ちうにちを考える

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ナウでヤングなエモい若手たち~高橋宏斗、2年目の飛躍へ

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 ニュースページにワクワクする見出しが踊った。いよいよ昨年のドラフト1位がお披露目となる。今年は北谷キャンプを完走すると紅白戦、対外試合でもアピールし、ついに落合ヘッド、立浪監督のGOサインが出ることとなった。

 2019年に行われたドラフトでは奥川恭伸を入札有力としながらもギリギリで石川昂弥に方針転換。そして2020年も地元・名城大学からトヨタ自動車へと就職した栗林良吏から高橋宏斗へと入札の方針が変更になった。

 結果として昨年、奥川はヤクルトの先発陣で安定感抜群のピッチングを果たし日本一に貢献。栗林に至っては開幕からクローザーとして起用され、ルーキーの無失点記録を更新。こちらは東京オリンピックの代表に選ばれ、金メダルを掴む瞬間のマウンドにも立っていた。

 一方で石川、高橋は揃って1軍に出場ができなかった。石川は死球を受けて長期離脱、高橋は2軍でも派手に打ち込まれる登板が続いた。この2年間「だけ」を見れば、逃した魚の大きさをまざまざと見せつけられている。

改善点であり、伸びしろもである

 石川には北谷でのオープン戦で見せたような特大の一発を放つ長打力に、高橋には150キロを悠に超す、先発陣トップのスピードボールに夢と希望と未来が詰まっている。細かいところを指摘すればキリがないが、その細かい部分こそが伸びしろであることを忘れてはならない。

 恐らく今シーズン彼らが1軍で起用され続ければ何度も何度も不満を感じるプレーが出てくるだろう。気のない三振に先頭へのフォアボールーー視点を変えれば、それらを改善する事こそがが伸びしろでもある。

 石川より1年先輩の根尾昂は昨年打撃で苦しんだ、いや、今もなお苦しみもがいている。SNSでは一向に上向かない状態に厳しい声が並んでいるが、その分今の苦しみから解き放たれた時に見せる輝きはひときわ明るいものに違いない。

 “ナウでヤング” と表現するには40年ほど時代遅れだが、表現としてはピッタリのようにも思える。今で言うなら“エモい” とか、そういう表現になるだろうか?

 是非とも立浪ドラゴンズの象徴として、2人には新たな顔になることを期待してやまない。

yuya (@yuya51) | Twitter