ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

均衡とジンクスを破る

○5-0阪神(1回戦) 投手戦と言ったら聞こえはいいが、実質的には“貧打戦”の方がしっくり来る。 ここぞの場面ではものの見事に併殺に倒れ、バントはことごとく失敗。お互いよくもまあ、毎回のようにランナーを出しながら無得点で終わるものだと、呆れを通り越…

完璧主義の落とし穴

●3-10広島(3回戦) 仕事をしているうえで、一番付き合いづらいのが完璧主義の上司や得意先だ。この手の人間は、妥協とか譲歩を頑なに許そうとしない。経理関係で1円でもズレが発生したらその原因を何時間かけてでも追及するし、会議資料に1カ所でも不備があ…

苦節7年祖父江、勝利の方程式加入へ

○6-1広島(2回戦) 続投か、交代かーー。 結果的には快勝となった今日の試合だが、首脳陣が唯一悩んだ箇所があるとしたら6回表の吉見一起の続投可否だったと思う。状況を振り返ると、吉見は4回にタイムリーで1点を失ったものの余力は残っており、球数も5回終…

金曜日の憂鬱

●1-4広島(1回戦) 昔から一番好きな曜日は圧倒的に金曜日だった。土曜でも日曜でもなく金曜。なぜかと言うと、テレビが豪華だったからだ。特にテレ朝。東海地方だとメ〜テレ(私が子供のころは「名古屋テレビ」だった)。 夕方から夜にかけてのラインナップ…

ほこ×たて

●1-10DeNA(3回戦) 「打線は水もの」 数ある野球に関する格言のなかでも、最も身近で分かり味が深いものがこれだと思う。長いシーズン、どんなチームでも必ず貧打にあえぐ時期はある。何試合タイムリー無しとか、何イニング無得点とか、プロ野球を追いかけ…

加藤起用のなぜ?

●2-3DeNA(2回戦) 年に何度か、明確に“采配で負けた”と言える試合があるとすれば、たぶん今日の敗戦はそのうちの一つに数えられるのだろう。 細かいことを言い出せばきりがないが、この試合の分岐点はどう考えても4回表、6回表に訪れた2度の大チャンスだっ…

悲哀! 暗黒時代を背負って立った男

●0-3DeNA(1回戦) 時は2006年。落合ドラゴンズの強さがまさにピークに達したその年に、平田良介はプロの門を叩いた。大阪桐蔭高校では1年秋から4番を張り、高校通算70本塁打を記録。最後の夏の甲子園では清原和博に並ぶ1試合3本塁打を放つなど、輝かしい実…

昭和のエースだよ

○3-0ヤクルト(3回戦) 8年ぶりの開幕カード勝ち越し。つまり連続Bクラスが始まった2013年以降、一度もなかった“快挙”を2年目の与田ドラゴンズは成し遂げたのだ。 1戦目も今日も圧倒とは程遠い内容。ヤクルトとの差は紙一重だったと思う。一つ間違えれば3連…

風前の灯

●2-6ヤクルト(2回戦) 野球というスポーツはつくづく分からないものだ。何が分からないって、ヤクルトの先発・小川泰弘である。小川は練習試合を通じて炎上を繰り返していた。5月30日の紅白戦で1回1/3を5失点。6月6日の巨人戦は4回5失点。そして開幕前最終…

4時間49分416球の白熱

○9-7ヤクルト(1回戦) 試合中盤まで視界を遮るように降り注いでいた雨も、いつのまにか小降りになり、勝敗が決する頃にはすっかり止んでしまっていた。野球の楽しさ、緊張感、そして怖さが凝縮された4時間49分にも及ぶ長丁場ともなれば天候が移ろっても何ら…

で、石川昂弥は結局何本打てばポジれるのか?

www.sponichi.co.jp 心配されたPCR検査も無事全員が「陰性」と判定され、満を持して19日の開幕戦を迎えることになった。しかし忘れてはならないのは、一軍のナイターに先駆けて同日デーゲームで開幕する二軍のウエスタン・リーグである。 急激な世代交代によ…

ある日のドラゴンズ⑮(終)岩瀬仁紀が神に近づいた日

日常から野球が消えて早数ヶ月。途方もない退屈を乗り越えて、待ちに待った開幕がすぐ目の前まで迫ってきた。 当ブログでは自粛期間中、少しでも読者の皆様に“日常”を感じて頂きたく、過去の中日ドラゴンズの試合の中からランダムにピックアップした1試合に…

打てるエース誕生の予感

いま一番いい女といえば池田エライザだが、一番アツイ野球選手は梅津晃大である。 唸る豪速球、巧みな投球術。長身から伸びる長い手足の躍動感は、ダルビッシュのようでもあり、大谷翔平のようでもある。つまり近い将来エースに育つのは約束されたようなもの…

岡田でヤケ酒

土日のデーゲームが好きじゃない。独身ならともかく、妻子がいると土日の昼間は基本、外出していることがほとんどだ。その間に試合をやられても、当然映像を見ることはできないし、大抵帰宅するのは試合が終わってからなので、晩酌しながらナイター観戦とい…

喜哀楽の大野

ちょっとSNSを覗けば、出るわ出るわ、中日ファンの心配の声。「打たれ過ぎ」「一体どうしたんだ」「朝倉の幻でも見えたのか」等々。 ちょうど1週間後の開幕戦で大役を務めるエース大野雄大が、開幕前最後の調整登板となったDeNA戦で炎上を喫した。5回11安打6…

風と共に吉見

気づけば最近の音楽が全然分からなくなっていた。キングヌー、ヒゲダン、あいみょんくらいは分かるが、サブスクのランキングページに出てくる大半の人気曲は、アーティスト名からしてちんぷんかんぷんだ。YOASOBI? TWICE? yama? Rin音? ダメ、分からない…

芸人の不倫と小笠原の不調

家に帰ったら佐々木希がいるのに、わざわざ寄り道して別の女性と密会する。日本中の視線が、久々にコロナではなく一人の愚かな芸人に向けられた。 なるほど、と膝を打ったのが、「山田哲人がいるのに菊池涼介を獲ろうとするようなもの」という表現だ。比喩と…

福田アルモンテ論争

福田永将か? アルモンテか? レフトをめぐる争いは、開幕を10日後に控えても未だ結論が出ぬままだ。 今日の先発レフトは福田。右の二木康太が先発とあって左打席のアルモンテがスタメンかと思われたが、7日の守備を見てしまうとそうできないのも止むを得ま…

輝けオッサンの星

男はいったい何歳から“オッサン”なのか? 日本酒がうまいと感じるようになったとき、アイドルの顔がみんな同じに見えるようになったとき。今の若者はけしからんと思うようになったとき、例え話がプロレスとドラゴンボールになったとき。いやいや、心に炎を宿…

今こそ大島を見よ!

「大島洋平はもっと評価されるべきだ」 久々に会った「ようやっとる座談会」(仲間うちで年2、3度開催している定例会合)の面々と、大島の話で盛り上がった。メンバーの1人であるBB君いわく、ドラゴンズは2010年代に一度も相手チームにランニングホームラン…

岡野の真価はピンチに開く

ルーキー岡野祐一郎の投球が非常にクレバーであることは3月下旬の巨人戦の際にも書いた。 www.chunichi-wo-kangaeru.com 今日はあの日以来の実戦、しかも向かうは12球団最強の破壊力を誇る山賊打線とあって、果たして持ち味である“柔”の投球術が通用するのか…

郡司たまらん問題

いやあ、たまらんたまらん。何がそんなにたまらんって、暑さもたまらんけど郡司たまらん。リードはさる事ながら、バッティングがホントにたまらん。え? 今日はいいとこ無かったって? たしかに結果だけ見れば3タコだが、それでも郡司の持ち味は十二分に発揮…

まゆゆ26歳、井領30歳、それぞれの岐路

まゆゆ、引退するってよ。 全盛期のAKB48を引っ張った「神7」のひとり、「まゆゆ」こと渡辺麻友が先日、芸能界の引退を表明した。ついこないだまで朝ドラに出演していただけに、突然の発表は多くのファンに衝撃を与え、スポーツ各紙も大きく取り上げた。休養…

根尾の逆襲

若い時は許されたことでも、歳をとったら許されなくなることばかりでイヤになる。プレゼンでミスったり、営業で恥をかいても若い時は叱られつつも必ず誰かがフォローを入れてくれた。「これも勉強だから」「次から気をつければいいから」と。それが30代も半…