ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

MENU

WHIP1.00切り!分厚いブルペン陣に割って入る選手はいるか?!

 投手王国ーー。中日ドラゴンズというチームを形容するときによく使われる言葉だ。豊富な先発陣に強固なリリーフ陣がそれを支える、といったようにどちらにも軸になる選手が何人もいることは12球団でもそう多くはないだろう。

 

 先発投手陣は大野雄大柳裕也の2人を軸にコロナ陽性で離脱してしまったが小笠原慎之介が本日途中で中止になった2軍で先発。来週には戻ってくるだろうか。さらに福谷浩司勝野昌慶松葉貴大を1軍、2軍でうまく回しながら適材適所に当てはめつつ、何よりも今年は高橋宏斗がどこまでできるかがファンとしての大きな楽しみでもある。

 

 そしてリリーフ陣、R.マルティネスロドリゲスのキューバ勢が8、9回を任せつつ、勝ちパターンには戻ってきた祖父江大輔、成長著しい清水達也、唯一サウスポーの福敬登、実績十分の田島慎二、いずれは勝ちパターンでの起用も期待されている藤嶋健人と、ブルペン陣は又吉克樹のFA移籍離脱、人的補償で獲得も故障離脱してしまった岩嵜翔の不在を感じないほどだ。

 さらにビハインドロングでは山本拓実が好投を続け、森博人に出番がなかなか回ってこないという嬉しい? 悲鳴にもなっている。

 

 現状1軍リリーフ陣のWHIPはなんと9人で0.93、先発投手が降りたら1イニングに1人ランナーを出すか、出さないかという驚異的な数字だ。

 とはいえ年間通して出せる数字ではない。下からの突き上げは絶対に必要だ。そこで2軍で積極起用されている選手たちをピックアップしてみた。

 

 

ちなみに1軍の数字はこうなっている。

 

 K/BBやWHIPの数字で見るならば佐藤優、K/BBとK/9で見るならばマルクといったところが候補にはなってくるが、数字的に見てもどこかを犠牲にしなければいけない。佐藤でいうならば数字以上の不安定さ、マルクでいうならば制球力ということになる。

 いかんせん現状の投手陣の数字が良いだけに、比較することそのものが酷な話ではある。左投手を増やすなら橋本侑樹、WHIPも1を切っているが与四球率の高さがネックになる。

 経験豊富な谷元圭介がスタンバイ状態なので、休養目的で誰かと入れ替える手段もあるだろうが、ガツン!と活きの良い若手の名前がここに載ることを期待したい。

yuya (@yuya51) | Twitter

 

用語説明

K/BB・・・制球力の良さを示す値。1つ四球を与えるまでにいくつ三振を奪うかの数字。上原浩治が世界一に輝いた年に話題となったが、その時の数字は11.22。

K/9・・・奪三振率。9イニング投げた時に三振をどれだけ奪うかを換算した数字。1イニング1奪三振で奪三振率は9.00

BB/9・・・与四球率。K/9の与四球版。福敬登は今年四球を与えていないので算定できていない。

WHIP・・・1イニングあたりどれだけ走者を出すかの数字。1イニングに1人であれば1.00