ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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2019年ペナントレース

ロールモデルとしての石垣雅海

●2-5(49勝62敗2分) Aクラス入りへの微かな希望もほぼ立ち消え、2019年のペナントレースも30試合を残していわゆる消化試合モードに突入した。ここから先は目先の勝利にこだわることなく、個人のタイトル争い及び来季以降を見据えた若手選手の積極起用が見ど…

弱者、ここに極まれり

●1-2(49勝61敗2分) 圧倒的に自分より実力の勝る相手と遭遇すると悔しさを通り越して憧れを抱く。「あ、この人には勝てないな」という諦めにも似た敗北感。相手が強すぎるのであればなんとかそれに追いつき、追い越そうと努力するモチベーションにもなり得…

外野ユーティリティ武田

●3-4(49勝60敗2分) 33日ぶりに高橋周平の名がスタメンに並んだこの試合、しかしそのお祝いムードをも搔き消すほどファンの間で物議を醸したのは2番レフトに抜擢された武田健吾の名前だった。 目に余る拙守でスタメンを外された福田に代わり、守備に定評の…

夜遊びをおぼえよう

●5-7(49勝59敗2分) ちょうど一週間前の土曜日、小笠原の今季初登板となったDeNA戦で足を引っ張ったのがサードを守る福田だった。記憶がおぼろげな方もいると思うので振り返ると、先頭の大和のサードゴロをファンブルして出塁を許し、さらに一死一、三塁と…

加藤で勝った試合

◯4-2(49勝58敗2分) 幸先よく4点を先取し普通ならこのまま優位に立てる試合ではあるが、ここは神宮球場だ。普通じゃない光景を幾度となく目の当たりにしたせいで、この球場においてはセーフティリードなど存在しないことをドラゴンズファンなら誰もが知って…

泣きっ面に友永

●3-6(48勝58敗2分) 昨日の試合でアルモンテが走塁時に右太ももを痛め離脱。それだけでも終戦ムードが漂いつつあるのに、今日は平田が右手首に死球を食らって3回の守備から退き、外野の両翼を藤井、そして友永に任せるという冗談のような布陣での戦いを余儀…

平和と亀

△0-0(48勝57敗2分) この手の試合はホームランで一気に情勢が変わるのが常だが、12球団ワースト1,2位のチーム本塁打数を誇るオフェンス貧者の両球団は一発で決めるなんて粗野なことはせず、あくまでおしとやかに譲り合いの精神でもって長い試合に終止符を打…

咲き誇れ梅の花

◯4-1(48勝57敗1分) 今年からイレブンスポーツの二軍中継が始まり、二軍選手のプレー映像が見られるようになった。特に一軍出場経験のない選手は去年までなら現地まで足を運ぶしかちゃんと見る手段がなかったので重宝している。昼間の二軍、夜の一軍といっ…

初めてのカタルシス

◯10-8(47勝57敗1分) 巨人が7点ビハインドをひっくり返せば阪神は奇跡の逆転サヨナラ3ラン……。連日、他球団が派手な逆転劇を繰り広げるなか、ドラゴンズは淡々と負け試合を負け試合として消化し続けて104試合。交流戦の終わり頃から誰かが数え始めた「5回終…

フィールディングの明暗

●4-5x(46勝57敗1分) 小笠原慎之介が一軍のマウンドに帰ってきた。試合自体は例のごとく悲惨な(それでいてある程度予想のつく)結末が待っていたが、今日に関しては小笠原の元気な姿を見られた事こそが他の何ものにも代えがたいほどの収穫だったと断言した…

ふたつの“引き”

●6-10(46勝56敗1分) 「50歳すぎて性格なんか変わらない」、加藤浩次は吉本興業の社長をこう断罪したが、50歳まで待たなくても人の性格なんて物心ついたらそうは変わらないのかもしれない。“三つ子の魂百まで”とも言うように、エンニー・ロメロ(28歳)を見…

二桁勝利の壁

△3-3(46勝55敗1分) 柳の二桁勝利チャレンジは4度目もまた失敗に終わった。後半戦いまだ勝ち星なし。投げれば勝っていた前半戦が嘘のように勝ち運から見放されている。原因は主にふたつ。相手先発が好投手のため味方が点を取れない事と、早い回でホームラン…

心の脆さ

●3-9(46勝55敗) 最高の形で勝利した翌日にあっけなく惨敗を食らう。もう何回見たか分からない「いつものパターン」でもって心をへし折られるのは金輪際御免被りたい。 落とし穴は7回に待っていた。3点を返して反撃の狼煙を上げた矢先、さらに流れを引き寄…

逃げるが勝ち

◯6-0(46勝54敗) 今年の大野雄大は好投しながらも不用意にホームランを打たれて勝ち星が消えるというパターンを繰り返しており、防御率の割に勝ち星が伸びないのもそのせい。いわゆる“一発病”持ちなのである。17被ホームランはリーグ2位の多さで、特にその…

ビシエドの厄日

●2-7(45勝54敗) 何をやってもうまくいかない日というのがあるものだ。ちょうど変わったばかりの長い信号に引っかかり、やっと渡れたと思ったら忘れ物に気付き、電車もあと一歩のところで乗り損ね、憂さ晴らしに音楽でも聴くかと思えばイヤホンが鞄に入って…

マスター、ノッてるね

◯6-4(45勝53敗) 今季、想定以上に伸びた選手をあげるなら、投手は柳として打者には阿部を推したい。もちろん成績だけ見れば高橋周平こそが「覚醒」にふさわしいのだが、期待され続けてようやく殻を破った高橋と、まさかレギュラーを勝ち取るなんて誰も予想…

怪談・メリーさん

◯4-3(44勝53敗) 「わたし、メリーさん。今、ゴミ捨て場にいるの…」 「わたし、メリーさん。今、たばこ屋さんの前にいるの…」 「わたし、メリーさん。今、あなたの家の前にいるの…」 「わたし、メリーさん。今、あなたの……」 まるでメリーさんの怪談のよう…

31歳の履歴書

●2-3(43勝53敗) 高校卒業して13年目、31歳にもなれば社会人生活においてある程度のことは“出来るのが前提”というフェーズに差しかかるものだ。 例えば31歳にもなって名刺の受け渡しマナーを知りませんだとか電話対応もまともに出来ませんというのは通用し…

大人になった夏の少年

◯3-2(43勝52敗) 初めて岡田俊哉という投手を意識したのは今から10年前の夏、第91回夏の甲子園の1回戦、智弁和歌山vs滋賀学園での完封勝利だったと記憶している。とは言っても球のキレだとか変化球の精度といった、いわゆる投球に関することはほとんど覚え…

変わる勇気

●6-7x(42勝52敗) ちょっと見かけないうちにずいぶんと雰囲気が変わっていて、思わず戸惑ってしまうなんてことが人生には時々あるものだ。昔の話だが、高校の同級生でいかにもイモっぽくてイケてなかったT君が大学入学後の冬に久々に会うと別人のようにお洒…

その魔球、チェンジアップ

◯4-2(42勝51敗) “杉内さんのチェンジアップは2回空振りできる” かつて長野久義は杉内俊哉の代名詞・チェンジアップをこう評したことがある。ストレートと同じ腕の振りから投じられる20キロ以上遅いボールは打者から見れば失速しているように感じられ、特に…

平成の怪物、バンカーにはまる

●3-12(41勝51敗) 夏休みとあって3万6千人の観客を集めたナゴヤドームは、プレイボールからわずか10分足らずで悲痛な葬式会場と化した。なんとなく想定はしていたが、いくらなんでもここまで酷いことになるとは。松坂大輔の今季二度目の登板は1/3イニング8…

7度めの正直、ならず

●1-2(41勝50敗) 先週の金曜日、柳対平良の対戦から始まった連敗は一週間経った今もなお止まる気配はなく、またしても同じ柳対平良のマッチアップで、またしても柳が浴びた一発の被弾が決勝点となり、またしても終盤の反撃及ばず山崎康晃に抑え込まれるとい…

撃沈

●4-11(41勝49敗) 今年のドラゴンズが一発の多いチームにとことん苦戦しているのは周知のとおり。ナゴヤドームと一発の少ない阪神戦とのコンボでいくら連勝しても、ビジターの巨人戦とDeNA戦、そして広島戦に当たるたびに勢いを削がれて結局借金の沼にハマ…

希望という名の光

●0-2(41勝48敗) 憤懣やるかたない敗北から一夜明け、寝起きは最悪、超ダウナーなテンションで始まった今日という一日は、しかし昼過ぎには梅雨明け間近の空と同じく晴れやかな気分になっていた。その理由は言うまでもない。ウエスタンリーグでの根尾ならび…

驚愕の謎采配で勝ちを捨てる

●5-6x(41勝47敗) 勝てる試合を落としたときのショックは凄まじい。今季はそういう試合がひとつ、ふたつ、みっつ……と片手では足りないほどパッと思い浮かぶが、その中でも今日の試合はぶっちぎりのワースト。なんなら食器棚の皿を順番に叩き割ってやりたい…

あなたの番です

●4-5(41勝46敗) デジャブのような展開で3連敗を喫したドラゴンズ。この3試合、ベイスターズが得点を入れたのは各試合1イニングのみ。にもかかわらず、その1イニングで喫した失点が致命傷となり、しかも1点差までは詰め寄るのにあと一本が出ずに泣くという…

忖度なんかクソくらえだ

●3-4(41勝45敗) プロ野球は色々な立場の選手たちによる1対1のガチンコ勝負が見られることが最大の魅力だと思う。社会に出ると、どうしたって年齢や役職などあれやこれやのしがらみに縛られてしまい、誰もが対等なんてことは、まあ普通はあり得ない。立場が…

天敵現る

●2-3(41勝44敗) いつの時代もなぜか打てない天敵がいるものだ。2000年前後でいえば広島の佐々岡真司には毎度のごとく苦しんだ記憶があるし、ヤクルトの館山昌平は2008年〜2009年にかけて7連敗を喫するなど落合ドラゴンズ最大のライバルとして立ちはだかっ…

制球力は正義だ

◯7-3(41勝43敗) 8勝21敗。これは今季、強力打線を売りにしている巨人、DeNA、ソフトバンク、西武のセ・パ4球団とのドラゴンズの対戦成績の合計である。勝率にして2割7分5厘。偶然で片付けるにはあまりにも惨憺たる数字だ。 今年のドラゴンズは昨年と同様、…