズの場合は、三塁まで送らないと「得点圏」と呼んではいけないのかもしれない。

 投げては先発・柳裕也が前回登板と同様、6回に追いつかれた。続く7回には3番手の福敬登が佐野恵太に勝ち越し2ランを浴びた。いずれも2死から出塁を許しての失点だ。1球のコントロールミスを捉えられたり、継投がうまくいかなかったりと、頼みの投手陣も悪い流れに引っ張られている感じがして仕方ない。

土田龍空、堂々のプロ初出場

 高橋周平の併殺打で8回が終わった時には、毎度の展開に正直『もうええわ』と匙を投げかけそうになった。そこに『きらり』と一筋の光を射したのが、背番号45・土田龍空の登場だ。

 記念すべきプロ初出場は、2点ビハインドの9回から。本職の遊撃ではなく二塁の守備につき、京田陽太との二遊間コンビが結成された。昇格当日の昨日は午前中にファームの練習をこなしてからの一軍合流。2日目の本日9月4日がデビュー日となった。

『J SPORTS』が映し出す球団公式映像のカメラは1球ごとに土田の姿を捉え続けた。一塁側から三塁側から複数の台を使い、引きもアップもさまざまな方法で。高卒ルーキーらしからぬふてぶてしさが持ち味の背番号45は、どのカットでも実に堂々とした立ち居振る舞いを見せていた。残念ながら守備機会は訪れなかったものの、まずはすんなり一軍公式戦の雰囲気に溶け込んだのかなと思う。

 試合後、土田は「緊張するかなと思っていましたが、いつも通りでした。長く1軍で野球ができるように、自分のできることをしっかりやっていきたいです」とコメントを残した。与田剛監督も「守備は問題ない。バッティングもどこかでチャンスがあれば使いたい」と話しており、明日以降の出番も望めそうだ。

 ここは思い切って、スタメン起用が見たいのは筆者だけだろうか。その方が選手自身もファンも燃えると思うのだが。(ikki)

選手・監督コメント引用:「スポーツ報知」「日刊スポーツ」