ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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与田、韓国選手視察へ

この時期は次から次へと新しい情報が飛び交い、ある意味でシーズン中よりも慌ただしいほどだ。今日も楽天の組閣人事が発表されたり、CS敗退を喫した西武勢の移籍動向が解禁になったりと、球界は来季へ向けて休む間も無く動き続けている。

そんな中で我らが中日はと言えば、先月下旬から今月初旬にかけて数人のコーチの退任と仁村徹二軍監督の就任、それに戦力外通告が発表されて以来、特に目立った動きは見られず、新組閣の顔ぶれやFA獲得の有無が気になるファンをやきもきさせている。

それと並行して喫緊の課題である新外国人の獲得に関して、今日の夕方中日スポーツが非常に重要な情報をリリースした。

 

www.chunichi.co.jp

宮崎県でのフェニックスリーグ視察を終えた与田監督が、今度はなんと来月6〜8日にソウルで行われるプレミア12の韓国ラウンドに足を運ぶ可能性を示唆したのだ。

記事によれば目的は韓国人選手の発掘。確かにかつて中日は韓国リーグと太いパイプを持っていた時期もあったが、大きな成功を収めたと言えるのは1999年の優勝にも貢献した宣銅烈くらい。

残りの選手は来日前の触れ込みとは程遠い成績に終わり、どちらかといえば期待外れで球団を去った印象が強い。

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▲李鍾範は“韓国のイチロー”と例えられたが……
(中スポ1997年12月4日付)

 

プレミア12出場選手おさらい

 

現実的に今回プレミア12に出場する韓国代表選手を確認してみても、中日の補強ポイントと照らし合わせば「微妙」と言わざるを得ない。

例えば李鍾範の息子にして21歳の若さで通算500安打を達成したスーパースター李政厚は致命的に長打力がなく今季6本塁打しか打っておらず、また今季首位打者の梁義智は20本塁打を打ったが捕手なので論外。

今季、あの李承燁以来となる6季連続30本塁打以上を記録した朴炳鎬が日本でどのくらい通用するのか興味はあるが、一塁手であるうえに2016,2017年にMLBへ移籍してあまり良い思いをせずに帰国したこともあり、再度の海外移籍は考えづらい。

一方、投手も候補自体が少なすぎる。今季史上5人目の1,500奪三振を達成し、最優秀防御率も獲得した韓国ナンバーワン左腕・梁玹種は2016年にMLB、DeNAからの誘いを断って国内残留。その後も好成績を残し続けており、プレミア12でも与田の目に留まるのは間違いないだろう。しかし年俸は23億ウォン(2億3千万円)と高額で、コスパを最優先する中日が手を出す見込みは低い。

日本でもお馴染みの“ミスター代表”こと金廣鉉は今季も17勝、防御率も3位と文句なしの成績を収めたが、2017年からSKと4年契約を結んでいるため来日の可能性は限りなくゼロに近い。

プレミア12の出場メンバーに選出されている投手のうち今季防御率10傑にランクインした韓国人投手は以上の2人だけ。20傑に範囲を広げればあと2人ランクインしているのだが、今季から反発係数の低いボールに変更し、投低打高からの脱却を図るKBOで防御率3点台以下に終わった投手が日本で活躍できるとも思えないため紹介は割愛する。

ロドリゲスの退団が決定的とされ、早急な穴埋めが必要となるリリーフ投手に関してはLGの3年目クローザー高祐錫が頭ひとつ抜けている。最速152キロの速球を武器に35セーブ(防御率1.52)を記録。リーグ戦を視察した稲葉日本代表監督も名指しで警戒したほどの有望株だ。

しかし全体的にはリリーフ投手不足が顕著で、所属チームで先発を務める投手がプレミア12ではリリーフに回ることが想定されるような状況なので、少なくともロドリゲスの代役発掘を期待するのは難儀である。

 

そもそもKBOは外国人の依存度が高いから自国の有望選手となると限られてくるんだよ

 

ああ。外国人でもロサリオのような例があるしな。基本、チート級の数字を叩き出す選手にしか手を出さない方がいいだろう。ドジャースで絶賛活躍中の柳賢振も韓国時代は無敵を誇ってたしな

 

くれぐれも中途半端な選手を獲らないことを祈りたいね