ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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去年となんも変わっとらん

 今日から始まったドラゴンズのオープン戦。まだ2月とはいえ、すでに開幕から1ヶ月を切っているのだから悠長なことを言っている余裕などない。今年は初戦から結果にこだわるべきだろう。

 特にドラゴンズは目下、7年連続でオープン戦負け越しを記録しているのだから尚更のこと。7年というと、ちょうどレギュラーシーズンの連続Bクラスの年数と一致するのは決して偶然ではない。

 統計上、オープン戦の順位とレギュラーシーズンの順位との間に目立った相関性は認められないようだが、それでもオープン戦で最下位だったチームがレギュラーシーズンでAクラスになった例は過去10年で1度たりとも無いという結果も出ている。

 弱いチームは、時期を問わず勝てない。これは故・野村克也氏が残した名言「負けに不思議な負けなし」を裏付けるデータだといえよう。だから今年は弱いチームでないことを証明するためにも、なんとしてもオープン戦の負け越し記録を止めたいところだ。例年のように負け越しで終われば、「また今年もダメか」とシーズン開幕前にして諦めムードが漂うのは避けられないが、もし勝ち越して終われば一転して「今年は違うぞ」という気運が高まり、その勢いのままに開幕カードに臨むことができる。

 “暗黒時代”終焉への戦いは、オープン戦から始まっているのだ。

 

「今年もか……」と思ってしまった

 

 しかし、その“開幕マウンド”にあがったロメロがどうもピリッとしない。2回、簡単に2アウトを取ってから内野安打で走者を出すと、続く坂本誠志郎には甘く入った真っ直ぐをスタンドまで運ばれて2失点。投球内容も全31球のうち25球(80%)が真っ直ぐと、昨年の反省を生かす気などさらさら感じられない投球には開いた口が塞がらなかった。

 だが、本当に驚くべきは試合後のコメントだ。

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 「自分のピッチングは出来た。球をストライクゾーンに投げることと、変化球の精度を確かめた」

「え! 」

「た、確かにロメロらしいピッチングではあったけど……、良くも悪くも」

 

 3回からロメロの後を受けた山井大介はオープン戦の風物詩となった炎上芸を今年も披露。試合後、両投手とバッテリーを組んだ加藤匠馬の二軍降格が決まったそうだが、今日の山井じゃ誰がマスクを被ろうと、どうにもならなかった気もする。たまたま先発マスクを被ってしまった加藤はご愁傷様。

 根尾昂のノー感じの空振り三振といい、「去年となんも変わっとらん! 」と思わせる場面が多数あったのが本当に残念でならない。たかがオープン戦、されどオープン戦。そんなわけで2020年もまた、マイナスからのスタートとなった。