ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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負けに慣れた野球チームは堕落するのみ

●2-5(28勝38敗)

 

最終的には絶対に負けるようにプログラミングされたゲームのように、毎日ありとあらゆるパターンで負けを重ねるドラゴンズ。昨日がナゴヤドーム開場以来ワーストタイの16失点大敗なら、今日は審判団の誤審による逆転負け。まあよくもこう、毎日手を替え品を替え色んな負け方をするもんだ。

そろそろ悔しさすらも感じなくなる借金10という数字を前にして、それでも我々にできることが健気に応援し続ける事だけなのだとしたら、もはやプロ野球観戦という趣味は苦行かSMかのいずれかにしか思えない。果たして飽きもせず前を向いて応援する事が本当に中日ドラゴンズの為になるのか。そして恐ろしいのは、これが暗黒期の“底”なのかどうかさえも分からないという事実だ。

 

実はまだ暗黒の3合目でした、というオチもあるわけだよ

 

強さに天井はあっても弱さに底は無いからな。恐ろしい話だ

 

株式会社中日ドラゴンズ 御中

 

年々弱体化の一途を辿るのも仕方ない話で、久々にBクラスに転落した2013年以降、中日球団はチームを再浮上させるための措置を何ひとつ講じて来なかったと言っても過言ではない。

お金が掛かるような事は極力避け、ひたすら首(首脳陣)のすげ替えと戦力外選手の獲得でごまかし続けてきた7年間。その間、巨人は戦力補強をこれでもかと続け、ひと昔前までは貧乏球団の筆頭だったカープまでもが大金を払って黒田博樹の獲得に成功するなどチーム改革に成功した。

一方でドラゴンズに関してポジティブな話題が出る事は皆無。毎年のように「再燃」だの「原点回帰」だの「復活」だの過ぎ去った栄光を取り戻せ的なスローガンを掲げているものの、その為に何かしらの具体的な行動に移す事もなく、極めて薄い選手層を首脳陣に丸投げするだけ。首脳陣が変われば方針もガラリと変わるわけで、そのたびにドラフト戦略から育成戦略に至るまでリセットされ、結局2013年以降、チーム戦略が一貫されぬままダラダラと時間だけが過ぎてしまった印象だ。

だが、いい加減7年も経てばごまかしも効かなくなる。本来であれば戦力外でもおかしくない選手が極めてバランスの悪い年齢分布ゆえに数合わせのようにいつまでも居座り、トレードも無ければFA選手が移籍して来ることもないので危機感も持たない。おそらく選手にとっては居心地がいいホワイト球団なので、傍目からは仲睦まじく楽しそうに野球をやっているように見えるのがタチが悪い。だからこそ先日、屈辱的な逆転負けを喫したロッテ戦で京田がキレた姿が頼もしく思えた。ちゃんと負けに対して悔しさを露わにしてくれる。言いかえれば、それだけで頼もしく思えるほどこのチームは負けに慣れきってしまったのだ。

ともかく球団自体が今のスタンスーー金は出さないが責任は監督に取らせるというやり方を見直さない限り、まだまだこのチームの堕落は止まらないだろう。緊急トレード補強だとか、血の入れ替えだとか、それこそテラス設置だとか、パッと浮かぶだけでもやれる事はいくらでもある。もしそれすら実行に移す金がないと言うのなら、今すぐ身売りを検討するよう切に願う。

開幕前の圧倒的多数の評論家による予想どおり、最下位が間近に迫ってきた。7年連続Bクラスもかなりの確率で現実味を帯びてきた中、これ以上の屈辱を味わわないためには、監督の采配、選手の頑張り以前の問題として、株式会社中日ドラゴンズが最低限のバックアップ体制を構築しない事には何も始まらない。

もしこのブログが社員の方の目に触れる機会があるなら幸い。自覚が無いようなら教えてさしあげるが、あなた方はプロ野球チームに携わる企業として、残念ながら最低以下だ。

最後に。いちファンにこんな事書かせんな、バカやろー。