ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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与田明言!竜のドラ1は東邦・石川昂弥!

17日に行われるドラフト会議を目前に控え、各球団の情報戦も俄然熱を帯びてきた。

早い段階で大船渡・佐々木朗希の指名を公言した日本ハムに続いてロッテもこれに追随。さらに明大・森下暢仁の指名が有力視されていたヤクルトは高津新監督を交えたスカウト会議の末、一転して星稜・奥川恭伸の指名を公言した。この段階(昨日夜)で事前に1位指名が確定したのは3球団。そして今日、さらに広島、西武、そして中日の3球団がドラ1の公表に踏み切った。

 

中日は東邦・石川指名!

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競合覚悟の奥川指名が既定路線だと思われていた中日だったが、15日夜、大本営たる中日スポーツが唐突に「東邦・石川昂弥の一本釣り」を視野に入れていることを発表。

さらに夜が明けて16日の朝刊一面には「竜1位指名絞った」「石川一本釣り」「奥川競合確実…最悪のシナリオ回避」の見出しが踊った。

だが、音重鎮スカウトを星稜高の近隣に転勤させてまで熱視線を送り続けてきた奥川をそう簡単に諦めるとも思えず、石川を外れ1位で残しておくためのブラフではないかとの憶測も流れたが、今日の夕方、2時間弱のスカウト会議を終えた与田監督の口から飛び出したのは、喉から手が出るほど欲しい生え抜きスラッガー候補の名前だった。

 

そうと決まればあとは思惑通りに一本釣りできることを祈るのみだが、怖いのは楽天、DeNAの動きだ。両球団ともに近年はスポーツ新聞の予想の裏をかいた指名を行っており、今年も蓋を開けて見なければわからない状況。特に「佐々木か石川の二択」に絞ったとの情報も出ている楽天は、層の薄い三塁手の補充に競合覚悟で特攻する可能性は十分あり得る。

 

おいおい、競合を避けたくて石川に“逃げた”んじゃないのか?結局かち合うなら最初から奥川で勝負すべきだろ

 

だから、そうならないために公言したんだろ。リスクの高い喧嘩をしたくないのはどこの球団も同じこと。奥川、佐々木、森下のクジを外すのと石川のクジを外すのとでは痛みのレベルが違うからな

 

石川指名を決定づけた二つの要素

 

それにしても、なぜ中日は直前になって石川指名に切り替えたのか。あくまで憶測だが、最近の球団まわりの動きから二つ要素が決め手になったと考えられる。

一つ目は2021年シーズンから設置されるというホームランテラスだ。ナゴヤドームの形状がネックとなり、いわゆるスラッガータイプの上位指名を避けてきた中日だが、テラス設置が実現するなら方針転換も可能となる。その象徴として根尾昂、石川という地元出身のドラ1コンビが期待通りに育てば、興行面でもインパクトは十分。長らく叶わなかった生え抜き野手の4番育成へ一気に舵を切った形だ。

二つ目は、昨日石川が出席したセンバツVの顕彰の授賞式を主宰した丸八会の存在だ。東海地方の財界や企業のトップらでつくるこの会は歴史が古く、この地区で商売するには丸八会に恩を売っておかなければ潰されるとも言われる、いわば中部政財界を支配するフィクサー的な組織である。この丸八会の幹部連中が地元出身の野手のスター候補を欲したのだとしたら、中日球団もその意向は無視できないだろう。

 

つーか、なんでこのナイーブな時期に春のセンバツ優勝を讃える式典なんかやってんだよ

 

丸八会の意図を感じるよな……あくまで憶測に過ぎないがな