ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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ダヤン・ビシエド

15本塁打に王手〜良くも悪くもビシエド

●3-8DeNA(22回戦:横浜スタジアム) 昔ティモンズという外国人がいた。オジー・ティモンズ。5位に終わった2001年はドラゴンズの球団史でも語られることが滅多にないシーズンなので、あまり知名度の高くない選手に分類されるだろう。 前年まで在籍したゴメス…

つれない夏の終わり〜本塁打0、怖くない4番打者

●2-3DeNA(18回戦:横浜スタジアム) 夏の終わりはなぜか切ない。あんなに鬱陶しかった猛暑も、寝苦しい夜も、今となっては少し懐かしい気さえする。毎週のように通った市民プールは一年間の閉園に入り、明日の朝には通勤電車も学生でごった返す日々が始まる…

隣から見ても青くない芝生〜ビシ40本打法は何処へ…

●1-5阪神(22回戦:バンテリンドーム) 隣の芝生は青く見える、と言うが果たしてそうだろうか。阿部寿樹、ビシエド、溝脇隼人で組むクリーンアップはどう考えても火力が弱く、敵の立場から “青く” 見えているとは到底思えない。 3人合わせて11本塁打97打点。…

SEASONS〜若手と4番の活躍で全てが噛み合った!

サブスクで懐メロ漁りをしていた折、なんとなしに浜崎あゆみの「SEASONS」を聴いたのだが、ビックリするほどドラゴンズの境遇を歌っていて泣けてきた。ほとんどの人が頭ん中「??」だと思うので、解説しよう。まず最初のサビ。 今日がとても楽しいと 明日も…

たった2勝の最強投手〜犠飛で満足げな主砲にドロップキック

●1-2DeNA(11回戦:バンテリンドーム) プロ野球を見始めて25年以上経つが、高橋宏斗ほど完成度の高い投手がドラゴンズに現れたのは初めての事だ。川上憲伸や今中慎二も素晴らしいエース投手だったが、高橋ほど “規格外” という感じでは無かったし、これでま…

鬼門に挑んだ19歳〜上田洸太朗に勝たせてあげたかった

●1-2阪神(15回戦:阪神甲子園球場) 「鬼門」といえば、阪神のナゴヤドーム嫌いはよく知られている。1997年の開場からとにかく負けまくり、初めてシーズン通して勝ち越したのは開場9年目の2005年のことだった。このシーズンの同球場での阪神の戦績は6勝5敗…

先週のナイスプレー!(7/6~7/10)

基本的に月曜日はゲームがない移動日ということで「先週のナイスプレー!」という企画を行っている。今回は7/6~7のDeNA戦、7/8~10の広島戦の中からピックアップした。 投手部門:ついに戦力としての登板、根尾昂が見せる切れ味鋭いスライダー(7/8 広島戦…

既視感との戦い〜イヤなムードに蹴りをつけたビシエド、アリエルのアベック弾

○9-3巨人(9回戦:東京ドーム) 3回終わって5対0。スコアだけ見れば楽勝だが、穏やかな気持ちで観戦できたファンは少ないのではないだろうか。私はもちろん心臓バクバク。イニングを重ねて勝利が近づけば近づくほど、むしろ緊張感は増す一方だった。 既視感…

窮地のナイスガイ~指揮官も頭を痛める「ビシエド問題」

●2-10DeNA(6回戦:横浜スタジアム) 見せ場らしい見せ場もなく投手陣が炎上。ダメ押しとなる1イニング3ホーマーを食らった頃には悔しさを通り越して乾いた笑いしか出なくなっていた。 今季も開幕して一か月以上が経ち、色々な勝ち方、負け方を経験してきた。…

お前が打たねば誰が打つ!深刻化するビシエドの不振

●0-3巨人(5回戦:バンテリンドーム) 二度ある事は三度ある、ではないが。完全試合の快挙が28年ぶりに塗り替えられたかと思ったら、すぐ一週間後に同じ投手が「あわや」の快投。さらにその一週間後、今度は別の投手が大記録達成なんて事になったら、2022年4…

合言葉は「8回裏の大逆転」!ミラクル立浪竜、あとは4番のお目覚め待ち

○2-1広島(1回戦:バンテリンドーム) 1988年、ミラクル星野ドラゴンズの合言葉は「8回裏の大逆転」だった。どんな劣勢でも必ず追いつき、追い越すという執念。立浪ドラゴンズが、かつてのチームを彷彿させるような逆転劇でホーム初勝利を飾った。 今日もダ…

どっちが4番だ?〜不調のビシエドと、プロ初本塁打の鵜飼航丞

●6-7DeNA(2回戦:バンテリンドーム) 一方的な負け試合をよく追い上げたと言うべきか、勝てた試合を落としたと言うべきか。8回裏1死一、二塁で打順は4番。これ以上ないお膳立てのはずが、このチームでは機能しない。この日最高の盛り上がりを一瞬にしてため…

4番の差で負けるのは勘弁! ビシエド心中の危うさ

△1-1楽天(オープン戦:バンテリンドーム) 「岡本、グランドスラム打ったってよ」 ちょうど開幕まで一週間となり、各球団の開幕投手が一斉に登板した花金のオープン戦。我がドラゴンズも2年ぶり4度めの大舞台に立つことが決まっているエース大野雄大が、開…

俊足レガシー

○2-1阪神(19回戦) 竜の4番・ビシエドが球団史にその名を刻んだ。初回2死一塁の第1打席に青柳晃洋から適時二塁打を放ち、これが球団外国人安打数記録のタイに並ぶ通算765安打目となった。これまでトップに君臨していたアロンゾ・パウエルといえば1994〜96年…

自分を信じた今に感動を

○4-1 巨人(18回戦) あと「3」に迫っていた外国人選手の球団打点記録、ビシエドはあっさりと2打席で塗り替えた。先の静岡では度々の得点圏で犠飛による1打点に終わったが、準……いや、「純」地元の名古屋でその記録を更新したことは、これからも名古屋でお世…

さあ行こう

△3-3ヤクルト(14回戦) 昨日の現地観戦後は、球場から駅への道のりが途轍もなく遠くに感じた。改札口までの “ドラゴンズロード” は、終わりが見えない連敗中のトンネルさながらの長さ。電車の中で音楽を聴こうとスマホを取り出し、選んだ曲はMr.Childrenの…

sesidiez-seis

●1-2阪神(8回戦) 昨日の試合が雨天中止になり、日々体力的にも精神的にも過酷なマウンドで投げ続けるブルペン陣にとっては、ーー今日のように投手戦の様相はこれからも続くことが想定されるだけにーー ほんの少しでも気休めになっただろうか。 とはいうも…

after that

●2-6阪神(6回戦) 同一カード3連勝を狙った阪神との本拠地シリーズGame 3は敗戦。序盤から相手にペースを握られ、一度もリードを奪うことなく回は進み、9回にとどめを刺される展開だった。 10年ひと昔 チェン・ウェインがナゴヤドーム(あえてこう呼ぶ)の…

傷だらけの決闘

●1-9阪神(23回戦) 野球を見始めて以来、中日が甲子園球場をここまで苦にしたシーズンは記憶にない。今日の負けで1勝10敗。なんでも甲子園でシーズン10敗を喫するのは64年ぶりの球団ワーストタイ記録なのだと。つまり、多くのファンにとって生涯最悪の惨敗…

すごいよ! タンケとマサルさん

○8-5DeNA(16回戦) これぞ4番! これぞ主砲! 壮絶なシーソーゲームに決着をつけたのは、2試合ぶりにスタメン復帰した4番・ビシエドの一発だった。 2点のリードを2本のホームランで追いつかれ、7回表には満塁のチャンスを作るも代打・堂上直倫があえ…

弱さの向こう側

●0-4巨人(4回戦) 菅野智之との前回対戦は7月3日。大野雄大との投げ合いの末、あわやノーヒットノーランかという1安打完封を喫したのは記憶に新しい。 あれから約3週間が経ち、ドラゴンズは相次ぐ主力の離脱もあって借金は膨らむばかり。一方の巨人は坂本勇…

福田やん

○6-2阪神(2回戦) 人は環境に馴染んでいく生き物だ。元々は大阪弁を喋っていたはずの桑田真澄が巨人に入団した途端に標準語を使い始め、「裏切り者」だと大阪人から罵られたという話があるが、あれだって大阪を裏切ったわけではなく、単に東京に馴染んだ結…

“4番ビシエド”問題

●2-3x(61勝67敗2分) かつて野村克也は4番打者の定義について「凡退したときにファンがどれだけ納得できるか」だと語ったことがある。 こいつでダメなら仕方ない、こいつが打てなきゃ誰も打てない。ファンとベンチにそう思わせる存在こそが真の4番だとする…

ビシエドの厄日

●2-7(45勝54敗) 何をやってもうまくいかない日というのがあるものだ。ちょうど変わったばかりの長い信号に引っかかり、やっと渡れたと思ったら忘れ物に気付き、電車もあと一歩のところで乗り損ね、憂さ晴らしに音楽でも聴くかと思えばイヤホンが鞄に入って…

夢見るファンじゃいられない

●2-8(17勝21敗) 試合後に与田監督も言ったように「負けるときはこんなもの」。大野雄が2死から逆転ホームランを打たれたのも、1点を怖がって5点を失ったのも、もし初回の大島の当たりが抜けていたらとか、もし中井を歩かせてなかったらとか、そんなことを…

ビシエドの疑惑

●2-3(15勝19敗) ビシエドがおかしい。察しのいい方ならこれだけでお分かりだろう。今年のビシエドは、牽制で誘い出した走者をとにかく殺せないのだ。殺せないだけならまだしも、悪送球を投げて三塁まで進めてしまうからタチが悪い。 詳細は手元にないが、…

なぜそこにいるんだインザーギ

●2-3(1勝2敗) 1990年代後半から2000年代にかけてユヴェントスやACミランで活躍したフィリッポ・インザーギというイタリア出身のサッカー選手がいる。ロマーリオやロナウド、ドログバ、メッシといった歴史に名を残すストライカー達と比べればドリブルやパス…