ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

MENU

出涸らし山井

●2-6(62勝69敗2分)

 

昨日、大野雄大があれだけの投球を披露し、デイゲームでは0.5差で追う阪神が敗北。勝てば4位浮上というこの大事な一戦を託されたのは約一ヶ月ぶりの登板となる山井大介だった。

山井は令和になって初めての試合となる5月1日の巨人戦で炎上した際に「次(の登板)はいろんな思い、意味を込めて投げたいと思っています」と引退をほのめかしていたものの、一ヶ月調整して臨んだ6月6日のソフトバンク戦で5回3失点、続くオリックス戦では6回1失点とかろうじて首の皮を繋ぐと、その後も良かったり悪かったりを繰り返しながらも夏場はファームで若手とともに汗を流し、シーズンも最終盤というこのタイミングで久々の一軍復帰を果たした。

とは言え防御率4.84ではとても高望みはできないのだが、山井といえばここ一番での神がかった投球で厳しいプロの世界を渡り歩いてきた投手だから、唐突に全盛期を思い出したような好投をみせてくれるかもしれない。試合前にはそんな淡い願望があったのも確かだ。

そもそも先発投手としてのブレークのきっかけとなった2004年9月12日の広島戦からして「じゃんけんで勝ったから」という冗談のような理由で先発登板をゲットし、誰も期待していない中でまさかの1安打完封を記録。かと思えば序盤から打ち込まれてさっさと降板することも多々あり、いつの頃からか山井は投げてみないと分からない、当たるも八卦当たらぬも八卦のくじ引きのような投手として知られるようになった。

“当たり”の最たるものが2007年の日本シリーズであり、また2013年のノーヒットノーランであることは言うまでもない。

 

山井くじ、出涸らしか

 

ところが近年は当たりくじが出る頻度が年々減ってきており、現にここ5年間はシーズン通して2登板(2勝)に終わった2017年を除いていずれも負け越し(13勝31敗)。もはや当たりくじが入っているのかどうかさえ怪しくなってきている。

結局今日も4回途中で降板し、ただ負けるだけでなく大野雄のおかげで温存できたリリーフ陣を注ぎ込まなければいけなくなるというダブルの迷惑をチームにかけ、おそらく今季最後となる先発登板を終えた。

来季も現役続行するかは極めて微妙。最後に一発どでかい当たりくじを見たい気もするが、果たしてその機会は訪れるだろうか。

 

山井くじも遂に出涸らしか……

 

こんだけ外れっぱなしじゃヒカルじゃなくても怒るわな