ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

MENU

先週のナイスプレー!(4/5~4/7)

 基本的に月曜日はゲームがない移動日ということで「先週のナイスプレー!」という企画を行っている。今回は神宮球場の3試合を対象に、目立ったプレーには漏れてしまっているが個人的にナイス!と思われたワンプレーを投手部門、野手部門に分けて紹介したい。

投手部門:守護神を完全休養に導いた清水のリベンジピッチング(4/7 ヤクルト戦)

 高橋宏斗のプロ初勝利が懸かったこの試合、2番手で登板した清水達也が3人でピシャリ。そのうちの2つのアウトをスプリットで空振り三振に仕留めた。前回4/5の登板では勝野昌慶の後を受けたものの村上宗隆に痛恨の3ランホームランを打たれてしまった。直後に石川昂弥のプロ初ホームランで勝ち越し、勝利投手になったものの悔しい思いがあっただろう。

 その時とは違い下位打線であったが、見事なピッチングだった。もし仮に前回のようなフワフワしたピッチングが続いていれば8回、9回の投手運用も考えなければいけなくなる場面だっただけに、悪い流れなんて存在しない、といったような圧倒的なピッチングだった。事実、田島慎二を9回のためにジャリエル・ロドリゲスが投球練習を行っていたが木下拓哉の3ランが飛び出してロドリゲスもお役御免となった訳だが、逆をいえばそれまで9回はロドリゲスの登板の可能性もあったということでもある。そしてライデル・マルティネスは完全休養。先週3連投と奮闘したリリーバーを完全休養させた功績は非常に大きい。

 プロ入り後は先発として経験を積んできたが今シーズンは中継ぎとしてチームを支えている甲子園優勝投手が、信頼を一つずつ勝ち取っていくことでリリーフの層がどんどん厚くなる。勝ちパターンにハマると離脱した岩嵜翔の穴を埋めることにも繋がるので、期待して見ていきたい。

野手部門:高橋宏斗の6イニング目を楽にさせた岡林の盗塁(4/7 ヤクルト戦)

 その清水が投げるちょっと前に遡る。石川昂弥、京田陽太の2者連続ホームランが飛び出し3点差となった後の出来事だ。大島洋平がしぶとく出塁した後、打席に立ったのが岡林勇希。ここでランエンドヒットが見事に決まり1死一・三塁の場面となった。

 打席には平田良介。状態の良さを買われてかこの日がシーズン初スタメン。ここ近年の平田はセンターから右への打球が多くなっており、特にこの場面は併殺打も見える場面だった。そこで岡林は2ストライクから盗塁を敢行、見事セーフになった。

 その直後に平田が打った当たりはセカンド・山田哲人のグラブを弾いた。ショートの長岡秀樹がとっさにカバーしたものの打者走者の平田をアウトにするのが精一杯。決定的な7点目が入った。

 3点差と4点差では先発の高橋宏斗も見える景色が変わる。なにせ2日前の同点になった場面は3点差。そして山田、村上と対峙する場面だ。この1イニングをランナーを出しながらもしっかりとゼロに抑えた高橋宏斗はプロ初勝利を手に入れることができたが、この裏を紐解くと平田のゴロの間に入った1点、それを彩ったのが岡林の盗塁に凝縮されていたように思える。

 同じ試合から投手部門と野手部門をピックアップしたが、このようにプレーが連鎖してチームとしての勝ちに繋がることがよく分かる。

 次回は本拠地・バンテリンでの阪神3連戦と、週末マツダの2戦をピックアップ予定。どのようなナイスプレーが見られるか楽しみだ。

yuya (@yuya51) | Twitter