ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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心地いい緊張感の中で〜村上vs大野雄大 極限バトル

○8-0東京ヤクルト(22回戦:バンテリンドーム) 息子がライオンズ戦を見たがっていたので週末のベルーナドームのチケットを取ろうとしたところ、目ぼしい並び席はすでに完売。ひとり席がちらほらと残っているだけだった。 あぁ、そうか。優勝を争うチームに…

今だから考える~福留孝介、社会人野球での3年間~

「よっしゃー!!」 1995年のドラフト会議にて、近鉄・佐々木恭介監督の声が会場に轟いた。しかし7球団の抽選の末、この年の目玉である福留孝介(PL学園)の交渉権を獲得したにもかかわらず、その声にはどことなく虚しさが漂う。 話題の超高校級スラッガーは…

三振45% 本塁打5%〜だから石垣雅海はおもしろい

○3-2DeNA(21回戦:バンテリンドーム) 日々辛辣なバッシングを受け続ける立浪監督だが、若手の積極起用に関しては素直に評価すべき点だろう。誰が監督でも頭角を表していたであろう天才・岡林勇希は別として、土田龍空がショートで50試合近く先発出場という…

守り勝つ野球とは〜高橋宏斗見殺しの罪

●0-1DeNA(20回戦:バンテリンドーム) なぜ投手の一世一代の好投を、高揚感ではなく苛立ちと共に見守らなければいけないのか? 完全試合をやりかけた大野雄大の時もそう。マツダスタジアムで8回途中まで無安打無失点ペースだった高橋宏斗の時もそう。そして…

清算にはまだ早い〜熱さ失った甲子園ラストゲーム

2006年のドラゴンズは分厚い選手層を背景として圧倒的な強さを見せつけた、と語られがちだ。まあ間違いではないし、擦りに擦られてきた「10.10」の優勝試合を振り返れば、あの年の強さはリアルタイム世代ではないファンにも容易に伝わるはずだ。 確かに強か…

勝ち運なき勝野

●0-5阪神(24回戦:甲子園球場) 負けた。勝野がまた負けた。いや、また勝てなかったと言うべきか。これで昨年から続く勝野昌慶の「連続先発機会白星なし」は19登板に伸びた。最後に勝ったのは昨年4月28日の阪神戦。6回1/3を無失点という文句なしの投球でチ…

狂気の左腕〜小笠原慎之介に眠る鬼

○5-2巨人(22回戦:東京ドーム) 好投するたびに褒めるのも芸が無いが、それだけ小笠原慎之介の覚醒はドラゴンズファンにとってスペシャルな出来事なのだ。 前回のヤクルト戦では8回途中まで投げて8安打1失点と、粘りの投球で7勝目をマーク。2年連続の規定投…

崩した相性、崩れた相性

○3-1巨人(21回戦:東京ドーム) 誰にだって相性の良し悪しがあるが、それはプロ野球選手とて例外ではない。ただし彼らの場合はグラウンドでのコミュニケーション、すなわち対戦成績という形で表れる。 古くは1998年、川上憲伸が同じルーキーの高橋由伸を相…

福留孝介引退に寄せて〜「ありがとう」と伝えたい

◯2-0広島(23回戦:バンテリンドーム) 涙をこぼすわけでもなく、情に刺さるようなフレーズもなく。飾らず、気取らず。飄々と、淡々とした受け答え。これぞ福留孝介という引退会見だった。 多くの人たちにとってそうであるように、福留は私にとっても非常に思…

ツキを生かせない弱さ〜福敬登、痛恨の2球目

●1-3広島(22回戦:バンテリンドーム) 転がり込んだツキをみすみす手放すことほど悔しいものはない。今夜のゲーム、ツキはどう考えてもドラゴンズに向いていた。初回、岡林勇希の四球から暴投、タイムリーで鮮やかに先制し、さらに阿部寿樹も6球粘って四球。…