ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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泣きっ面に友永

●3-6(48勝58敗2分)

 

昨日の試合でアルモンテが走塁時に右太ももを痛め離脱。それだけでも終戦ムードが漂いつつあるのに、今日は平田が右手首に死球を食らって3回の守備から退き、外野の両翼を藤井、そして友永に任せるという冗談のような布陣での戦いを余儀なくされた。泣きっ面にションベンならぬ泣きっ面に友永。長渕剛もギター放り投げて逃げ出すレベルの圧倒的な戦力ダウン。

腐敗ムードが3点リードの試合展開にも悪影響を及ぼしたのか、5回二死から突然山井が乱調に陥り、打ちも打たれたり6連打5失点を喫して逆転を許す様は、まるでプロ初勝利の権利がかかった局面で動揺するルーキーのようでもあり、山井ほどのベテランでもエアポケットに迷い込めばこんなことになるのかと野球の怖さをあらためて思い知った次第である。

 

代役友永の2打席

 

残念だったのは、わずか3点差でありながら残り5イニングで逆転はおろか同点に漕ぎ着けるビジョンさえまったく思い浮かばず、またその通りに淡々と抑え込まれていった打線のへなちょこっぷりだ。

ただでさえ貧弱な打線からアルモンテと平田が抜ければ然もありなんだが、それでも強いチームは主力が一人や二人いなくても代役が埋めてしまうもの。非レギュラーからすればこれ以上ないほどのチャンスでもあるわけで目の色を変えて貪欲にアピールする姿が見られるのではと一縷の望みを託したものの、平田の代役・友永に与えられた2打席からはそういったものは1ミリたりとも感じることはできなかった。

5回の1打席目は見逃し、ファウル、落ちる球を空振りというテンプレのような三球三振。7回の2打席目はワンボールのあとに見逃し、空振り、外角低めのストレートを見逃して2打席連続の三振を易々と喫し、9回に訪れた第3打席で代打を送られてお役御免となった。入団以来最高ともいえる二軍での好調が評価され一軍切符を掴み取ったが、今日の内容を見る限りネクストチャンスは訪れそうにない。文字どおりのラストチャンスをふいにした本人の実力不足は深刻で、残念だが今季限りでのお別れはかなり堅そうだ。

いま、ドラゴンズの二軍では伊藤康や渡辺、さらに滝野といった外野手たちが連日地獄のような猛暑の中で必死になってアピールしている。かたや友永は空調の効いたナゴヤドームだ。当然だが、誰もが恵まれた環境で野球をやりたいと思っているはずで、幸運にも友永はその権利を得た。しかし今のところはそれを生かそうという気概は伝わってこない。

 

不遇の選手にチャンス与えるのはいいけど、色々いるなかで友永じゃないよね

 

このままじゃ一番暑い時期にドームに涼みに来ただけと言われても仕方ないぞ、友永よ