ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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先週のナイスプレー!(6/17~6/26)

 基本的に月曜日はゲームがない移動日ということで「先週のナイスプレー!」という企画を行っている。すっかり間隔が空いてしまったが、交流戦明けの6/17~19の巨人戦、21~23のヤクルト戦、24~26の阪神戦からピックアップした。

 

投手部門:これぞクローザー!R.マルティネスの岡本斬り(6/18 巨人戦)

 その瞬間は最悪の事態を想定してしまった。吉川尚輝が振り抜いた打球が角度をつけてライト方向に飛んでいった。幸いにも打球はフェンスを直撃し、吉川は2塁でストップとなったが、R.マルティネスが今シーズン80人目にして初めて許した長打となった。

 2アウトとはいえ打席に立っているのは4番・岡本和真。勝負を避けたとて続く打者がこの日3安打2打点の坂本勇人だ。そしてこの男の気性からして真っ向勝負というのは見えていた。

 

 ストレートとスプリットで2球で追い込むものの、絶妙なコースに投げきった3球勝負のスプリットはしっかりと見送られた。ファールを挟んでストレート2球も微妙なコースも見送られ、ついにフルカウント。フォアボールでの出塁は失点の糸口になりかねないだけに、次の1球の選択が大きな意味を持つものとなった。

 

 結果として、3球目に見送った角度でのスプリットを岡本は空振り。R.マルティネスは雄叫びをあげてベンチへと戻っていった。そしてその裏A.マルティネスのサヨナラ打が飛び出して連敗ストップの立役者となった。

 

打者部門:随所に見せた石岡の一生懸命な姿(6/24 阪神戦)

 今シーズン絶好調の虎の変則右腕・青柳晃洋。如何ともし難い投球フォームから繰り出される手元で動くようなまっすぐと横に動く変化球はテレビ越しからでも通常の軌道とは違うことがよく分かる。

 右の変則には左打者。いつからかは分からないが昔からの定説となっているこの作戦は、ボールの出どころが見やすいからという理由で令和の今も使われている。

 山田久志・足立光宏を擁した阪急に対しての野村南海や、西武・松沼博久やロッテ・仁科時成に対峙する仰木近鉄や上田阪急を見ても特別左打者を多く並べられている感じではなかった。(レギュラーメンバーが揃っていたこともあるだろうが)

 

 閑話休題。この日一軍登録された石岡諒太はさっそく3番・ファーストで起用され、走攻守において溌剌としたプレーを見せた。打っては2安打1打点、走っては激走で一時同点となるホームへの生還、守っては安定した守備で投手を支えた。

 石岡にスポットを当てたのはこれらの結果だけではなく、随所にチームを一生懸命鼓舞する姿が見えたからだ。ピンチの場面で藤嶋健人がピッチャー返しの打球を処理し3アウトになった瞬間にグラブを差し出す姿や、決勝点を奪われた瞬間の清水達也に一番長く寄り添って言葉をかけ続けた一生懸命なその姿は、どうしたらチームの雰囲気を上げることができるのかを体感し実行しているようにも思える。

 

 どうか彼の頑張りが報われて欲しい。

 

 次回は6月28、29の巨人戦、7月1~3の阪神戦の5試合からピックアップ予定。本拠地バンテリンドームで阪神にリベンジを果たしてもらいたい。

 

yuya (@yuya51) | Twitter