ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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与田、達観す

●1-3(19勝25敗)

 

ある種のボーダーラインである借金5を軽々と飛び越え、遂に今季最多の借金6に到達してしまった。長年借金生活を送っていると何となくヤバいラインも分かってくるもので、借金5がギリギリ挽回できるラインだとしたら借金6はズルズル二桁借金へと突入する危険性が極めて高い危険水域である。

借金5まではどんなチームでも何かの拍子に足を踏み入れてしまう事もあり得るが、借金6となると本当に弱くないとなかなかお目にかかれない水域であり、ここまで何とか借金5で踏み止まっていたドラゴンズも遂に化けの皮が剥がれたかという感じがする。

ここから借金10への道のりは想像以上に近い。それこそすべり台を滑るようにあっという間に落ちていくので、そうならないためにも早急なテコ入れが必要となる

 

与田、達観す

 

この危機的状況に誰よりも素直な反応を示したのは他ならぬ与田監督だった。試合後、15分ほどのミーティングを終えて報道陣に答えた内容がこちら。

 

ー打線にちょっと元気が無いように見えますが?

「元気じゃない。元気じゃなくて、力が無いだけです。元気と能力は違うんだなぁ。そこはもう力の無さを素直に認めないといけない。昨日今日で3点しか取れてないんだから、そこは力の無さってことを素直に認めた上で今から対策していかなければいけない」

 

これまで与田監督はどんな不甲斐ない敗北を喫した時でも一貫して前向きな言葉を使い、このチームは決して弱くないんだというメッセージを発信し続けてきた。しかし今日、初めて「力の無さ」という言葉で戦力層の薄さや、そもそもの実力不足を認め、ここから何らかの対策を講じることも示唆した。

それがトレードなのか、大幅な一軍と二軍の入れ替えになるのかは分からないが、少なくともここまで開幕当初のメンバーをほぼ動かさずに戦い、結果として借金6という現実に直面した以上、現場の最高責任者として「力の無さ」を埋めるための判断をしなければならない時期にきているのは間違いない。

 

モヤか、遂にモヤを招集するのか

 

モヤだと思うだろ?たぶん藤井と渡辺だぞ

 

大瀬良は素晴らしい投手だ

 

それにしても大瀬良が打てない。この時期でもう3回も完投を献上するなんて屈辱以外の何ものでもないし、これだけ好き放題にやられても攻略の糸口すら見出せないのはさすがにマズい。単純に借金6のうち3個は大瀬良に喫したものなわけで、大瀬良を打てない「力の無さ」が前提にあるにせよ、毎度同じ顔合わせになる偏った日程に足を引っ張られている側面も大いにあるだろう。

ただ、これが元木のような選手なら腹しか立たない上に憎まれ口の一つでも叩きたくなるのだが、聞くところによれば大瀬良という投手は今どき珍しいほどの人格者なのだという。だからきっとカモであるドラゴンズ打線に対しても「ザッコw」「マジ楽勝w」などと見下すことは決して無いだろうし、それどころか相手に対する敬意を払った上で投球しているような印象すら受ける。

だから、どれだけやられても大瀬良に対してああだこうだと愚痴を言う気には全くならない。本当に素晴らしい投手だ。だけどそれじゃヘイトのやり場に困るので、とりあえず怒りの矛先は元木に向けておこうと思う。