ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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先週のナイスプレー!(8/30~9/4)

 基本的に月曜日はゲームがない移動日、と言うことで「先週のナイスプレー!」という企画を行っている。今回は8/30~9/1のDeNA戦、9/2~4のヤクルト戦の中からピックアップした。

 

投手部門:全球ストレート!プライドで抑えたR.マルティネス(9/4 ヤクルト戦)

 首位をひた走るヤクルトの原動力となっているのは、言うまでもなく4番の村上宗隆だ。この3試合でもしっかり2本塁打を記録し、令和初の三冠王に向けて着実に数字を伸ばしている。

 その村上に対して2夜連続9回の先頭打者として対峙した竜の絶対的守護神・R.マルティネス。前日3日の試合では5球ストレートで押した後、勝負球のスプリットを打ち返されてしまった。

 そして翌日となったこの日の試合は9球全部ストレートで三振を奪った。速報サイトで確認すると勝負球の最終球が156キロのツーシームとされているが、速球と見て良いだろう。まさに力と力のぶつかり合いは見応えがあった。直近のカードで島内颯太郎、エスコバーの150キロを超える速球を仕留めてきただけに、次のターゲットはライデルだったかもしれない。

 前のイニングでロドリゲスがライデルに並ぶ球団最速タイの161キロを記録したこともあって、より一層自身のストレートにプライドを持って奪った三振だったに違いない。

 

打者部門:状況をよく理解している、大島のタイムリー(9/3 ヤクルト戦)

 頼れる男が戦列復帰した。村上の三冠王を阻止すべく、そして自身初の首位打者も視野に入れたい大島洋平。9/1のDeNA戦では3安打を放ち完全復調をアピールした。

 この試合、2アウトから小笠原慎之介がレフトの頭を超すツーベースを放ち得点圏に進むと、続く岡林勇希が一二塁間を破るヒットでチャンスを拡大。大島がライト戦にツーベースを放ち、貴重な2点を追加した。

 

 ここでのポイントは、3塁に進んでいる小笠原をしっかりとホームに生還させたことだ。6回無失点と好投を続ける小笠原が、2アウトから自分自身で作ったチャンスなのだが、2アウトを献上するまで所要5球。あまりにもあっさりと小笠原に打席を回してしまった。

 つまり、小笠原は7回裏に向けてのインターバルが極端に少ない中で打席に立ち、そして出塁してしまうことになった。ベンチでの水分補給や、ベンチ前でのキャッチボールも満足に時間が取れなかったことが、球数が増えてくる終盤に少なからず影響が出てくるはずだ。

 そんな中大島特有のラインドライブのかかった低く、速いライナーで小笠原をゆっくりとホームに生還させた。この後ヤクルトの投手交代もあり、裏の投球にしっかりと備えることができた小笠原は7回も0点に抑えた。

 

 結局小笠原は8回に失点し、交代。完封には至らなかったが、大島のタイムリーが点差以上のゆとりを与えたことになる。こうしたプレーひとつひとつに質の高さをうかがい知ることができる。

 首位打者争いは村上が一つ抜きん出てしまったが、まだシーズン終わるまで何か分からないのが上下する打率の面白いところだ。最後の最後まで可能性を追い求めて安打を積み重ねて欲しい。それが結果としてチームの勝利につながっていく。

 

 次回は9/6~9/9の広島戦、9/9~10の巨人戦、9/11の阪神戦を対象にピックアップ予定だ。9/12~9/15は公用で野球が見られないため、残す更新は9/20、9/26、そして10/1の3回となる。

 レギュラーシーズンも最終盤、一つでも唸るようなプレーをまた見たいものだ。

 

yuya (@yuya51) | Twitter