ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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夢見るファンじゃいられない

●2-8(17勝21敗)

 

試合後に与田監督も言ったように「負けるときはこんなもの」。大野雄が2死から逆転ホームランを打たれたのも、1点を怖がって5点を失ったのも、もし初回の大島の当たりが抜けていたらとか、もし中井を歩かせてなかったらとか、そんなことを悔やんでもあとの祭り。こういう試合はどのみち負けていたのだ。そういう風に割り切って、さっさと明日に切り替えるのが吉である。

 

炎上したのが終盤だったからリリーフも福だけで済んだぞ

 

不幸中の幸い。負けの中にも無理やりポジ要素を見出して前を向くのが弱いチームのファンの心得だ

 

単打マンと化した4番

 

週末の阪神戦に連勝し、良い流れに乗れるかと思いきやあっさり敗戦。12連戦前に雨のマツダで3タテを食らって以来、プチ借金が靴底のガムのように張り付いて剥がれない。投手陣も打線も指標は決して悪くないのになぜか噛み合わないモヤモヤ感。その原因は何なのか。もちろん色々な事が複合的に絡み合っての低迷ではあるが、強いてあげるならビシエドの不調はやはり無視できないだろう。

ここ5試合の打率は2割1分。今や魔法使いとまで言われる立石巡回コーチの即席指導をもってしても状態は一向に上がらない。とは言え、ビシエドの不調はそれよりももっと前、具体的には4月23日の広島戦で2本の併殺打を打って以来、一ヶ月近く続いている。それでも今日の試合前までかろうじて3割をキープしていたのは流石といったところだが、ここ20試合で長打がわずか5本というのは4番としてはあまりに寂しい数字だ。開幕12試合で5本打ったホームランも、そこからの26試合で1本しか出ていない。

ビシエドの調子のバロメータは打球が上がるか否か。スランプの時のビシエドは引きつけることができずにボールの上っ面を叩き、ゴロを量産する。今のビシエドはまさにこの状態に陥っており、例え無死満塁で回ってきても犠牲フライすらも望めそうにない。

さすがにここまで長くスランプが続けば1試合くらいスタメンから外して休養を与えても良いような気もするが、代わりに福田を一塁で起用するにしても、今度はレフトが遠藤か伊藤康か友永という心もとない三択になってしまうし、そもそも絶対的な4番をそう易々と外すのもどうなのかという理念上の問題も浮上する。痛し痒しとはまさにこのことである。

 

モヤの波及効果がヤバそう

 

そうなると、やはりあの名前が脳裏をよぎるわけである。スティーブン・モヤ。今日も元気にウエスタンでタイムリーを打ったそうだ。この、使えばある程度は必ず打ってくれそうな選手を未だに使えずにいる状況に、いい加減モヤモヤが最高潮に達しつつあるのは私だけではないだろう。

ほぼ一塁専であるモヤが1軍に上がってきたら、普段は代打として使って、ビシエドが疲れ気味のときにはスタメンで起用すれば良い。そうすれば12球団最低の代打打率も改善が期待され、さらにはビシエドにも休息を与えることができる。一石二鳥どころか、それ以上の波及効果を与えてくれそうなモヤの存在。

それでもライデルとロドリゲスに「モヤ上げたいから悪いんだけど下で頑張ってくれないかな」なんて「お前よりトークスキルある奴が来れることになったから今日の合コン来なくていいよ」みたいなノリで言えるわけもないし、ロメロだって貴重なローテ投手だ。ましてやビシエドを落とすなどという禁じ手が……使えるはずもなく。

そもそも外国人枠なんてこのグローバル化の社会にあって時代錯誤も甚だしいぞ!ヘタすりゃ差別だぞ、差別!なんて微塵も思ってないポリコレを、声高に主張したくもなる夜。夢見るファンじゃいられないのは分かってるけど、夢くらい見てなきゃやってられないのである。