ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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勝者のメンタリティ〜松田宣浩構想外の衝撃

慌ただしい朝だった。と言っても私自身のことではなく、スポーツ紙面上の話だ。まず飛び込んできたのはヤクルト・内川聖一、嶋基宏の現役引退を伝える記事だった。2010年代を代表する両プレーヤーの引退に、時代の移り変わりを感じずにはいられない。続いて…

15本塁打に王手〜良くも悪くもビシエド

●3-8DeNA(22回戦:横浜スタジアム) 昔ティモンズという外国人がいた。オジー・ティモンズ。5位に終わった2001年はドラゴンズの球団史でも語られることが滅多にないシーズンなので、あまり知名度の高くない選手に分類されるだろう。 前年まで在籍したゴメス…

Hello, Again

転職で地元・愛知を離れ関東に移り住んで4年目。最後にナゴヤドームを訪れたのは2018年の10月。荒木雅博と岩瀬仁紀の引退試合の日だった。あれから4年、久々にドームへと足を運んだ。3試合連続の試合観戦は2008年9月14~16日以来14年ぶり、またカード3試合全…

天才どころの話じゃない〜岡林勇希 タイトル挑戦へ

○7-1巨人(25回戦:バンテリンドーム) 立浪ドラゴンズの初陣は、ちょうど半年前の巨人戦だった。3月25日の東京ドーム。奇しくも先発は大野雄大と菅野智之。新しい時代の幕開けに胸躍らせたのも遠い過去のようだ。あれから半年、ドラゴンズは最下位という順…

正捕手の働き〜木下拓哉がみせた影のファインプレー

○2-1巨人(24回戦:バンテリンドーム) 「小笠原慎之介vs.戸郷翔征」 昨夜、場内に予告先発がアナウンスされた時、中日ファンからは一様に「明日も負けだがや〜」と悲鳴のような声があがった。 勝利数、奪三振数でリーグトップに立つ戸郷を相手に苦戦は織り…

青春のエピローグ〜福留孝介引退試合

●3-9巨人(23回戦:バンテリンドーム) 強い選手だった。弱音を吐いているところなど見たことがない。外野手に転向した2002年以降は球界を代表する強打者として君臨。その後、落合監督の就任と共にスタートした “黄金時代” にはリーグMVPを受賞するなど華々…

見えたぞサイ・ヤング賞〜神を超えた高橋宏斗

○3-0東京ヤクルト(25回戦:明治神宮野球場) このごろ世間に流行るもの。56号、三冠王、マジック4にヤクルト1000……。朝、ニュースを付けたら「村上新記録なるか」という話題が流れていてびっくりした。大谷翔平ならともかく、プロ野球の一選手がこうして脚光…

40手前の働き盛り〜衰え知らずのレフト大島洋平

●2-6東京ヤクルト(24回戦:バンテリンドーム) 世間で40歳手前と言ったらいわゆる働き盛りにあたるわけだが、プロ野球の世界でこの辺りの年齢は引退適齢期である。昔、和田一浩がドラゴンズでバリバリ活躍していた頃は風格が漂いまくり、誰しもが「和田さん…

天才・岡林勇希、再びの栗林攻略

◯5-3広島(24回戦:マツダスタジアム) 出てくる選手というのは、さほど時間をかけなくてもきちんと出てくるものだ。言うまでもなく、岡林勇希のことである。 5打席目まで併殺打を含む無安打といいところのなかった岡林だが、11回表に絶好のチャンスで6打席目…

嘆きとため息の中で〜あっさり後続を切った森博人の好リリーフ

△3-3東京ヤクルト(23回戦:バンテリンドーム) 「え、勝負すんの?」 正直驚いたのは12回表、この日5度目の村上宗隆との対戦だ。このイニングさえ凌げば負けは消えるという局面。6番手・藤嶋健人がテンポよくツーアウトを取り、打席には4番・村上。5番のオ…