ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

MENU

消化試合など無い

◯4-1(68勝71敗2分)

 

根尾昂の一軍デビューがあるのか、ないのかが注目を集めたこの試合。しかし蓋を開けてみればスタメンはまさかのベストオーダーで、少々面食らった。消化試合は若手中心のいわゆるお試し起用に切り替えるのが通例であり、特に外国人は順位が確定した途端に早々と帰国するケースも多い。

先発投手にタイトルが懸かっているならともかく、今日のようななんでもない試合で外国人を含めてフル投入してガチで勝ちに行くというのはあまり記憶になく、おかげで8回のピンチは手に汗握りながら見る羽目になり、堂上直倫のホームランが出たときは心底嬉しかった。たかが“消化試合”だというのに。

本音を言えば根尾や高松渡が名を連ねるフレッシュなスタメンも見てみたかったが、なぜ消化試合にもかかわらず異例のガチオーダーを組んできたのか。試合後の「ともかく戦う」というコメントから推察するに、おそらく与田監督の頭の中には“消化試合”などという考え方はこれっぽっちも無いに違いない。

 

勝利体験を優先した与田采配

 

長きにわたる低迷の結果、ドラゴンズの選手たちはある大事なものを失くしてしまった。カープや巨人にあってドラゴンズには無くて、これが無ければ優勝なんかできるわけないものーーそう、勝利体験である。

なんとなく戦い、なんとなく負けを繰り返してきたこのチームには勝利体験が圧倒的に不足しており、相手が本気モードに入る夏場になると毎年のように低迷するのも、勝負どころでの勝ち方を知らないからに他ならない。マツダスタジアムでの惨憺たる成績など3連覇チームと毎年下位チームの差を端的に表していると言えよう。

であるならば、このチームに必要なのはとにかく勝つこと、それ一択だ。与田監督も一年間このチームを率いてきて痛感したのだろう。そうして導き出した答えがまさかのベストオーダー、ひいては勝ちパターンのリリーフを惜しげもなく投入するというガチっぷりによく表れていた。つまりこのチームには消化試合など無いというメッセージが今日の戦いには込められていたのだ。

特にカープは今季最終戦にして本拠地最終戦でもあり、さらには勝てば3位が確定する大事な試合ということで本気で勝ちに来ることは明白。そうした試合で期待のルーキーを試すことよりも、ガチで勝ちに行ってチームに勝利体験を積ませることを優先したのであれば、私は与田監督のその判断を支持したいと思う。

 

それにしても京田の3打席連続三振はひどすぎるよ。あれならすぐに根尾にもチャンスが来そうだよね

 

バーロ、あれは根尾に花持たせるためにわざと演技したんだろよ。

 

そうだったのか!全然そうは見えなかったけど!