ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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Dirty Work

●0-16ヤクルト(21回戦)

 今月2度目の9連戦、ラストゲームは記録的な大敗を喫した。16失点は今季ワースト、同一カード3連戦すべて無得点は1981年以来40年ぶりの屈辱である。

現地ファンの目がほぼ死んでいた

 昨日と今日は神宮球場現地で見届けた。ジャリエル・ロドリゲスの熱投に沸いた昨日に対し、今日は途中から周りのファンの目がほぼ死んでいた。ドアラの来場で多少なりとも留められたかもしれないが、途中で投げ出してもおかしくない。それぐらい残念な試合で、冷たい秋風が心身に沁みた。

 選手たちにも疲れの色が濃く見えた。木下拓哉のスローイングが何度も乱れたり、京田陽太が珍しく明らかな悪送球をしたり……。0-16になった7回以降は、走者ひとりすら出すことなく終わった。

「ブルペン観察」第3弾

 さて、今回のテーマは「ブルペンワーク」としたい。このテーマは過去2回執筆しているので、よろしければご確認いただきたい。

初回、4月神宮球場編はこちら↓

www.chunichi-wo-kangaeru.com

第2回、交流戦・メットライフドーム編はこちら↓

www.chunichi-wo-kangaeru.com

 過去2回とも書いたのは、ドラゴンズは「2度作り」でマウンドに向かうこと。これは黄金期の頃から残る、ちょっとした “伝統” だ。他球団では「1回作り」で終わらせるところもあるが、ここではどちらが良いなどの是非は問わない。

今夜の「ブルペンワーク」は?

 では、今夜のブルペンワークはどのように進んだのだろうか(※○の数字は回数)。

 ここで記す投手たちは、基本的に立ち投げ、ならびに捕手を座らせての投球練習を遂行。継投順は、小笠原慎之介(3.1回10失点)→岡田俊哉(0.2回無失点)→佐藤優(2回6失点)→藤嶋健人(1回無失点)→森博人(1回無失点)で、8イニングを消化している。

  • 3回裏:佐藤優、森博人(ともに4人目、山田哲人の満塁弾直前で終了)
  • 4回表:なし
  • 4回裏:岡田俊哉(4人目、青木宣親の打席で一旦終了→と思ったら、山田からはペース落として待機→村上宗隆の打席でマウンドへ)
  • 5回表:佐藤②(裏にマウンドへ)
  • 5回裏:なし
  • 6回表:藤嶋健人
  • 6回裏:なし
  • 7回表:藤嶋②(裏にマウンドへ)
  • 7回裏:なし
  • 8回表:森②(裏にマウンドへ)
  • 8回裏:福敬登(3人目、山崎晃大朗の打席から。6人目、元山飛優の打席より待機。元山でイニング終了し、そのまま撤収)
  • 9回表:なし

 序盤で大差がついたのもあってか、比較的緩やかな運用に。2番手以降でマウンドに上がったのは序列の低い投手ばかりで、いわば「敗戦処理」。ブルペンを預かる赤堀元之コーチにとっては、今夜は粛々と進めていく他なかったかなと思う。

 肩を作ってマウンドに向かわなかったのは8回裏の福のみ。これは森がいきなり3連続四球を与えたことによるスクランブルだろう。その後、森が立ち直ると、福はブルペン上で待機。チェンジの瞬間に脇の小屋へ撤収した。

「20日間で18試合」の苦行が終わる

 ドラゴンズは9月7日からの20日間で18試合を戦い、7勝9敗2分け。9回4点差をひっくり返されるサヨナラ負けに始まり、5連勝の後の5連敗を経て、最後は同一カード3連戦で無得点……振り返るといろいろあった。ある期間においては苦行でもあった。故障離脱がなかったのは良かったとしよう。

 シーズンはいよいよ残り20試合。来季に向けて何を遺すのか、どこまで数字を伸ばせるのか。一人でも多くの選手が良い終わり方をできることを祈りたい。(ikki)