ちうにちを考える

中日ドラゴンズ歴史研究家が中日の過去、現在、そして未来について持論を発表するブログです

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大型連敗依存症〜反発力を生む “強さ” とは?

●0-10日本ハム(2回戦:札幌ドーム)

 紺野あさ美が初参加したシングルって何だっけ? 気になって調べると、『Mr.Moonlight 〜愛のビックバンド〜』であることが分かった。一時期の物凄いブームが落ち着き、私自身もモー娘。から松浦亜弥へと心変わりしつつあったので、この時期のことはよく覚えている。

 したがって私は紺野あさ美への思い入れが薄い。その前の4期生(辻希美、加護亜依、石川梨華、吉澤ひとみ)となると、名古屋レインボーホール(現・ガイシホール)にライブを観に行くほどドハマりしたのだが。会場へ行く途中、コンビニで『中スポ』を買い、開演まで読み耽っていたのを昨日のことのように思い出す。

 たしか1曲目は『ミニモニ。ジャンケンぴょん!』だった。矢口真里の熱心な追っかけをしていた友人がひどく興奮していたのが懐かしい。あいつ今ごろ何やってんだろう。

 ……と、どうでもいい話を原稿用紙1枚分も書き連ねたのは、今日の試合が杉浦稔大の登板日だったというだけではなく、あまりにも語るに乏しい内容だったためである。

 岡田俊哉、田島慎二、マルクがそれぞれ先制、中押し、ダメ押しを食らった一戦。わずかな光明を見出すことすら難しく、昨日「そろそろ一発が出る」と予言した鵜飼航丞も3タコ2三振と振るわなかった。これでチームは5連敗。ついこないだまで交流戦優勝もあるでよ、と息巻いていたのが嘘のような急ブレーキだ。

 原因がどこにあるのかを一言で説明するのは難しい。誰が悪い、なんて単純な話ではなく、きっと色々な要素が複雑に絡み合い、こういう事態に陥っているのだ。世の中の大抵の事柄がそうであるように。

 ただ、気になるのは反発力のなさだ。7連敗のときと同じく一度ぬかるみに足を取られると、ずぶずぶと沈んでいってしまう。気持ちの問題なのか、技術不足なのか。いずれにしても一刻も早い連敗脱出が望まれる。

ペナントレースとは、いかに大型連敗をせずに乗り切れるかの戦いだ

 大型連敗は憂鬱だ。もう永久に勝てないような気さえしてくる。大型連敗を「5連敗」以上と定義すると、立浪ドラゴンズとしては先の7連敗に続いて2回目の経験になる。

 貯金を一気に切り崩し、借金を膨張させる大型連敗。詰まるところペナントレースとは、いかに大型連敗をせずに乗り切れるかの戦いだといっても過言ではない。俗に “黄金期” と称される落合監督の政権時は、8年間で最も大型連敗が多かったのが2005年の2回。2004,2008年は一度もなく、いかにダメージを最小限に抑え込めていたかが分かる。

 それが “暗黒期” になると2015年4回、2016年3回、2017年5回と多くなり、それに連動してチーム成績も低迷。大型連勝するに越した事はないが、それ以上に大型連敗を避けるマネジメントこそが143試合を完走する上では重要なのである。

 反発力の無さは、選手の “弱さ” とも言い換えられる。今日ダメだったから明日もダメだろう……ではなく、明日必ず取り返すという気概。

 21年前、レインボーホールで私が読んでいた中スポの1面には山﨑武司が載っていた。4打数2安打4打点2ホーマーの大当たりで快勝の立役者になったのだ。実はその前日、山﨑は3三振を喫していた。そこから一夜明けての大活躍。不甲斐なさを引き摺らず、逆に発奮して爆発力に変える “強さ” を感じる。

 今のドラゴンズに必要なのは、まさにそれ。くよくよせず、やるのは今だ。Do it now!

木俣はようやっとる (@kimata23) | Twitter