ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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中日ドラゴンズ

三拍子揃った京田

逆転された直後の4回裏、試合を振り出しに戻したのは京田陽太の“足”だった。1死一塁、カウント1-1から放ったライト前ヒットを田中和基が後逸。ボールが転々とする間に全力疾走でダイヤモンドを駆け抜けた京田は、ヘッドスライディングでホームへ生還した。公…

切り札を狙え!

オープン戦といえども負け試合は気分が悪いものだ。ましてやローテーションの1,2番手を張る左右の軸が共倒れとなれば、いくら調整登板といっても不安になるのがファン感情というものである。 投手だけじゃない。ここ一番のチャンスをしっかりモノにできる先…

去年となんも変わっとらん

今日から始まったドラゴンズのオープン戦。まだ2月とはいえ、すでに開幕から1ヶ月を切っているのだから悠長なことを言っている余裕などない。今年は初戦から結果にこだわるべきだろう。 特にドラゴンズは目下、7年連続でオープン戦負け越しを記録しているの…

鬼になる資格

投手を見ていてフォームの格好良さに憧れたり、投げるボールに見惚れることはあっても、投げる姿そのもの、存在そのものに圧倒されることはそうそうない。ゲームを支配するオーラとでも言うのだろうか。そういう投手からは打たれる気配が一切消え、マウンド…

岡野に惚れた!

www.chunichi.co.jp 中日のドラフト3位・岡野祐一郎投手(25)=東芝=が19日、セルラースタジアム那覇で行われた巨人との練習試合に先発。3イニングを投げ、被安打4の2失点という結果だった。 遂にベールを脱いだ岡野。大卒社会人経由で、一浪も経験したガ…

阿部よ、ヒゲだけは剃るな

理想を追い求めるのは大切なことだが、時にはあきらめも肝心なのかもしれない。 今日放送の「森貴俊のドラゴンズステーション」(東海ラジオ)で、飛距離アップを目指していた阿部寿樹がバッティングを昨年の形に戻すことを示唆した。 放送されたインタビュ…

シエラ、拙守を連発する

www.chunichi.co.jp 午前10時半頃だったろうか。中日ファン戦慄のニュースが飛び込んできたのは。 「石川昂弥 左肩違和感で練習に姿見せず」 一番見たくなかったニュースが、遂に来た。大なり小なりプロ野球選手に怪我は付き物とはいえ、石川は大丈夫だろう…

根尾は良くも悪くも将来が読めない

まだ根尾昂が高校生だった頃、大阪桐蔭の西谷浩一監督はその将来像について「どんな選手になるか、私も想像がつかない」と話したことがある。当時の根尾は投手でいくのか打者でいくのかさえ決まっていなかったが、その後打者一本に絞り、2年目のキャンプを迎…

溝脇が来た‼︎

「次に2番を付けるのは溝脇だと思う」 2018年の秋、現役引退したばかりの荒木雅博は、自身の背番号「2」の後継者に溝脇隼人を指名した。続けて荒木は「自分の口から“渡してください”とは言わないが、頑張り次第で一桁の背番号を付けるときが来る」とも語った…

4番阿部にみた、意図を感じる起用

北谷球場でおこなわれたDeNAとの練習試合、注目すべきはその打順だ。2番高橋周平、3番にビシエド、そして4番に座ったのは阿部寿樹である。長打力が魅力とはいえ、昨季7本塁打の選手がビシエドを差し置いて4番に座るのは少し違和感があるが、実はこれは与田剛…

見えた?石川昂弥の課題

www.nikkansports.com 読谷球場でおこなわれた二軍練習試合のDeNA戦。注目の石川昂弥は「6番サード」でスタメンフル出場したが、4打席無安打1四球だった。守備では8回、飛雄馬の三塁線へのゴロを好捕し、一塁へノーバウンドで正確に送球。安定感のある守備を…

巨星、堕つ

キャンプも気付けば第3クール。明日からは26日の打ち上げまで、毎日一軍か二軍のどちらかが試合をおこなう実戦モードに突入する。 その初っ端、読谷球場で明日おこなわれる練習試合のDeNA戦のスタメンが発表された。 ドラゴンズ明日の読谷球場 練習試合 DeNA…

もう吉見を優遇すべき理由はない

www.chunichi.co.jp 吉見一起が9日、北谷球場で行われた実戦形式のシート打撃に登板。打者8人に対して被安打5、三ツ俣大樹には本塁打も許すなど派手に打ち込まれた。 5本中4本が長打で、根尾昂にも気持ちよくスリーベースを献上した姿を見て心配になる気持ち…

山本拓実、理論と実践の融合

北谷球場でおこなわれた阪神との練習試合。序盤に4点リードするも、中盤に逆転を許した末に競り負ける展開に早くもフラストレーションを溜めているファンもいるようだが、この時期の練習試合なんざ1ヶ月も経てばキレイさっぱり忘れる程度のものだ。たとえば…

石川昂弥、衝撃のデビュー戦

「ドガッ」 鉛をぶつけたような重低音が雨模様の読谷球場に鳴り響いた。打球の行方を目で追うが、認識できた時にはフェンスに達していた。あまりの速さに、人間の目では追いかけることすらできないとでも言うのか。ぬかるんだグラウンドに足を滑らせたのか、…

おじいさんと杉下茂さん

今日から始まった春季キャンプ第2クール。若手の躍動が毎日のように伝えられ、例年以上に充実した内容になっていると感じる。嬉しい、楽しい、そんなポジティブな感情で満たされるべきはずなのに、どこか心が晴れないのは、やっぱりあの人の姿を見かけないか…

現有戦力20%の底上げ

www.chunichi.co.jp このキャンプ初の実戦形式となる紅白戦。誰よりも目立ったのは根尾昂でも、藤嶋健人でもなく、指名打者で先発出場した桂依央利だった。紅組の9番打者として右中間に本塁打をぶちこむと、白組の8番打者としても鋭いあたりの二塁打と長打2…

福田永将、守備改革に挑む

www.chunichi.co.jp 1月の名古屋。僕(記者)が小笠原と雑談していると、福田が近づいてきてこう言った。「ちょっと投げ方、教えてくれない?」。その場でスローイング講座が始まった。一部始終を見ていたが、小笠原の指導は実に理論的でわかりやすかった。 …

それぞれの春、戦いの始まり

”球春到来“ キャンプ初日、北谷球場のグッズ売り場には根尾、松坂フィーバーに沸いた昨年の初日を上回る大勢の観衆が朝から長蛇の列を作ったという。全国区で話題になるようなスターがいるわけでもなし、それでもここまでの大盛況を呼んだのは、ひとえに今季…

大野奨太、インフルエンザに罹る

www.chunichi.co.jp 中日は30日、大野奨太捕手(33)がインフルエンザA型と診断されたと発表した。大野奨は29日にチーム便で沖縄入り後に体調不良を訴え、沖縄市内の病院で検査を受けた。2月2日まで宿舎で静養し、同3日から練習に参加する予定。前日のチーム…

鬼の立浪! 茶髪禁止令に福留ビビった

www.chunichi.co.jp 2月1日のキャンプインに向けて28日にひと足早く到着した与田剛監督に続き、今日は選手、スタッフら約100人の関係者が揃って沖縄入りした。コロナウイルスの流行で全員がマスク着用という異様な光景ではあるが、今のところ大きな怪我なく…

シエラ「ランボーと呼んでくれ」

www.chunichi.co.jp 母国での愛称は「エル レンボー」。「映画の『ランボー』の意味だ。ドミニカでは大きくて力強い人をそう呼んでいるんだ」。185センチ、105キロの恵まれた体格に分厚い胸板。見るからにパワーにあふれ、力強そうだ。 「ランボーのシ…

謎多きシエラは新年代の神になれるか

www.chunichi.co.jp 中日の新外国人で育成契約を結んだモイセ・シエラ外野手(31)が24日、中部国際空港着の航空機で他の外国人とともに来日。「最初の試合から出られる準備はできている。支配下に入れるように、首脳陣が目を見開くようなプレーをしたい」と…

あれから35年「田尾安志トレード」を読み解く

いよいよ球春間近、この時期になると自然に体が疼いてしまうのは私だけではないだろう。我らがドラゴンズはというと、話題はもっぱらドラ1新人・石川昂弥が独占としていると言っても過言ではない。背番号「2」を付ける石川は、「目標は三冠王」と、その体格…

根尾、漫画の域に達す

昔っから男子というのは「必殺技」が大好きな生き物だ。漫画でも、特撮でも、あるいは時代劇に至るまで、大抵の男子向きコンテンツには必殺技か、それに類するものが出てくるのは、そんな男子の需要を見込んでいるからに他ならない。必殺技とひとえに言って…

出たぞ!石川昂弥、「川上哲治級」の神眼力

www.chunichi.co.jp とてつもない目力の持ち主だった。2003年にスタートした恒例の視力検査。ルーキーに限らず、これまで数多くの選手が力試しに受けてきたが、その中でも石川昂がたたき出した数字には、関係者から驚きの声が漏れた。 「今まで検査を受けた…

中日、守道さん追悼セレモニー検討

www.nikkansports.com 守道さんの逝去から丸一日が過ぎ、各メディアの当時の担当記者による回顧録や、関わりのあったOBの追悼コメントがひと通り出揃った。表現の違いはあれど、語られるほとんどのエピソードに共通するのは「無口」で「裏表がなく」、「義理…

【追悼・高木守道】さらば、ドラゴンズの生き字引

www.chunichi.co.jp ドラゴンズの生き字引がまた一人、この世を去った。昨夜、突然飛び込んできた訃報を目にしても、にわかに実感がわかなかったのは、その存在があまりに身近すぎたからかもしれない。長きに渡って「サンデードラゴンズ」(CBC)や野球中継…

忘れじのオールドルーキー

ティー打撃ではネットを破壊し、ロングティーでは飛ばし過ぎないように球団関係者からストップがかかり、パウエルコーチからは体格を称賛されるなど、日に日に期待が高まるばかりの石川昂弥。「キャンプ一軍スタート濃厚」「開幕3カード目には一軍昇格でサー…

歌は世につれ、世は歌につれ 平成初期・あの選手のカラオケ十八番は?

www.chunichi.co.jp 石川昂弥の打席登場曲が湘南乃風「SHOW TIME」に事実上、決まったそうだ。なんでも東邦高のマーチングバンドの演奏曲だそうで、この曲がアルプススタンドで鳴り響いた昨春の選抜大会では石川の投打に渡る大活躍で見事に同校が全国制覇を…