2022年キャンプ、オープン戦
ドラフト2位ルーキー、鵜飼航丞が対外試合で結果を残している。持ち前の長打力だけでなく器用さも持ち合わせた打撃も見せており、おそらくこのまま1軍キャンプを完走するだろう。ぜひともこの後に続くオープン戦でも結果を残し、開幕1軍、そして開幕スタメン…
●1-4阪神(練習試合) 打席の結果が9割方 “見える” 場面というのがある。この打者は今から間違いなく三振を喫するとか、なんとなく打つ気がするとか。もっとも中日の場合、後者はほとんど皆無に近いわけだが……。 別に予知能力なんてオカルトじみたモノではな…
○2-1DeNA(練習試合) 圧巻の45球だった。兼ねてからの予告どおり先発マウンドに上がったのは高橋宏斗。先日の紅白戦では最速152キロ、2回無失点と抜群の投球を披露した高橋だが、今季初の対外試合となった本日はそれを更に上回る内容でド肝を抜いてきた。 …
「今年の開幕投手は光成。光成が開幕戦で勝てるようにみんなでバックアップしよう」(日刊スポーツ) 西武が他球団に先駆けて開幕投手を発表したという。近年は開幕前日のイベントで先発投手どころかスタメンオーダーまで発表する文化が定着したため、当日を…
「あいつは昔からヤンチャでしたけど、礼儀はちゃんとした可愛いヤツでしたよ!」 最近、仕事でたまたま知り合った習志野高野球部OBによる山下斐紹評である。山下とは先輩後輩の関係で、同じ目標に向かって切磋琢磨した日々を懐かしんでいた。かつては常勝ソ…
○7-4日本ハム(練習試合) 新庄ビッグボス率いる日本ハムを北谷に迎えての練習試合は勝利。この日が “初陣” の立浪和義監督にとっては幸先の良いスタートとなった。 ともに若手主体のメンバーらしく、両軍合わせて19安打11得点、4失策。三者凡退は両軍ともわ…
早いものでキャンプも気付けば後半戦に突入。ここまで最も目立っている選手といえば、ルーキー鵜飼航丞を置いて他にはいないだろう。 初日のフリー打撃柵越え14発に始まり、5日には場外弾2発を含む55スイング中13本の柵越えを記録。あの井端弘和氏をして「弾…
1年前の同時期に比べて立ち位置はどう変わっているか? 世の労働者は多かれ少なかれこうした評価に晒されているものだ。「常に進む」ことを求められる資本主義という名の人生すごろくにおいて、「停滞」は「後退」と同一視され、進めなかった者は容赦なく弾…
「良き指導者との出会いは、その後の野球人生を大きく左右すると言っても過言ではない」と唱えるのは、みんな大好き張本勲である。歴代の大打者たちには大抵、駆け出し時代の指導者との切磋琢磨の日々にまつわる逸話が残っているものだ。王貞治と荒川博、大…
本日おこなわれた紅白戦は、立浪政権初の実戦という事もあり、大きな注目を集めた。若手中心オーダーの中で高橋周平や木下拓哉といったレギュラー格も出場。若手にとっては単なる調整に留まらず、貴重なアピールの場となる。 その中で大きく存在感を見せつけ…
北京五輪に沸く日本列島。平野歩夢の美技に酔いしれ、高梨沙羅とともに悔し涙を流した1週間があっという間に過ぎようとしている。 2022年=冬季五輪イヤーということは、すなわちサッカーW杯が開催される年でもある。W杯が開幕する11月は、日本サッカーが世…
新庄剛志「BIGBOSS」が連日キャンプの話題を独占している。初の対外試合となった2月8日には奇抜な打順、普段とは違う守備位置で組んだスタメンに度肝を抜かれた方も多かったのではないだろうか。 試合後の取材では、BIGBOSSははっきりとした意図は特に名言せ…
絶えず挑戦を続けることの尊さに胸が熱くなった。フィギュアスケート・羽生結弦の話である。 先日おこなわれたSPでは、先に滑った選手が付けた「穴」に足を取られる不運もあり、まさかの8位と厳しい発進となった。ここから大逆転3連覇を成し遂げるには今日の…
「人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある」と説いたのは幕末の土佐藩士・坂本龍馬である。近江屋で殺害されたのが満31歳のときなので、今日において「名言」として伝わる言葉の多くは、20代のときに遺したものであろう。 凡庸な想像を巡ら…
元中日の近藤真市さんが、岐阜聖徳学園大野球部の新監督に就任したというニュースが伝わってきた。 長くドラゴンズに尽力した近藤氏は人格者としても知られる。引退後にスコアラー、コーチ、スカウトを歴任した豊富な経験だけでなく、きっとそうした面も評価…
第2クール2日目、北谷球場に大物ゲストが来訪した。見慣れないスーツ姿にマスクを付けていても、その人懐っこい目元を見れば一目瞭然。ご存じ「平成の怪物」こと松坂大輔である。 昨年限りで引退し、評論家として新たなスタートを切った松坂は、所属するスポ…
「逆境も心の持ちよう一つで、これを転じて順境たらしめることもできる」 時の蔵相・高橋是清が皇道派に影響を受けた陸軍青年将校の凶弾に倒れた、いわゆる「二・二六事件」。その発生は今より86年前の雪の日のことだった。中日ドラゴンズの前身たる名古屋軍…
球春到来。2月に入って各球団が春季キャンプを開始し、ドラゴンズも初日から精力的に活動している。ここにきて、立浪和義監督の新型コロナ陽性が判明したものの、無症状なのは不幸中の幸いか。東京では2万人以上が陽性判定を受ける昨今、コロナにかかるのは…
「コントロールは投手の命である」 巨人の投手コーチを務める桑田真澄は、解説者時代から事あるごとにコントロールの重要性を説いてきた。速さはいらない、あくまで大切なのはコントロールなのだと。 また昭和の鉄腕・稲尾和久は駆け出しの新人時代、中西太…
推定年俸300万円。プロ野球選手の「格」が年俸の額で決まるとすれば、松木平優太はその最後尾に位置する存在だといえる。高卒の育成契約という条件では致し方ない面もあるが、そこらのサラリーマンよりも安い収入では野球選手らしい派手な生活など夢のまた夢…
いよいよ始動した立浪ドラゴンズ。異例の「補強なし」が波紋を呼び、巷では「ぶっちぎりの最下位最有力」というありがたくない称号を授かっている。ボードレールの詩集ばりに陰鬱としたファンのテンションを沖縄の青空のように一気に晴らしてくれたのは、石…