ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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2021-01-01から1年間の記事一覧

平成のパ・リーグ、これにて完結

「今夜はお伝えするニュースが山程あるのですが……」 ニュースステーションのオープニングで、久米宏が野球中継の延長を伝えてから丸33年。当時放送されたロッテ対近鉄のダブルヘッダーは、プロ野球史に残る悲劇的な結末を迎えた。 俗に言う10.19はその年のペ…

元気印・大西氏コーチ就任へ

いま、ドラゴンズ周りの話題は猫も杓子も立浪新政権の組閣人事。というわけで今朝は中日スポーツも一面を割いて「立浪組閣 落合、大塚、片岡」と来た。根尾昂の一軍ショートスタメンでの躍動や、岡林勇希の月間2度目の猛打賞を差し置いて、来季のコーチング…

FIELD OF VIEW

○5-3ヤクルト(25回戦) 「根尾昂、一軍昇格」 正に青天の霹靂だった。しかも与田監督はショートでの起用を示唆している。いくらBクラスが決定しているとはいえ、京田陽太をレギュラーから外す必要はあるのか。しかもフェニックスリーグからわざわざ連れ戻し…

安心の中

△1-1ヤクルト(24回戦) 12球団でどこよりも早く本拠地最終戦となった今日の試合も投手戦となり、17個目の引き分けを記録した。1点が遠い野球はついに変わることないままだった。 昨年も同じように得点力不足が叫ばれたが、その120試合よりも多く試合を消化…

幕引き

●1-3ヤクルト(23回戦) 立浪監督の就任報道から一夜が明けた。中日スポーツのみならず一般紙である中日新聞までもが一面を大々的に使って報じているところを見ると、それだけ待ち望んでいたファンが多かったのだという事を実感させられる。 一部では早くも…

アビイ・ロードは突然に

○3-2 ヤクルト(22回戦) お昼休み明け、ふとスマホに目をやると心をざわつかせるニュースが舞い込んできた。 「中日、立浪和義氏に新監督を要請」 何せ大本営である中日スポーツからのニュース配信なだけに、間違いはない。いよいよその時が来るかと思うと…

「立浪監督」待ちわびた瞬間が現実になった

「立浪監督」 いったい我々は、これまで何回この4文字を思い浮かべて来ただろう。監督が変わるたびに、今度こそ新監督は立浪和義になるのではないか。そう言われ続けて、気づけば10年もの歳月が経った。“待望” どころではない。待ち望みすぎて、半分あきらめ…

希望の光だ、ブライト健太! 超野手偏重ドラフトを考える

www.nikkansports.com ◇11日 プロ野球ドラフト会議 当初の予定通り、中日は上武大のスラッガー・ブライト健太を1位指名した。今朝の中スポ一面は『ブライト 竜に行きたい』の見出し。ほぼ本決まりにも思えたが、米村チーフスカウトの「投手、野手どちらに行…

呪縛を解き放て

●1-2DeNA(23回戦) 多くの日本人にとって、本日10月10日といえば1964年の東京五輪の開会式。戦後最大の国家イベントを、わざわざこの日に設定したのは “晴れの特異日” だったためという説もあるほどだ。事実、あれから丁度57年後の関東地方は見事なまでの秋…

運命のドラフト会議直前! ドラゴンズ指名予測座談会

いよいよ間近に迫ったドラフト会議。今年はどんなドラマが待っているのか。11日の夕方が待ち遠しくて仕方ないという方もたくさんおられることだろう。 今年のドラフトの特徴は、一言でいうならば「予測困難」。一昨年の奥川恭伸、佐々木朗希や、昨年の早川隆…

飄々とエモーション

○4-2DeNA(22回戦) DeNAとの敵地シリーズGame 2は逆転勝ち。2点を追う8回にアリエル・マルティネスの代打ホームランで1点差とすると、9回には相手リリーフ陣を攻めて一挙3点を奪った。この勝利で単独最下位転落、CS完全消滅は逃れ、11日のドラフト会議を5位…

10・8

●3-9 DeNA(21回戦) ある一定の年代以上の野球好きに「10・8」という数字を出せば必ず連想する試合がある。1994年の中日ー巨人戦。両チーム1試合を残した状況で、勝ち負けが全く同じ状況で勝ったチームが優勝するという最終戦だ。 日本で初めて200安打を記…

Separate Ways

●2-5広島(25回戦) 広島との今季最終戦は黒星。先発・大野雄大が相手の4番・鈴木誠也に特大の満塁弾を浴び、勝負が決した。打線は好機をつくっても1点しか積み重ねられない、毎度毎度の展開だった。本カードはドラゴンズの9勝14敗2分で終了。今夜の敗戦で広…

慎重かつ大胆に、大事な大事な……

●3-7広島(24回戦) 「なんと! 今回! ついに! 松葉貴大が! 月間MVPに!」 羽鳥慎一アナウンサーの名台詞で歓喜の瞬間を待ち望んでいたが、淡い期待は無情にも裏切られた。9月は5試合に登板して4勝、防御率は0.95。成績が伸び悩んだ8月までとは一転、快進…

苦悩は続くよどこまでも

○4x-3 広島(23回戦) 何度も何度も「1x」をスコアボードに表示させるチャンスがありながらも130試合目での今季初のサヨナラ勝ちは、高橋周平が選んだ押し出しフォアボールだった。そこに至るまでの9回の選手起用、特に京田陽太に対して代走の高松渡を起用し…

永遠のテーマ

●0-1阪神(23回戦) 昨日をもってリーグ優勝の可能性が完全に消滅したドラゴンズ。一部報道では早くも来期以降の話題が取りざたされていた。久々のAクラス入りを果たした昨シーズンからの飛躍を期した2021年は、優勝争いに殆ど絡むことができないまま事実上…

新監督に立浪氏浮上!? 風雲急を告げる監督人事を考える

www.nikkansports.com 兼ねてから話題になっている中日の新監督人事に関して、今朝大きな動きがあった。 報じたのは日刊スポーツ。いわく「中日新監督に立浪和義氏が急浮上」とのことで、「近日中には球団が立浪氏を最有力に来季の組閣案をまとめ、中日新聞…

チャイルド・プレイ

●0-3阪神(22回戦) 遅ればせながら山井大介の引退に触れたいと思う。 廃部した河合楽器から特例でプロ入りしたのが20年前。ドラフト6巡ながら便利屋のようなポジションで信頼を重ね、一年目から31登板とチームに貢献した。 その名が知れ渡ったのは2004年。…

飛び出し注意

●2-5阪神(21回戦) 借金10の下位球団にとって台風シーズンでもあるこの季節の楽しみといえば、せいぜい熾烈な優勝争いを繰り広げる上位球団の足を引っ張ること、いわゆる “首位イジメ” くらいである。 前節の巨人戦では今季初のスイープというオマケ付きで…

エースの矜持

○1-0 巨人(25回戦) 9月最終日にして今年初の3連戦3連勝、5月以来の月間勝ち越し、そして5年ぶりの巨人戦勝ち越しと、今日の試合が持つ意味はとても多かった。カードが始まる前には優勝が完全消滅の文字も踊っていたところからの3連勝なだけに、中5日でマウ…

全て大事

○5-0巨人(24回戦) 「藤井淳志、引退」 今朝目を覚ますと、秋を強く実感するニュースが流れていた。同一球団で16年。大学、社会人を経て40歳まで奮闘を続けたプロ野球生活に敬意を表したい。 実にプレーが映える選手だった。ルーキーイヤーとなった2006年の…

A Day in Our Life

○5-2巨人(23回戦) 巨人との9月最後の本拠地シリーズGame 1は接戦を制した。先発・柳裕也が投げては8回1失点10奪三振の快投、打ってはチーム31イニングぶりの得点をもたらす犠飛を放った。そして1-1で同点の8回には、福留孝介、木下拓哉の2ラン2発で突き放…

中日ファンのための読書感想文⑤『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』

「本、読んでますか?」 若者の活字離れが叫ばれて早幾年。町からは書店が消え、電子書籍も今ひとつ定着しているようには思えない。今や一部好事家の嗜みに成り下がった読書だが、かつては映画と並ぶ最高のエンターテイメントだったのだ。楽しいだけでなく、…

Dirty Work

●0-16ヤクルト(21回戦) 今月2度目の9連戦、ラストゲームは記録的な大敗を喫した。16失点は今季ワースト、同一カード3連戦すべて無得点は1981年以来40年ぶりの屈辱である。 現地ファンの目がほぼ死んでいた 昨日と今日は神宮球場現地で見届けた。ジャリエル…

二重人格

△0-0ヤクルト(20回戦) この時期の神宮球場は乙なものだ。夏の日差しが和らぎ、週末は秋晴れの下、東京六大学野球秋季リーグ戦が開催されている。本日のようなプロ併用日は、大学野球の第二試合終了とともに球場の外が再び騒がしくなる。 段々と早まる夕暮…

よかったシーン

●0-3ヤクルト(19回戦) 2時間26分。映画としては少し長めの上映時間だが、つまらない映画をダラダラと観ることほど退屈なものはない。抑揚のない展開。ハラハラするシーンも、予想外のことも何ひとつ起こらず、淡々とエンドロールを迎える。今季のドラゴン…

誕生日は笑って過ごそう

△3-3阪神(20回戦) 1死満塁、サヨナラの場面で木下拓哉がダブルプレーで引き分けと、何ヶ月か前にも同じような展開でガックリしながらブログを書いたなあ……と振り返りつつ筆を執っている訳だが、前回と大きく違うのは追いつかれての引き分けではないことだ…

俊足レガシー

○2-1阪神(19回戦) 竜の4番・ビシエドが球団史にその名を刻んだ。初回2死一塁の第1打席に青柳晃洋から適時二塁打を放ち、これが球団外国人安打数記録のタイに並ぶ通算765安打目となった。これまでトップに君臨していたアロンゾ・パウエルといえば1994〜96年…

最終回

●2-3阪神(18回戦) 首位・阪神を迎えての本拠地シリーズGame 1は、接戦をモノにできず競り負けた。先発・柳裕也は6回までに2点を失うも、同期入団の京田陽太が黒星を消す同点打。このまま引き分け、もしくは今季初のサヨナラ勝ちの可能性もチラついた9回表…

勿体ない!

●0-6DeNA(20回戦) まるで昨日の悪夢を見ているかのような試合内容。2試合連続で桑原将志に先頭打者ホームランを浴び、その後も失点を重ねて序盤で大勢が決まってしまった。 先発・小笠原慎之介はストレートも変化球もからっきし。立ち上がりから苦しむ左腕…