ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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東京ドームに屈す

●5-6×(23勝28敗)

 

今日の試合について、清水の代え時の是非が議論の的になっている。結果論でいえば大失敗に終わったわけだが、中5日という事情を考慮すれば最初から5イニングという予定だったのかも知れないし、清水もそこまでという意識があったからこそ序盤からエンジン全開で投げられたのかも知れない。

いずれにせよ本当のところは表に出てこないだろうから、あくまで想像で語るしかないのだが。

 

結果論ほど不毛なものはないからね

 

それでも小熊はねえよ、ねえ

 

相手を喜ばせる采配はNGだ

 

悪夢の6回裏、丸から始まる巡りで小熊がマウンドに上がった時点で嫌な予感はしたし、相手からすれば攻略に苦労していた清水が早々と降板したのはチャンスだと捉えた事だろう。そういう意味では付け入る隙をみすみす与えるような采配は誤りだったと言えるのかもしれない。

このブログでも再三主張しているように、ペナントレースとはつまる所、いかに相手が嫌がる手をたくさん打つ事ができるかの勝負だ。その点において、まだまだ与田監督は詰めの甘さが目立つし、今後そこを改善できれば一気にチームが飛躍する可能性が残されているとも言える。多分に漏れず今日も東京ドームの怖さ、そして怖さを前提とした勝ち方を与田はじめパリーグ出身の首脳陣が把握していなかった事が悲劇の呼び水となってしまった。

 

東京ドームの勝ち方

 

東京ドームは神宮や浜スタと同じく長打の出やすいバッターズパークだ。それでいてひとたび巨人がチャンスを作るとオレンジ色の服やタオルを持った数万の観客が一気呵成とばかりに盛り上がるなど特有の威圧感がある。あの一体感は連日ほぼ満席に膨れ上がる東京ドームならではの物で、生で目の当たりにすると恐怖すら感じるほどだ。

あの雰囲気の中では5点差以内のリードなら簡単にひっくり返る。ましてや今日のようにまだ6回の時点で勝利を確信したかのような継投をしてしまったのは、やはり見通しが甘かったと言わざるを得ない。

というのは、おそらくだが1点差や2点差ならモヤの交代も小熊の投入も無かったのではと思うのだ。更なる追加点を期待するならモヤは必要だし、信頼度で劣る小熊よりはここ数試合失点のない田島を6回の頭から起用する方が自然ではある。ところが4点差という中途半端にセーフティなリードがなまじ心に余裕を生んでしまい、少なくともあの時点での最善手とは言い難い小熊というカードを切ってしまった。

おそらく「よっしゃ」と思ったのは巨人ベンチ。先頭の丸が出るとムードは一変し、あとは東京ドーム特有の雪崩のような攻撃で一気に相手を飲み込むだけ。ここはナゴヤドームではなく東京ドームなのだ。「4点差などあってないようなもの」。この意識を首脳陣には持っていて欲しかった。

 

パリーグ出身のコーチが多いからね。東京ドームの怖さを知らないのも無理はないか

 

とは言え2003年までは日ハムが東京ドームを本拠地にしてたけどな

 

あの頃の日ハム戦の空席っぷりで威圧感が生まれるわけがなかろう