ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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京田陽太

場当たり的〜京田陽太の明日はどっちだ

●1-6巨人(17回戦:バンテリンドーム) シーズン100試合目。繋がらない、決め手に欠ける打線は改善の兆しすら掴めぬまま淡々と試合数を重ね、この日もルーキー・山﨑伊織の前に4安打1得点に封じ込まれる「いつもの貧打」で、3万の観衆を集めたバンテリンドー…

振って振らされ、それでも振って〜鵜飼航丞の苦悩が晴れた!

○4x-3巨人(11回戦:バンテリンドーム) 巨人の先発は初顔合わせのアンドリース。真っ直ぐとチェンジアップによる緩急が持ち味で、奪三振能力が高いという、いかにもドラゴンズが苦手なタイプの投手だ。 おまけに肩の状態が万全ではないビシエドが今季初とな…

正にカオスなショート事情。決着はどうなる!?

「これでショートは10年大丈夫」 阪神が鳥谷敬をドラフトで獲得した際、岡田彰布監督(当時)はこう思ったそうだ。後に鳥谷は球史に残るショートに成長し、入団時の見立てが間違いではないことを証明した。 19年後の2022年。希代の名手を彷彿とさせる逸材が…

立浪地獄変〜まさかの京田陽太 “強制送還”

●1-7DeNA(5回戦:横浜スタジアム) 普段優しい先生ほど怒らせるとヤバいのは常識である。では、普段からヤバい先生を怒らせるとどうなるのか? 一言でいえば……「地獄」。 ゴールデンウィーク真っ只中、晴天にも恵まれて大勢の観客で賑わった今日のハマスタ。…

不思議の勝ちあり~大野雄大に対して右打者を並べた阪神の“ミス”

〇2-1阪神(1回戦:バンテリンドーム) 「勝ちに不思議な勝ちあり」とはよく言ったもので、まさしく常識では理解できないような、そんな1勝を立浪ドラゴンズは手にした。 中盤まではエース対決にふさわしい手に汗握る展開だった。大野雄大、西勇輝ともに走者…

4発11得点!高橋宏斗プロ初勝利!一夜の夢のような強竜祭りは「未来」ではなく今だ!

〇11-3ヤクルト(3回戦:明治神宮野球場) 上弦の月が輝く夜空の下、神宮球場に集まった熱心なドラゴンズファンは夢のようなひと時に酔いしれた。 「高橋宏斗プロ初勝利」という、それだけでも一生忘れられないメモリアルゲームだというのに、打つわ打つわで…

不動の8番・京田陽太、なるか?打率0割台からの逆襲

●1-2ヤクルト(2回戦:明治神宮野球場) 「4番の差で負けた」とは落合博満が残した名言の一つである。 1988年、中日対西武の日本シリーズ。星野監督率いるミラクル・ドラゴンズは1954年以来となる悲願の日本一に向けて、目下2連覇中の最強・ライオンズに挑戦…

暴走と好走塁は紙一重~京田陽太の「前」へ進む意志

●0-1DeNA(3回戦:バンテリンドーム) 思いがけないことが起こる世の中だ。まさか東京ドームでの奇跡の逆転劇を経て、本拠地ナゴヤで3連敗を食らうとは考えもしなかった。なんなら小笠原慎之介、高橋宏斗、松葉貴大の強力裏ローテで3連勝できる予感こそして…

ミスタードラゴンズの系譜

○5-4巨人(22回戦) 「911」から20年。ちょうどあの時期に荒木雅博と井端弘和の二遊間が1、2番でスタメンに座ることが増えだしたのを思い出す。まだ「アライバ」という呼称は付いていなかったが、それまでのドラゴンズの無骨なイメージとは違ったスタイリッ…

トンネルとタメ口

●1-2阪神(16回戦) 目を疑うような光景だった。同点に追いつかれた直後の6回1死一塁。サンズの打った打球はショート正面を突くなんでもないゴロ。誰もがゲッツーだと思った。MBSラジオの八木裕解説員も「プロだから。草野球じゃないからゲッツーだと思うよ…

高くて良いもの、良くないもの

○6-2阪神(13回戦) まさに完全復活。かつて「タジ魔人」と称された男に相応しい活躍だった。5回から2番手で登板した田島慎二が阪神の上位打線を3人で料理し、今季初勝利。2017年8月10日以来1472日ぶりの白星は、不調とトミージョン手術を乗り越えてのもの。…

目標の置きどころ

●1-6巨人(16回戦) 夢に日付を入れれば目標になる、と言ったのはワタミ創業者の渡邉美樹だったろうか。〆切のある目標ならば、具体的な計画を立ててアプローチせざるを得なくなる。その積み重ねにより、おのずと夢の実現に近づけるというわけだ。 氏のパー…

君しか勝たん

●3-8広島(13回戦) 広島との敵地シリーズ2連敗。今夜のGame 2は、中5日の先発・福谷浩司が試合を作れず降板。後を継いだリリーフ陣も相手打線の勢いを止められず、15安打8失点を喫した。打線は阿部寿樹と堂上直倫の本塁打のみ。3試合続けて適時打が出ないま…

どしゃ降りの夜に

●2-3DeNA(10回戦) 〈京田「35億!」の掛け声の変更をファンにお願い〉 こんな話題が『中日スポーツ』の紙面を飾ったのは4年前の秋のこと。お笑い芸人・ブルゾンちえみのネタでおなじみの洋楽「ダーティーワーク」を出囃子に使っていた京田が、「35億!」と叫…

凱旋登板

●1-10 日本ハム(1回戦) エース大野雄大が大量失点で早々にマウンドを下り、二番手の山本拓実は制球が安定せずに押し出し2連続を含む4失点。今シーズン初のチーム二桁失点を喫すれば、打線も日本ハムのドラフト1位ルーキー・伊藤大海に手も足も出ずわずかに…

暗黒時代の希望だった男

○5-1DeNA(10回戦) 京田陽太は球界を代表する凄いプレイヤーになるに違いない!ーーそう確信してから、もうどれだけの時間が過ぎたのだろう。 暗黒真っ只中の2017年、彗星の如く現れた背番号51は連日ヒットを量産。遂にはあの長嶋茂雄が持つセ・リーグのル…

束の間の安堵

●3-7広島(4回戦) 殊勲打を含む被本塁打を2発に、苦しい投手継投……。昨日書いた不安要素がまるっと乗り移ったかのような展開に頭を抱えつつも、イニングは進んでいく。 幾度となく満塁のチャンスを作りながらも為す術なく、今夜も黙々と27個のアウトを献上…

走塁改革の申し子

○6-3阪神(1回戦) 鉄壁を誇るはずのドラゴンズ内野陣が、信じられないようなミスを連発した。2回裏のことである。 悪しき連鎖は名手・高橋周平の悪送球から始まった。これで無死一塁とすると、続く佐藤輝明のセカンドゴロは二塁手のグラブへと一直線。誰が…

京田にロマンを見たい

○4-2阪神(19回戦) 先々週のビジター9連戦に続き、今週もなかなか難儀な組み合わせとなっている。日程自体はナゴヤで3試合、マツダで3試合とごく普通の内容だが、問題は中身である。 阪神戦の先発は高橋遥人、青柳晃洋、前回やられた岩田稔と苦手な投手揃い…

細かい部分での“粗相”

●0-2阪神(18回戦) 今日の負けは痛い。痛いなんてもんじゃない。ロードが9戦続く踏ん張りどころ。贅沢は言わないのでここを4勝5敗で乗り切れば、借金3で残りの28試合に臨める。内訳はホーム18、ロード10。Aクラス入りへ向けてかなり期待の持てる日程で…

隠れたナイスプレー

○4-1巨人(12回戦) 2006年佐藤充以来の3試合連続完投勝利、球団史上初の3試合連続二桁奪三振、’08年山本昌以来の2試合連続巨人戦完投、と大野雄大の記録づくめの快投で首位巨人相手に2週連続のカード勝ち越しに成功。 借金も約1ヶ月ぶりに「5」に減らし、我…

三拍子揃った京田

逆転された直後の4回裏、試合を振り出しに戻したのは京田陽太の“足”だった。1死一塁、カウント1-1から放ったライト前ヒットを田中和基が後逸。ボールが転々とする間に全力疾走でダイヤモンドを駆け抜けた京田は、ヘッドスライディングでホームへ生還した。公…

立浪、白井10年冷戦終結か

www.chunichi.co.jp 京田陽太の契約更改には驚いた。打率.249、本塁打3、打点40という成績はレギュラー野手としては最低限ともいえる水準。となれば焦点は球界屈指の守備貢献度と、ショートの希少価値、そして入団から3年間大きな怪我もなく出場し続けている…

京田、選手会長就任!

www.chunichi.co.jp 京田陽太が入団4年目にして選手会長に就任することが分かった。これまでは30歳前後のいわゆる中堅といわれる年齢の選手が務めることが多く、25歳という若さでの就任は異例。それだけ主力としての自覚とリーダーシップの発揮が期待されて…

なぜだ!京田、GG賞落選

31日、三井ゴールデングラブ賞が発表され、中日からは三塁手で高橋周平(初)、外野手で大島洋平(2年連続7度目)が選出された。 だが注目された京田陽太は坂本勇人に57票及ばず落選。ほとんどの守備指標で京田が上回ったにもかかわらず、坂本が選出されたこ…

大野雄大、ノーヒットノーラン達成

◯3-0(62勝68敗2分) 前年0勝の投手が、まさかここまで鮮やかに復活を遂げるとはさすがに予想できなかった。 いや、「復活」という言葉は適切ではないかもしれない。今年の大野雄大は自身最多の11勝を挙げた2015年と比べても防御率、被打率、奪三振率ともに…

猪突猛進〜京田陽太という男〜

◯5-2(60勝65敗2分) 巨人に続いてベイスターズにも3タテを食らわせ、たちまちセ・リーグの“荒らし”と化した与田ドラゴンズ。来週には平田良介の復帰という追い風も吹くなかで、悲願のAクラスまで4.0差とにわかに現実味を帯びてきた。 残り16試合は一戦必勝…

生死を賭けた20分間

◯5-4(28勝36敗) “薄氷の勝利”というのは、「負けても何らおかしくない状況で勝利を収めた様」を表現した慣用句だが、今日の9回裏はそんな生易しいものではなく、薄氷をバリバリと踏み割りながら命からがら岸辺まで渡りきったようなデッド・オア・アライブ…

競争

◯10-2(7勝6敗) イビチャ・オシム監督がサッカー日本代表を率いていた当時、チーム内の雰囲気が非常に良い理由を問われ、このように答えている。 “矛盾するようだが、私はチーム内のフェアな競争が、その平和的な雰囲気をもたらしたのだと考えている” ひと…