ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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驚愕の謎采配で勝ちを捨てる

●5-6x(41勝47敗)

 

 勝てる試合を落としたときのショックは凄まじい。今季はそういう試合がひとつ、ふたつ、みっつ……と片手では足りないほどパッと思い浮かぶが、その中でも今日の試合はぶっちぎりのワースト。なんなら食器棚の皿を順番に叩き割ってやりたいほどの悲惨極まりない負け方だと思う。

 岡田が打たれた9回だけなら交流戦のオリックス戦やロッテ戦の方が余程堪えるものがあった。ただ、今日はその直後に勝てるチャンスを手にしながら、あまりにも不可解な采配でみすみす勝機を手離すという新手のパターンでの敗戦だっただけに、正直言って、今もなおこれを書きながら怒りと震えが止まらない。

 1死二、三塁。フランスワは堂上に四球を与えてしまう程度には乱調気味。あとは阿部に全てを託すのみと、前のめりでワクワクしながら観戦していた次の瞬間……阿部は、よりによって真ん中高めの絶好球を……ス……スク……イズで……投……ゴロ……、、

 

ダメだ、思い出すだけで吐き気がする

 

ワイらも24年プロ野球みてるけどな、 あんな酷い采配はみたことがないぞ

 

驚愕の謎采配で勝ちを捨てる

 

 もうすぐ青信号に変わる国道を赤信号で突進して轢かれるような采配と言えば伝わるだろうか。1死二、三塁。ヒットなら一気に2点入る可能性が高い場面で、チーム内でも上位の期待値を誇り、さらに今日マルチヒットを打つなど明らかに好調の阿部に対し、成功しても1点しか入らないスクイズをリスク覚悟で敢行する意味というのが、さっきから何回何十回、いや何兆回考えてもまっっったく理解ができず、あるいは与田と伊東は凡人の理解の範疇を超越した宇宙空間的な領域で、我々がバカづら下げて眺めている「野球」というスポーツとは全く異なる別次元の「何か」を二人の世界だけで楽しんでいるのではないかと。そんなことまで考えざるを得ないほど、ぜっっったい的に間違った采配を、よりによってあの大事な場面で振るってしまったのである。

 意味不明すぎて明日の「スッキリ」も吉本の問題そっちのけでこっちを議論してほしいレベル。加藤浩次も目えひん剥いて「当たり前じゃねーからな、この采配!」つってマジギレしかねないし、松本人志も動く恐れがある。

 

 で、あらためてあの場面を歯を食いしばりながら振り返ると、仮に決死のスクイズだとしたら三塁ランナーの大島はフランスアの手からボールが離れた瞬間に突入しないといけないし、阿部はどんな球であっても当てに行く。これなら100歩譲ってまだ分かる。だけど映像を見返すと、大島はハーフウェイ手前で止まっていて、ボールが転がり始めてようやく走り出したのが分かる。これだと例えもう少しいいところに転がっていても、結局はギリギリのタイミングになっていただろう。だから余計に分からない。

 もしかしたら、阿部のサイン見間違いか、奈良原がベンチからのサインを読み間違えたのではと勘繰りたくもなる。真実が明かされる日は来ないのだろうけど、ちょっと生涯忘れられないほどのドラゴンズ史に残る大チョンボだった。