ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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夜遊びをおぼえよう

●5-7(49勝59敗2分)

 

ちょうど一週間前の土曜日、小笠原の今季初登板となったDeNA戦で足を引っ張ったのがサードを守る福田だった。記憶がおぼろげな方もいると思うので振り返ると、先頭の大和のサードゴロをファンブルして出塁を許し、さらに一死一、三塁としてソトのゲッツー性の当たりをまたしてもファンブル。本来なら5-4-3と渡ってチェンジとなるはずが、1点を献上して反撃ムードに火を付け、その後の逆転サヨナラ負けに繋がっていくのであった。いずれも12球団トップのサードuzrを誇る高橋周平なら考えにくいエラーであり、福田のサード守備のまずさを痛感するシーンだった。

あれから一週間が経ち、今度はアルモンテの離脱により福田はレフトを守っている。サードの高橋とは違い、元々の守備力が極めて低いポジションなので幾分か気楽なはずなのだが、福田はここでもポカを犯してしまう。

 

アルモンテを下回るお粗末な外野守備

 

柳の10勝目が懸かる今日の登板、第1球目から福田の受難は始まる。外角ストレートを初球打ちした太田の打球はレフト頭上へ。おぼつかない足取りで背走する福田はなんとかグラブに収めるも、なんとこれをこぼしていきなり二塁打としてしまう。「グラブに当てたら絶対に捕れ」は守備の基本中の基本。ましてや完全に追いついてからの落球で、しかもエラーが付かないのだから柳もたまったもんじゃない。

さらに2-2の同点で迎えた2回裏、二死一、三塁から第一打席と同じような太田の打球が福田を襲う。ウォーニングゾーン手前、背走の福田はジャンピンキャッチを試みるも届かず、2点タイムリーとなる。いずれも平均並みの外野手なら捕れていた打球である。

だが福田のまずい守備はこれだけでは終わらない。今度は祖父江が投げる7回裏、一死から山崎のふらふらっと上がったフライにスライディングキャッチを試みるも、またしてもグラブに収めたにもかかわらず落球。なんとか祖父江が踏ん張ってこの回は無失点で切り抜けたが、なまじ捕球しようと無理して二塁打にしてしまうあたり、最初から無理せず単打で止めるアルモンテの方が下手なりに賢明と言えるのかもしれない。

 

福田よ、遊びをおぼえろ

 

だが福田の最大の問題点は守備の下手さそのものではなく、打撃面にもミスの影響が露骨に表れる性格の脆さある。ミスはバットで取り返してやる、というような性格なら良いのだが、残念ながら福田は生粋のまじめ人間だ。ミスしたことに責任を感じ、気負いが空回りするタイプ。

今日も8回表、1点差まで追い上げてなおも一死一、二塁という場面で一発を期待せずにはいられなかったが、よりによって初球を打ち上げてあっさり凡退(セカンドフライ)。案の定である。

 

生真面目がユニフォームを着て歩いてるような選手だからね。もうちょっと遊びを覚えた方がいいのかもね

 

T浪さんを“夜遊びコーチ”として復帰させるのはどうだろうか