ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

MENU

先週のナイスプレー!(8/9~8/14)

 基本的に月曜日はゲームがない移動日、ということで「先週のナイスプレー!」という企画のお時間です。今回は8/9~11の巨人戦、12~14の阪神戦の中からピックアップした。

 

投手部門:昨年からの進歩を確実に見せた、小笠原の7イニング(8/13 阪神戦)

 最高の投手戦だった。藤浪晋太郎との投げ合いになったこの日、小笠原慎之介は甲子園優勝投手の先輩に一歩も引かない好投をみせた。7回119球、11奪三振は見るものすべてを引き込むナイスピッチングだった。

 昨年、初めて規定投球回に到達した左腕は今シーズンいきなりのコロナ陽性を受けて戦線離脱を余儀なくされた。勝っては負けての繰り返しではあるが、昨年よりも安定感は格段に進化した。その証拠にこの日で8度目の7イニング以上という数字にたどり着いた。

 前年7イニング以上投げた試合が25登板中5試合、今年が15登板で8試合と実に半分以上が7イニング以上、6イニング以上に条件を広げると12試合にまで跳ね上がる。

 

 序盤からカウントを悪くし球数がかさんで6イニングを投げきるのが精一杯、といった明白な課題を克服し切り開いた現在地。奪三振が増え、四死球は減り、諸指標が大きく改善された。1ヶ月の戦線離脱をしながらもこのペースで投げていけば2年連続の規定投球回到達も見えてくる。

 

打者部門:なければ負けていたかもしれない?!岡林の激走と後藤の粘り(8/14 阪神戦)

 プロ初先発の橋本侑樹がスコアボードにゼロを4つ並べたものの、勝利投手の権利をあとアウト1つとしながら同点とされてしまった。一つでも流れを失ってしまうと逆転負けが見えてしまうような展開の中で、岡林勇希が7回に放った内野安打がゲームの流れを阪神側に与えなかった。

 相手投手・ケラーが積み上げた2つのアウトは阪神打線を勢いづかせるには十分すぎる投球内容だった。それが内野安打1つから初球のスチール、打席の後藤駿太の粘りがそれを許さなかった。

 得点には至らなかったものの、相手の神経に障るプレーを増やすことで試合展開をピリつかせることができた。質の高いワンプレーを繰り返していった先に得られた大きな勝利だったように思える。

 

 次回は8/16~18の広島戦、19~21のヤクルト戦を対象にピックアップ予定だ。試合内容は良くなってきているので、ぜひとも8月の反攻に期待したい。

 

yuya (@yuya51) | Twitter