ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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2019年ペナントレース

満月に吠える

◯6-4(40勝43敗) サヨナラ勝ちの代償はあまりにも大きかった。高橋周平の負傷離脱である。昨夜の段階では「突き指だろう」との楽観的な見解が大方を占め、今朝の中スポにも「抹消はしない」と載っていたのでひとまず安心していたのだが、蓋を開けてみれば最…

ギャンブル依存症

◯3x-2(39勝43敗) 世の中には賭け事なしには生けていけない人達がたくさんいるようだ。朝っぱらから開店前のパチンコ屋に並ぶ列を目撃すると、つくづくこの国の国民はギャンブルが好きなのだなと感じさせられる。 依存症になるまで抜け出せなくなるのは少数…

PJ,KO

◯4-2(38勝43敗) 12日、13日におこなわれたオールスター、阪神勢による阪神ファンのための祝祭に野球ファンが喝采を送る中ーー心の狭いドラゴンズファーストの私は、どうしても素直に楽しむことができなかった。ノリノリの阪神と後半戦の初戦に当たるの…

敵が喜ぶ采配

◯2-1(37勝43敗) 野球とは、いかに「相手が嫌がる事をできるか」の勝負である。どんなに優秀な打者でも70%は失敗する競技。黙って見ていても期待どおりの結果が出るはずはなく、細かい部分で揺さぶりをかけて相手にプレッシャーをかけるという作業が非常…

新時代は突然に

◯6-3(36勝43敗) 「今日のスタメンマスクは石橋らしい」。そんな噂を小耳に挟んだのが試合開始の約40分前、17時20分頃のことだった。 先発投手が清水とあって、二軍でバッテリーを組んだ事のある石橋が抜擢される可能性は無くはなかったが、消化試合…

福笑い

◯3-2(35勝43敗) オープン戦での福敬登の評価は「頑張れば左のワンポイントになれるかも知れない」というものだった。当ブログでも3月5日に「福を呼ぶ男」というエントリーで福のことを取り上げているが、やはり小林正人の後釜(と言うには随分時間が経過…

7月7日、天晴れ

◯7-1(34勝43敗) 加藤匠馬が二軍行きを命じられた。今季56試合に出場している実質的な“正捕手”の降格に少なからぬ動揺を感じたのは私だけではないだろう。特に節目というわけでもないこのタイミングでの降格は予想していなかったし、開幕前に中村武志コー…

腕を回して体操でもしてるのか、あのおじさんは

●1-3(33勝43敗) 問題のシーンは7回裏にやって来た。2点ビハインドで迎えたこの回、高橋がこの日3本目のヒットで出塁すると、代打アルモンテの二飛を挟んで打席には藤井。意外性の男はその期待どおりフェンス直撃のツーベースを放ち、たちまち一死二、三…

学習力、なし

●3-5(33勝42敗) 学習とは、「人間も含めて動物が経験を通じて知識や環境に適応する態度・行動などを身につけていくこと」(デジタル大辞林)だそうだ。特に身の危険に関わる事柄については生存本能が働いて、より確実にリスクを避けるように体が反応するよ…

耄碌したな、吉見

●6-7x(33勝41敗) 誰もが年をとる。年をとると身体能力はもとより判断力も瞬発力も落ちる。老いは誰もに平等に訪れる。だから人はそれに必死で抗おうともがき、できるだけ若くあろうと努力する。それでも止まる事なく侵食してくるのが老いであり、やがて人…

よだの災難

●0-6(33勝40敗) 野球のプレーとは直接関係ないところで、またしてもドラゴンズが厄介ごとの主役になってしまった。いわゆる「サウスポー」問題はYahoo!ニュースで大々的に取り上げられたことで一気に延焼。挙げ句の果てには普段野球の話題など1秒たりとも…

ギアチェンジ

◯1x-0(33勝39敗) 開幕72戦目にして初となるサヨナラ勝利は二死一、三塁からのワイルドピッチという拍子抜けの結末によってもたらされた。ただ、後逸ではなく横に弾いてのワイルドピッチは走者にとって判断が難しい。一瞬でも判断が遅れれば命取りになる…

170イニングの誓い

◯6-1(32勝39敗) オープン戦、開幕戦、そして交流戦と節目の初戦にいずれも黒星を喫していた与田ドラゴンズが、事実上の後半戦スタートとなるリーグ戦再開を白星で飾った。 繋がる打線と盤石の勝利継投。まるで春先の好調を思い出したような試合運びだった…

首位打者・高橋の貫禄

◯8-4(31勝39敗) ナゴヤドームが満員に埋まったのは、ガールズシリーズであること以上に相手先発の18歳の若者を観たい人が多かったからなのだろう。吉田輝星。この投手との対戦こそが3連戦のメインイベントであり、交流戦の最終日を締めくくる“トリ”とし…

UNSTOPPABLE

◯6-1(30勝39敗) “海南のプレイヤーなら甘ったれたことを言うな” これは名作「スラムダンク」に登場する海南大附属高校のキャプテン・牧紳一の言葉だ。16年連続インターハイ出場を誇る超名門・海南のスローガンは「常勝」。湘北高校に思わぬ苦戦を強いら…

柳、変身

◯4-2(29勝39敗) 毎年、開幕前に気の置けないドラファン仲間と集まって一年間の展望をあれやこれやと議論するのが恒例なのだが(通称・ようやっとる座談会)、先発投手陣の期待値を予想するなかで、今年の柳裕也はせいぜい6〜8勝だろうというのが私を含め…

君の名は希望

●1-2(28勝39敗) 「ため息つくと幸せが逃げる」という迷信がある。まあ迷信というよりは、ため息をつくより前向きに生きた方が楽しいよ、という逆説的な格言だと思うが。いつも下を向いてため息をついているような人よりもポジティブで前向きな姿勢の人の方…

負けに慣れた野球チームは堕落するのみ

●2-5(28勝38敗) 最終的には絶対に負けるようにプログラミングされたゲームのように、毎日ありとあらゆるパターンで負けを重ねるドラゴンズ。昨日がナゴヤドーム開場以来ワーストタイの16失点大敗なら、今日は審判団の誤審による逆転負け。まあよくもこう…

ホームランテラスを考える その2

●2-16(28勝37敗) どんな事だって最初は難易度の低いところから始めるのが肝心だ。慣れてきたり、実力が付いて物足りなくなってきたら徐々に難易度を上げ、気付けば自分でも驚くほど高い壁を超えられるようになる。そうやって人は成長していくものだ。 例え…

生死を賭けた20分間

◯5-4(28勝36敗) “薄氷の勝利”というのは、「負けても何らおかしくない状況で勝利を収めた様」を表現した慣用句だが、今日の9回裏はそんな生易しいものではなく、薄氷をバリバリと踏み割りながら命からがら岸辺まで渡りきったようなデッド・オア・アライブ…

2つの隙

●7-8x(27勝36敗) 9回裏を迎えるまでは、まさか負け試合について書かなければいけないとは思っていなかったので、さすがに精神的なダメージは大きい。だが、これが現実。「田島が悪い、加藤が悪い、巡り巡って朝倉が悪い」。こんな風に悪者を作って糾弾す…

救い投げ!

◯4-1(27勝35敗) 昨日の敗戦は結果もさる事ながら、勝ちパターンのリリーフをゴリゴリに消耗した挙句に3連投のライデルが34球も投じて負けた事こそが最大の問題点であった。おかげで今日はどんな展開になろうとロドリゲスとライデルは絶対に使えないとい…

流れに泣く

●5-6x(26勝35敗) あまりに痛すぎる、まさかの敗戦だった。 9回表の福田の2点タイムリーで勝利を確信し、あとは3タテ(正確には3タテとは負けた側の表現らしいが、だからと言って“3連勝”ではニュアンスが伝わらないので当ブログでは勝利チームの側も3…

井領はようやっとる

◯6-2(26勝34敗) まさに譲り合いと呼ぶにふさわしい得点拒否バトルは、ある意味で非常に見応えがあった。 特筆すべきは6回の攻防だ。まずは表、ビシエドのツーベースと福田の四球で無死一、二塁とすると、藤井が初球バント失敗からの2球目をバスター。し…

救世主なんかいない

◯2-1(25勝34敗) 人は弱い生き物だから、うまくいかないことが続くと救世主を求めたがる。かつて経済困窮の末にヒトラーを神と崇めた旧ドイツ国民のように、あるいはポリティカルコレクトに疲弊した保守派白人層が過激な言動のトランプを大統領にまで押し上…

座学のすヽめ

●2-5(24勝34敗) 神宮球場での歓喜の3連勝からわずか二週間。まるでタワー・オブ・テラーにでも乗っているかのような垂直落下であっという間に借金二桁に足を踏み入れてしまった。 ある種のボーダーラインとも言える借金10という数字は、7年連続Bクラ…

想定内の奇襲

●1-2(24勝33敗) 仕事にせよ車の運転にせよ、大抵の事は“可能性の想定”をしておかないと痛い目を見る。例えば就職面接に準備なしで臨んでも、まあよほど弁が立たない限りは落とされるわけで、そうならないためにも学生は企業研究に励んだり、想定問答を用意…

俺が藤井だ!

◯13-3(24勝32敗) 藤井が一軍に帰ってきた。そしていきなりの大暴れだ。初回の先制につながる安打、そして2回裏の3ランホームラン。大量得点に埋もれがちだが、試合の流れの中でも非常に大きな一発だった。 もう忘れてしまった方も多いだろうから、あらた…

夜の絶望、昼の希望

●4-6(23勝32敗) もはや悔しさを通り越して晴れ晴れしさすら感じるほどの完敗を喫し、逆に明日からは開き直って戦えるんじゃないかと。そんな倒錯に陥るほどけちょんけちょんにやられたこの3試合、残念ながら勝ち目を感じた瞬間は、ただの1秒すらも無かっ…

君は関川浩一を知っているか

●2-5(23勝31敗) かつてドラゴンズには関川浩一という選手が在籍していた。ナゴヤドーム元年に最下位に沈んだ星野ドラゴンズはナゴヤ球場時代のような打ち勝つ野球から脱却し、機動力中心の野球に転換すべく1997年のオフに大豊泰昭、矢野燿大(現阪神監…