ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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のびしろ~直近15年間のオープン戦順位、貯金・借金数は公式戦との相関性はあるのか?

 球春到来。2月に入って各球団が春季キャンプを開始し、ドラゴンズも初日から精力的に活動している。ここにきて、立浪和義監督の新型コロナ陽性が判明したものの、無症状なのは不幸中の幸いか。東京では2万人以上が陽性判定を受ける昨今、コロナにかかるのはもはや仕方がない。気をつけていてもなるときはなるもの。今は陽性者の回復を祈りつつ、無事にキャンプを乗り越えてほしい気持ちでいっぱいだ。

気になった大野の発言

 先日球団公式You Tubeにアップされた初日ダイジェストの中で、気になるところがあった。

「対外試合入っていったら、勝ちにこだわっていってほしいなと思います。ドラゴンズ、オープン戦とか勝つの弱いし」
「オープン戦一位通過してシーズンを迎えましょう」

 発言の主は大野雄大。今季から投手キャプテンに指名された左腕は、早速チームメイトに意気込みを示した。

 では、実際のところドラゴンズのオープン戦は過去どんな成績だったのか。昨季までの直近15年間の順位、貯金・借金数は公式戦との相関性はあるのか。簡単だが調べてみた。

オープン戦順位の推移

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 まずは、オープン戦と公式戦の年度別順位を並べてみた。確かに、近年は公式戦だけでなくオープン戦でも下位が続いている。

 最後に6位以上になったのは2012年。ジョイナス体制初年度と思うと、もはや遠い昔の話に思えてくる。この年以降に公式戦でも低迷が始まったのは偶然なのか、どうなのか。オープン戦の平均順位をとってみても、2012年以前は6.83位だったのが、13年以降は9.67位に甘んじている。大野が「弱い」と発言したのも頷けてしまう。

年度別貯金・借金の推移

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 次に、オープン戦ならびに公式戦の年度別貯金・借金数をグラフにしてみた。オープン戦が青、公式戦がオレンジの線だ。基本は順位に比例するものの、2018年以降はオープン戦の借金が-3以内に収まっている。僅差の試合もいくつかあっただろうと考えると、貪欲に勝ちに行けば12年以来の貯金もあり得るかもしれない。

 落合博満政権下の07~11年は借金5でフィニッシュした年もあるが、当時は意図的にピークを夏に持っていって、優勝争い常連に加わっていたと記憶する。

期待したいのは若い力

 新体制初年度ということで、対外試合は新しい戦力の抜擢が予想される。特にこれからのドラゴンズを背負うであろう若い力の活躍は、オープン戦の好成績には不可欠と見る。

 長打を飛ばしまくる石川昂弥、鵜飼航丞や、ライトの定位置を争う根尾昂、岡林勇希にはもちろん期待したい。投手陣もドラフト3位ルーキーの石森大誠、3日のストライクテストで結果を残した高橋宏斗、育成ながら存在感を示す上田洸太朗、松木平優太あたりがオープン戦でも食らいついていたら面白い。

 対外試合初戦は16日の日本ハム戦、オープン戦は26日の阪神戦が初陣だ。そこまでにどれだけ個々のレベルアップを図れるのか、日々のキャンプ配信・放送・動画などを観ながら感じていきたい。

Ikki KAGA (@ikki_0306) | Twitter

<参考>
【ドラゴンズ公式 】春季キャンプ初日ダイジェスト! #立浪和義 監督13年ぶりにユニホームに袖を通す瞬間! #Dragons_Inside

https://www.youtube.com/watch?v=A4UL4Iq3mmQ

<2021年オープン戦成績>強かった阪神。過去21年分のOP戦成績と公式戦の関連性は…?!

https://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=103-20210325-11