基本的に月曜日はゲームがない移動日ということで「先週のナイスプレー!」という企画を行っている。今回は6/28~29の巨人戦、7/1~3の阪神戦からピックアップした。
投手部門:決死のリレー、イニング跨いだ清水に拍手!(7/1 阪神戦)
大野雄大と青柳晃洋のマッチアップを待ちながら、気づけばひと眠りしてしまっていた。その間に場面は全く予想だにしない方向に動いていた。目が覚めてテレビをつけたら1回の表。マウンドに立っていたのは背番号54の藤嶋健人だった。
事情を把握してからはどこまで投げられるか、その後の投手リレーをどうするかを頭の中で考えながら戦況を見守っていた。私がその後のリレーを必死になって考えたところですべての決定権は現場にあるので全く無意味ではあるのだが。
谷元圭介に福敬登、山本拓実に根尾昂と1イニングに2人ずつ起用しながら最小リードを守り抜く姿勢も、どう頑張っても1イニング足りない。その中で2イニング投げぬいたのが清水達也だった。
このところ疲れも見えてきたか先週の甲子園と山形で合計5失点。ストレートの走りもスプリットの制球も状態が良い頃からすれば今ひとつ。決死の状況のマウンドに清水が選んだのは「カーブ」だった。
これを阪神打線が面白いように打ちあぐねた。同じ失敗は繰り返さない。かつてはフォアボールでランナーを背負い、球数が増えていたところを痛打される先発マウンドを繰り返していた清水からの進化だった。
これで16ホールド目。疲れも溜まってきているだろうがシーズンを通してマウンドに立ち続けるためにも、ここが踏ん張りどころだ。
打者部門:マスターのお立ち台は大島のファインプレーなくして成り立たなかった(6/29 巨人戦)
阿部寿樹が5安打を放ち前の試合から8打席連続安打となったこの日の試合、三ツ俣大樹の非常に際どいデッドボールが押し出しの決勝点となった訳だが、虎の子の1点を守るには流れが悪すぎた。
1点リードしてなお無死満塁も凡打、凡打、また凡打で追加点ならず。9回の裏に守護神・R.マルティネスを使っている展開で10回の裏に谷元圭介がマウンドに登った。
痺れる展開で迎えた先頭打者は丸佳浩。展開的に絶対に抑えないといけない場面、7球目に打ち上げた打球はセンターに飛んでいった。大島洋平が決死のチャージからスライディングキャッチし、ギリギリの所でアウトをもぎ取った。
10年連続規定打席到達、9回のゴールデングラブ賞という輝かしい過去をもってしても、UZRは4年連続のマイナスとなっており守備の衰えも指摘されてきている。足の故障で離脱した今年は一時レフトでの試合出場もあった。だが、ここぞの場面での技術はさすがなものがある。
どうか大島が元気な間に、歓喜の場面が訪れることを期待してやまない。
次回は7/5~7のDeNA戦、8~10の広島戦の6試合からピックアップ予定。1つでも多くのナイスプレーが出て、執筆を悩ませてもらいたい。