ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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Separate Ways

●2-5広島(25回戦)

 広島との今季最終戦は黒星。先発・大野雄大が相手の4番・鈴木誠也に特大の満塁弾を浴び、勝負が決した。打線は好機をつくっても1点しか積み重ねられない、毎度毎度の展開だった。本カードはドラゴンズの9勝14敗2分で終了。今夜の敗戦で広島との順位が入れ替わり、5位に転落した。シーズン残り試合は11である。

「情報過多」の木曜日

 ドラゴンズファンにとっては、朝から「情報過多」の木曜日だった。

 一つ目は、TBS系・朝の新情報番組『THE TIME,』でCBC・若狭敬一アナが、リポート現場でまさかの “池ポチャ”。ドラフト前の滝行ならびに当日の幽閉で有名な同アナが、またも水関連で話題を提供した。

 二つ目は、お昼に行われた山井大介の引退会見。球界最年長投手は20年間のプロ野球人生を「山あり谷ありの人生、本当に二重丸、花丸をあげたいなと思うくらい」と表現。13日の引退セレモニーでは最後のマウンド姿が見られるだろうか。期待して待ちたい。

 そして、三つ目の「情報」となる戦力外通告も、この日の午前中に行われた。遠藤一星、井領雅貴、三ツ間卓也、ランディ・ロサリオ、武田健吾、丸山泰資の6名が、残念ながら今季限りでドラゴンズのユニホームを脱ぐ。

戦力外通告は「与田色の一掃」?

 とりわけ、武田の戦力外は衝撃をもって伝えられた。

 前夜のゲームで代打出場し、そこから半日以内で一軍選手から退団者に。プロ野球界の厳しさを垣間見た気分だ。本人も「頭が真っ白」と言葉を絞り出すのがやっと。今は新天地で幸あれとしか言えない。

 少し引いた目で今回の通告を考えると、やはり外野手が3枠削られることが特徴的だ。内野手登録ながら外野を守る福田永将、根尾昂、高松渡の存在に加え、郡司裕也やアリエル・マルティネスの本格コンバートも視野に入っているかもしれない。

 また、今回通告された遠藤、井領、武田はいずれも現政権で重宝されてきただけに、水面下で決まりかけている(?)新政権の意向も汲まれた……と思うのは邪推か。いずれにせよ、「与田色の一掃」が見え隠れする出来事だった。

「観たい!」と思わせる岡林の打席

 今夜の試合にも少し触れておきたい。

 2番・右翼でスタメン出場した岡林勇希がプロ初の猛打賞をマーク。その中でも、キャリア初タイムリーとなった5回の打席は圧巻だった。

 カウント2-2から、玉村昇吾が投じたインハイ直球。見逃せばボールの厳しい球に反応し、華麗に捉えた。打球はファースト頭上を超えてライト線へのツーベース。二塁走者を還すには十分すぎる当たりだった。

 右肘をうまく抜きながらのインサイドアウト。バットの軌道は無駄なくボールに向かっている。同時に下半身と骨盤も回転運動を行っており、力のロスは感じられない。これが2年前まで投手メインでやっていた青年の打撃だろうか。再現性が伴ってきたら、大島洋平にも引けを取らない巧打者の完成だ。

 打線の見せ場に乏しいドラゴンズにとって、岡林の打席は「観たい!」と思わせてくれる数少ない存在。きっと、磨けば磨くほど光るし、未来も明るくなる。(ikki)

コメント引用:「中日ドラゴンズ公式サイト」「スポーツ報知」